キャリアアンカー3つの構成要素
以前、シャインの理論であるキャリアアンカーをご説明させていただきました
そのキャリアアンカーには3つの構成要素があります
①才能・能力⇒自分にできること
②動機・欲求⇒自分がやりたいこと
③価値・態度⇒自分がやるべきこと
才能は さまざまな仕事体験の成功例などにより自覚されていきます 「意外に手先が器用だ」「PCの呑み込みが人より早い」「接客技術が高いと評価された」などです
欲求は 現実の場面での自己診断や他者からの評価により自覚されていきます やってみての好き嫌いや、褒められたことなどです
価値は 自分の考え方と働く集団・組織、仕事関係の規範・価値とが衝突した経験により自覚されていきます
この3つの要素が統合された「自己概念」により、キャリアアンカーは組織化されます
3つの要素を起業に置き換えたら
この3要素を企業に置き換えて見ましょう
①できること
②やりたいこと
③求められていること
になります
起業ともなれば「やりたいこと」がスタートの原動力になるでしょう
そこに「できること」で考えることになります
「宇宙旅行の会社を作りたい!」といってもその知識・能力・資金調達力がなければ実現が難しくなります 想いだけではできません
また「世間で求められてること」も重要で、需要がないことをいくらやっても売り上げが上がりません
日本では従業員になることしか教えられませんが「就職か 起業か」は今後重要なテーマになってくると観ています
生き方も「アリかキリギリスか」になると思います 実際のアリとキリギリスの話は「アリが正しくて、キリギリスはだめ」という話ではないのです
終身雇用は終わり、社会構造がテクノロジーの変化で変わってくるのであれば 新しいビジネスモデルがどんどん生まれる環境がこれからの日本には求められます
常に自分の棚卸を
私たちは何か大きな壁に当たると、自分の能力、過去の行い、自分の本当の心を分析してみたりします
論語に
曾子(そうし)曰く(いわく) 吾(われ)日に吾が身を三省す
人の為に謀(はか)りて忠ならざるか
朋友(ほうゆう)と交わりて信ならざるか
習わざるを傳(つた)えしかと
私は日に何度も自分の行ったことを反省している
人の為に世話をしながら真心が足りなくなかったか
友人との付き合いに信義に掛けたことはなかったか
先生から教わったことでまだ自分のものになり切っていないものを、口先だけで人に受け売りしてはいなかったかと
という「1日に三省す」という名言があります
反省 振り返り 自己分析 をして自分を見つめ直す癖がぶれない人生を送ることにつながるのではないでしょうか・・・
組織に属し従業員として生きるにも、起業するにも 日々自分を振り返り、ぶれをなくす習慣は大切だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました