司禄星の構造
人体星図に同じ十大主星が出ている場合は2連変化といい、貫索星1つ分を足します(同じ星が2つあると比和の関係が生じる)
2連変化の場合、その星の性質が倍加するか、逆現象で裏の星が出てくるかの2種類があり性質が変化します
また迷いやすくなる特徴もあります
司禄星は下の図のように、陽と陰の陰陽の和の成立した五行(木火土金水)の十干での相剋関係で創られた心の構造です
日干(自分)が甲で己に対して木剋土というカタチで己を剋しているカタチで、相手を自分の方に振り向かせようとする欲求の星ですが、陰陽の和が成立しているうえで相手をたたく心の構造なので、禄存よりは穏やかに「こちらを向いて」と相手の心を自分に向けようとする心の構造です
司禄星はストレートに相手を引き付けようとする陽の引力本能の禄存星と違い「陰の引力本能」なので、コツコツと信頼を積み重ねる・真面目な仕事ぶりで認められるというカタチで引力本能があらわれます
この構造は「全てを育てる」という核から、蓄積・安定・平和とつながり、集団を安定させる役割をもちます
陰の引力本能なので、自分から大げさにアピールすることはなく、ごく限られた小集団である組織・仲間・家族に限られます
禄存のようにハッキリ目に見える引き付け行動ではないので、こちらから気を配り、よくやってくれているところをほめることが重要です
毎日を積み重ねる、信頼を積み重ねる、努力を積み重ねる、知識・情報を積み重ねるという安全・安定した環境を日々創りあげているのが司禄星と名付けられた心の状態です
司禄星のキーワードは堅実性・蓄積・家庭的・手堅さです
もっとも常識的で、思考経路も体験積み重ね型なので急な方針の変更にはとまどいます
禄存と同じく「財」という意味もありますが、司禄は安定・安全のため蓄積財型です
これは幼少のころからあらわれ、何かを買うにも自分の財布でなく保護者に買ってもらおうとします
司禄はあまり派手な親に育てられてもダメですが、あまりケチな親に育てられてもだめです
したがって準備能力にも長け、身の安全に対する危機管理能力にも素晴らしいものがあります
司禄には縁の下の力持ちということばが最も当てはまり、優れた司禄星がいるからこそ組織、集団は安心してことに打ち込めます
決して目立たないがなくてはならない存在で、自然に置き換えれば「大地」のようなものです
安定した大地があってこそ人は生活が出来ますが、大地のありがたみをあまり考えません
親・管理職・リーダーは、この目立たない司禄星の貢献度を見つけて積極的に評価することが重要です
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司禄星が2つある場合
司禄星が2つあると禄存星1つがプラスされ、表面的には禄存星で内面は司禄星という性格になりますが、精神的な面では司禄星そのものです
土星の比和はさらに現実性が強くなり精神的安らぎは得にくくなる場合がありますが、司禄らしく自分の家庭を平和に維持する意識は強く出ます
人間の心を土中の石とすれば土性が多くなるほど深いところへ沈むため、司禄星が多くなると用心深さが倍増し心の奥底は人に見せず、わかりにくい人が多いのが特徴です
火星=鳳閣・調舒があると火によって土が燃え、良くしゃべりますが、基本的に土星が多いと動かない、しゃべらない人が多くなります
司禄2つの恵まれたところは自分の精神状態がどうであれ、子供や孫に純粋な精神所有者が多く出ることです
司禄は家庭という意味がありますが、まれに男性で2つの家庭を持つことがありますが、たいがいはまじめで家庭を大事にします
ちなみに貫索星と司禄星はもっとも離婚しない星です

司禄星が3つ・4つある場合
3つある場合は、大変良く気が利く人で、世渡りに対して頭の回転が良い人です
司禄星2つと違い行動力・稼働力が出てきますが、司禄らしくなく無駄も多い人です
隠れ財を創るのが非常にうまい人であり、どんなに裕福になろうとも収入の少なかった時代と同じ生活のペースを維持するのが特徴といえます
司禄星3つと4つの人は『車騎星+貫索星』のような性格になります
4つある場合は(非常にまれですが)
蓄財の星の司禄星ですが、この人の場合は財が無になることに不安がなく、放出財と呼ばれています
入ってきた分だけ使い、ある枠内だけで生活し借金は残しません
大変に頑固な性格で、実らない行動の多い人といえます
4つある人は実際に身近では滅多に目にすることはありませんが、表面的にはどうあれかなり変わった人だといえます
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