十大主星の二連変化とは
十大主星と十大主星の連結により新たに生まれる性質を『二連変化』と言い、人体星図がどこにあるかは関係ありません
今回は十大主星と十大主星が組み合わさることにより生じる特徴を述べていきたいと思います

よく人の脳は数人の人格が議論している→これを『考える』という行為であるなどの見方がありますが、たしかに人体星図には5つの十大主星が配置されていて性質もバラバラです
中心・社会での顔・家庭での顔・目上への顔・目下への顔など「5つも十大主星があって覚えるのも理解するのも大変だよ」となります
その点、四柱推命なら「月支元命で7割わかる」という考え方で、一つの星におもきを置いてみるので伝えやすく理解もしやすいです
ビジネスの世界でも「複雑にして皆が理解せず動けなくなるよりは、シンプルにして徹底できる方が良い」という法則があり、優れたリーダーは皆シンプルにすることに長けています

例えば上記の人体星図を分析すれば、①玉堂星の性格②龍高星の性格③鳳閣星の性格④調舒星の性格⑤禄存星の性格にさらに、⑥天印星のエネルギー⑦天南星のエネルギー⑧天馳星のエネルギーと合計8つに⑨六大天中殺も加わります
さらに二連変化を加えれば⑩玉堂星+龍高星⑪玉堂星+鳳閣星⑫玉堂星+調舒星⑬玉堂星+禄存星⑭禄存星+龍高星⑮禄存星+鳳閣星⑯禄存星+調舒星⑰鳳閣星+調舒星⑱鳳閣星+龍高星⑲龍高星+調舒星という新たに生まれる性質も加わります
これに局法も加われば上の命式は縦線に水剋火の相剋があるので⑳『推逆局』も加えて考えます
さらに日干も加味すれば同じ貫索星でも「甲からできた貫索星は最も貫索星らしい頑固」ですが「乙からできた貫索星は一見柔軟に見える頑固」で「丙からできた貫索星は明るくて頑固に見えず」で、貫索星にも10種類あることになります
生年天中殺と生月天中殺があると十大主星と十二大従星がまた変化しますので、こちらも重要です
人の性格は様々な星の会議のようなものかもしれません

「こんな20項目も理解するのは大変だ!二連変化は無視しよう」となりますが、私にも苦い経験があります
当時、中心と左手に2つも牽牛星をもった部下がいて牽牛星は失敗を嫌がり慎重ですから「用心深い牽牛星が2つもあるのだからかなり用心深くことを進めるだろう」と考えて任せてました
ところが牽牛星が2つ組み合わさると車騎星以上に「考えるよりまず行動」となり、慎重かつデリケートに進めてほしい仕事を突っ走るようにこなされました
ちなみにアントニオ猪木さんが牽牛星が2つあり「迷わず行けよ!行けばわかるさ」「感じたら走り出せ!世界に風穴を開けろ」という性格です
習った二連変化のノートを見直して、重要視することにしました
先日あの世に旅立たれた長嶋茂雄さんを例に人体星図での人の分析をしているので参考にしてください

今回は下の図のように①同質の比和の関係の二連変化②相生関係の二連変化③相剋関係の二連変化にわけてみました


人は顕在意識=自覚出来ている自分1割、潜在意識=理解できていない自分9割といいますので『自分自身を理解する』という作業はそうとう難行苦行なのだと思います
「こんな自分があったんだ!」と少しでも潜在意識が顕在化する材料になって頂ければ幸いです
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比和の関係の十大主星の二連変化
比和とは同質の五行同士の組み合わせです
まずは同じ十大主星が2つ以上ある場合です
同じ十大主星が2つあると人体星図に貫索星が無くても『貫索星が1つある』ことになりますので、貫索星があるものとして二連変化を見なくてはなりません
同じ十大主星同士の二連変化は①その星の質が倍加するか②裏側の星が出て来て違う質になるかのどちらかです






























次は同じ五行の陰陽の組み合わせです
鳳閣星+調舒星と禄存星+司禄星の陰陽の比和の連結のみ『石門星を一つ加える』カタチになります

















相生関係の十大主星の二連変化
相生関係の場合はエネルギーを送る方が送られる方に同化して裏から支えることになります
特に陰と陽の連結の場合は完全洩気といい、すっぽりと内側へ入り込んでしまいます






























































相剋関係の十大主星の二連変化
相剋関係なので剋し合うことになりますが、人体星図に剋線が多いと精神的葛藤が強くなりますが、剋されて=刺激されて才能も稼働しやすくなります
相生関係ばかりの人体星図では穏やかで人もいいですが才能も開花しずらいので、相剋関係は必要です






























































他にも十大主星を変化させるものはある
生年天中殺と生月天中殺があると十大主星と十大主星が変化します






人体星図の右肩は(記入はしませんが)伴星がはいります



循環法により『極』となる十大主星を出すことも重要ですが、循環しない人もいますので、その場合は中心=胸の十大主星が極となります









本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました


