社会学と適職
自分の適職を考えることは学歴や結婚以上に重要なことかもしれません
「やりたいこと」「できること」「その仕事の給料などの相場や将来性」など考えねばなりません
世の中は相場で決まるので、単純にその仕事が社会から求められているのに従事する人が少なければ雇用されやすく、待遇面も良くなりますがその逆もあります
「これからの社会はどうなるのだろう?」と考えますが、人は『過去を美化し未来は悲観にみる』癖があるようで、未来予測は暗く考えがちです
人間学というカテゴリーの中に社会学というカテゴリーがあり、さらにその中に経済学・経営学・法学など多くの学問があります
まず考えるべきは社会学です
社会学は「人々がどのように社会を構築し、その中で互いに影響し合いながら生きるかを解明する学問」であり、日本には日本の社会があり、田舎と都市部ではまた社会が違い、当然時代により社会は変わっていきます
現在は第4次産業革命といわれており「AIなどのテクノロジーによって仕事が奪われる」は全世界の労働者の間で騒がれています
実際には工場の労働者、事務職、銀行員、路線バスなどの運転手など世界で850万人の仕事が奪われると推測されていますので「世界は失業者であふれるんじゃないか?」と暗い未来予測をする人もいるかもしれませんが、また新たに生まれる仕事は9700万人です
これに関しては下記に書き綴ってあります
『今の小学生の7割は今現在存在しない仕事に就く』
『今の中学生の5割は107歳まで生きる』
とは予測されていますので、それに合わせて働き方やキャリア構成も変わってきます
渡邉正裕さんはこれからの仕事では『デジタルケンタウロス』を目指すべきだと述べています
ケンタウロスはギリシャ神話に出てくる半分人間で半分馬の架空の生き物ですが、『デジタルもアナログも使いこなす』タイプの人間を目指すべきと言います
知識集約的な仕事のなかで人間ならではの強みが必須となるもので、AIがどんなに進化しても、そのAIを使いこなし、既存レベルの仕事を楽にしていく
人間とAIとの相乗効果によって労働生産性が上がっていくことができる仕事です
AIと人間のコラボレーションを可能にする人材です
占術の本の適職を見てもこのような仕事のカテゴリーは考えられていませんし、占術の学校でも従来の職業に当てはめて考えられていますので、占術の知識にプラスして社会学を応用して考える必要があります
「人生100年時代」と言われるように、人生70年で設計された昭和モデルの「学校を出でて就職した会社で定年まで働く」という1段ロケットでは人生の成層圏には届かず、3段ロケットが必要に思えます
寿命の延びは労働期間の伸びに直結します
徳川幕府は『士農工商』という身分制度を作りました
実際はそんなものはなかったという説もありますが、政を行う武士が最上位で、次が食を支える農民という順位ですが、実際多くの財を成したのは一番下の商人でした
現在は「法の下に皆平等」ですが、財を成す仕組みの違いから4つのクワドラントに分類されています
キャッシュフロー・クワドラントとは、キャッシュフロー(お金の流れ)とクワドラント(4等分)を合わせた造語で世の中で収入を得る方法は4つのいずれかにあてはまるという考え方です
この辺の新しい分類も加味して考える必要があります
橘玲さんはこれからの仕事の変化を5段階に分けて述べています
働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア
ですが、これから社会がどのように変化していくかに興味をもたなければ適職は考えられません
明治と大正時代の日本人の平均寿命は43歳・44歳でしたので、当然「60歳を過ぎた自分」など考える人は少なかったでしょう
昭和に寿命はぐんと延び男性も70歳を越え、平成になると55歳定年から60歳・65歳定年となりましたが、当時の人事関係者は5年延びた定年にかなり苦労して調整したようです
「人生100年時代」はまだまだ先の話ですが、X世代は男性85歳・女性95歳などは考えておくべきなのは確かで、Z世代となれば「80歳までは働く」「年金だけでの生活は困難」「国民の半分は老人」という社会になります
遺伝子情報から将来かかるべき病気がわかり、未然に防ぐことができるオミックス医療は2035年には一般化しそうなので、ここから一気に寿命は延びそうです
寿命が延びれば学習期20年、老後15年は変わらず、伸びるのは労働期で、これは60年以上になりそうです
若い世代は昭和の労働期の倍以上の年月を働かなければなりません
よほど人不足な企業でなければ「高校を出た社員を70年間雇い続ける」は無理だと思います
今ない職業もたくさん創出されてきます
これからの社会を考えながら、算命学の適職占技を柔軟に分析して応用して考えてみてください
その他、参考になりそうなページを下記に掲載しておきますので合わせてごらんください
【自分の命式を見る】⇒無料で算命学の命式を算出 | 算命のアプリ


算命学でみる適職
適職の見方は二方向あり、夢や欲求の精神的なものは南の星を観て、稼げるか否かの能力は現実的なものなので東の星を観ます
ただし、東の星が即適職の星ではなく『適職へ進んで行く入り口』ということです
南の星も同じくで『精神的適職に通じる入口』となり、適職には現実有形の適職と精神的無形の適職の2種類があることになります
社会参加して職業に就くということは自分の能力で稼ぐということであり、東方の星は適職そのものではなく『磨くことにより適職という運命が開発されていく』ということです


まずは東方の星と南方の星との関係を観て、自分の働き方の姿勢を観ていきます
大きくは「生きるために働くんだから夢や理想は二の次」と考える東方重視か「やりたい仕事に就くことこそ人生を充実させる」と考える南方重視かに分かれます


相生相剋関係は下図を参考にしてください


比和の関係のみ少し特殊になるので下記を参照してください


十大主星と職業
東の星で自己の適性を観ますが、ここではそれぞれどの本能の質をもつのかに重きを置いて考えることです
同じ営業職でも、それぞれの特性を生かして優秀な人がいるように「あの人は禄存星で営業してる」「あの人は調舒星を活かして営業している」など「○○の仕事は□□星」とは決めきれませんが、ここでは「あえて当てはめれば〇〇」的に記載しています


「営業といえば前に出る力だから車騎星」となりますが、私の支店長時代や営業部長時代に良く分析した結果を観ると鳳閣星に最も優秀な人が多く、後は僅差ですが調舒星や龍高星もいました
「私の適職はなんだろう?」と探すのではなく「今は縁あって〇〇の仕事に就いているが、この仕事で自分の特性を活かすにはどうすべきか?」と考えるようにしてください
上記の東の星の適性に集団行動が適しているか、単独行動に良さが出るのかを加味していきます
これは人体星図に出てくる星をすべて見て「集団が3で単独が2だな」や「集団が4だからサラリーマン向きだな」などの参考にしてください
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
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総合サイトはこちら https://ahikaga.com/








