台湾の留学生の大学院生とキャリアミーティングをしていた時の話です
「アリとキリギリスなら迷わずキリギリス的な生き方を選びます!」と言われました
「???」 話を詰めていくと日本での物語とは違います
日本では夏の間も休むことなく集団で労働を重ねるアリと好きなことばかりして労働しないキリギリス 冬に備えてたアリと備えのないキリギリスの差を伝えた物語です
その学生の親は大学教授ということもあり、ヨーロッパの一部の地域ではキリギリスは「そんな自分の好きなこともできずに生き続ける人生は意味がない」と主張しているそうです ようはこの童話は人生は二者選択だよ・・・というものです
好きな仕事ではないが集団力を合わせて労働することにより冬でもリスクのないアリ的生き方
好きなことを仕事にするが冬に対しリスクのあるキリギリス
2つの生き方がある このように親から教わっているんです
「人は好きなことでないと努力できないし、才能も発揮されないじゃないですか」
教養のある親に育てられると考え方も違います
日本人の勤勉さ、協調性や和合性、西洋諸国にアジアが植民地化されてる時に唯一立ち上がった勇ましさ・・・しっかり日本の素晴らしさも教えられています
人口が増え続け経済が伸びていた高度成長期は、組織に忠実に、ひたすら勤勉に黙って働けばいい・・・という考えでよかったかもしれません
ただ、これから若者の生きる日本は終身雇用は終わり、人口は減り、経済は低成長という時代になります
企業に属し労働するメリットは薄くなり、小さな組織、フリーランスが増えてくると思います 変化の大きな時代、小さいほうが変化しやすいのは明白です
「最初は企業に属しますが、いずれは自分の好きなことをします 自己成長できるのが企業選びの絶対条件です」と言ってました
以前リクルートにいた大学の同級生が「リクルートは自己成長できるよ!俺は5年から10年以内に必ず独立する!会社もそれを促進している」と聞いたのでそれを伝えました「そういう会社を探します」 やはり親の教える考え方というのは非常に重要です
そもそも終身雇用という考え方に無理があります「会社に忠誠心もって黙々と働いていれば少しづつ昇給・昇格して最後まで会社が面倒みるよ」というものです
終身雇用が壊れた以上、昭和の就業感はこれからの若者にはあてはまりません
現在の小学生の68%は今現在存在していない職業に就くと言われています
アリが100%正しいという教えからそろそろ脱却しなければならない時期だと思います