脳は2重構造‐1

人間はみなジキルとハイド
人間の脳は古い脳と新しい脳の2重構造であり、脳の発達は主として「新しい脳」になります
「古い脳」は生まれた時から発達済みといってよく、このことは赤ちゃんを観察すればよくわかります
「古い脳」の働きは、快楽、不快、恐れ、怒りなどで、赤ちゃんを見ていれば怒ることも知っているし、 暗闇で寝かせると恐れることも知っているし、おしめがぬれると不快そうにします
おしめを替えると気持ちよさそうにするし、 おなかが減れば騒ぎ出します
「古い脳」は赤ちゃんの時から一人前と言えます
「新しい脳」の神経細胞の絡まり合いは、前頭葉連合の場合で3才前後からであり、ここが絡まり合うと第一次反抗期が始まります
考える力がつき、やる気も出てくるので生意気さがでてきて「いやだ!自分でやる!」と母親に反発したりします
反発したはいいが、何をするにしても助けてくれる人がおらず、自分でやらなければならない
自分でやってもうまくいかない・・・ 泣きべそをかく・・・じれったがる
でも誰も助けてくれないので、がまんする
しかたなしに自分で考えてまたチャレンジしてみる
子供の新しい脳はこのときに飛躍的に発達するのです
前頭葉連合の絡まり合いがほぼ完了するのは10才前後です
この頃になるとものごとを深く考えるようになり、時の流れも理解します
思い詰めて自殺もする子も現れたりする
世界的に見ても子供の自殺は10才からです
「古い脳」しかもたない動物は自殺はしないのです
だいたい、犬や猫は人間で言う1歳半くらいのと脳レベルだと言います
「うちのポチ、きつく怒ったら川に身を投げて自殺しちゃった」ということは人類の歴史上いまだ1度もない
「古い脳」は赤ん坊の時のまま死ぬまで変わらず残るので、不快感や怒り、悲しみ、快感など「新しい脳」に抑え込まれているだけでみな持っています
「やだな~」「あの人嫌い」「めんどくさい」「うるさいな!」などは「古い脳」の領域なのに 対して「新しい脳」は発展的です
「できない」⇒「できるためにはどうしたらいいだろう」 「目標を持って行動すべき」「志を実現させたい」などは「新しい脳」の領域になります
人間はみな「ジキルとハイド」なのです

新しい脳と古い脳の2階建て
脳は「新しい脳」と「古い脳」の2階建てですが職場でも、家庭でも、男女の中でもこの2重構造を理解することが重要です
赤ん坊はなぜ泣くのか? おなかが減る=エネルギー不足=生命維持の危機と直結するからです
古い脳に支配されている状態であり、我々はお腹がすいたで泣き出すことがないのは 新しい脳が発達しているからです
前頭葉連合は人間の考える力、やる気、我慢する力と深く関係しています
「創造の座」「意欲の座」「意志の座」の場所とも言われています
我々は常に自分との闘いがほとんどというわけです
「むかつく」「やだ」「やりたくない」「嫌い」・・・誰でも湧き上がる感情です
これに対し、少し我慢すればいいことだ・・・
やりたくないが今やらねばならない・・・
やな奴だけど、もう少し付き合ってみよう、いいところもあるかも・・・
前者が古い脳、後者が新しい脳の自分です
我々の思考・性格は、古い脳と新しい脳の闘いの中で形成されてきたと言えるのではないでしょうか?
職場の部下・上司、友人、恋人、親・・・・全員同じ構造です
「あっ、古い脳に支配されてる」
「おっ、新しい脳でしゃべりだした」
こう見れば、人間は意外に理解しやすいです
「どうしてあなたはいつもそうなの!ほんとダメな子ね!」
ああ、お母さんの古い脳がしゃべりだした・・・
「だいじょうぶ、あなたはやればできる子だから、頑張れば必ずやれるわよ」
おっ、お母さんの新しい脳がしゃべりだした・・・
なにも大学で心理学を専攻しなくても、簡単に人間を理解できます
古い脳の性格、新しい脳の性格、人間にはこの2つの脳の性格があるんです
考え方の衝突が多くて喧嘩ばかり、でも夜は仲がいい・・・
新しい脳の相性は悪くとも、古い脳ではお互い相性がいいのかもしれません
反論も多くあるかもしれませんが、基本的に人間同士は理解し合えないと思います
理解し合えないけれど許すことは出来ます
どれだけゆるす事が出来るのかが重要です
その為には、古い脳のAさん、新しい脳のAさんを理解する必要があります

人間しか得られない喜び
前頭葉連合は「創造の座」「意欲の座」「意志の座」があります
これはあらゆる生き物の中で人間にしかないものであり
命令されたからやるのではなく・・・
圧力をかけられたからやるのではなく・・・
褒賞金がでるからやるのではなく・・・
自分から進んで取り組むのです
知恵を出す!汗を出す!上手くいかず失敗しても新しい方法、手段を考え再チャレンジする
工夫を重ねチャレンジする
めげそうになっても、気持ちを奮い立たせてやり抜く
結果、成果が出る、目標を達成する、完成する・・・
この、できた!という喜びが前頭葉連合をフルに使っての喜びとなります
なんくせ付けてすぐ退職する人、出来ない理由ばかりで終わる人はいつも同じことを繰り返します
前頭葉連合の発達不足だと思いますが、人の心は言葉にはあまり表れず、心は行動にあらわれます
親を観ていればわかります
りっぱなことは言わないが、子供の五体に気を配り、3食食わせ、学校を出す
出来ない理由が10あるなら、出来る方法を11考えるのが前頭葉連合の性情発達した人なのです
この前頭葉連合を使って得られる喜びこそが人間にしか得られない喜びなのです
マズローの欲求5段階で頂上に来る「自己実現の喜び」とは前頭葉連合がフル回転した時に得られる喜びの事であるといえます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました






