人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
スキルアップのヒント

育ち方改革

どの世代も希望の光であり毒でもある

人は皆、世の中を良くしようと取り組んでいき、世の中は少しづつ良くなっていきます

陽を目指して邁進していますが、陽に進んだ分、陰にも進んでいます

便利になった分、何かの能力が退化したり

医療や食糧不足の解消で寿命が長生きになると、社会保障が崩壊寸前になったり

必ず光ある所に影があります

日本は「団塊の世代」「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」など独自の世代分類がありますが、最近は世界のスタンダードである「X世代」「Y世代」「Z世代」などを世代分類に多く使用しています

元号と西暦のように使い分ければいいと思います

どの世代にも『希望の光』となる気質があり『毒』となる部分があります

日本の場合は少ないZ世代ですが、どこの企業も「Z世代を採用しろ!」と躍起になっています

労働人口の中では最も多いX世代ですが「時代に合わないと言われないようにしよう」「今座ってる椅子から降ろされないようにしよう」「老害と見られないようにしよう」など防御に忙しいです

Z世代のことはZ世代に任せるべきは世界共通の認識ですが、Z世代にはZ世代の毒があります

団塊の世代とY世代の対立 

私のようなX世代を育ててくれたのは、団塊の世代以降の大人たちです

・根性があれば「見どころのあるやつ」と評価してくれる

・とにかく素直で前向きで、よく働く若者を評価する

・職場は団結力が大事で異なる思想は排除する

・上の言うことは問答無用

・上は発信、下は受信が基本

このような文化に異議を唱えだしたのがY世代で「○○ハラスメント」などというものが世にあふれ出しました

世の中は団塊の世代の価値観対Y世代の価値観戦争が水面下で行われていたのが平成です

X世代は両者の狭間で「どっちの言うこともよくわかる」と成り行きを見守ります

Y世代が創り上げた文化の中で社会に出てき始めたのがZ世代です

文化も文明も必ず金属疲労を起こし、新しい時代へと変わっていきます

X世代より上が消えていくのと入れ替わりにZ世代が社会に出てきます

Z世代は『進化した社会の進化した人間』と言えますが『社会に対する新たな毒』も持っています

賢人は「陽が極まると陰になる」ことを知っている 

『ハラスメント=いやがらせ』が減っていき、Y世代は団塊の世代の価値観をだいぶ排除していきました

教育・研修の担当としてよく3泊の社員育成の講義を受けに行きますが、やはり「Z世代の扱いに頭を痛めている教育・研修担当は多いです

中国では寝ころび族などが多く発生し、ヨーロッパでは少し働いて失業保険で暮らすを繰り返す若者に手を焼いています

日本のZ世代は深刻な問題にはなっていませんが上司・マネジャーが自分の育てられてきたやり方で、部下・若者を育てられない と悩むケースが年々増えています

便利に快適に安全になった世の中で最も危険なのが職場という認識が若者にはあるようです

ブラック労働で過労死

上司にいろいろ言われうつ病に

クレーマーな客に精神を壊される

「職場ってこの世で最も危険な場所」と感じているようです

道教の老子は陽が極まると陰になると言いました

Z世代は「覇気がない」「つきあいが悪い」「帰属意識が薄い」「耐久力がない」などなどは、陽が極まると新しい陰の時代に突入することを表しています

ニーチェも、文明が進み死が日常でない環境が長く続く状態では人間はこうなるとZ世代のような人間を予測しています

私のような凡人は「なぜ若者はこうなった」と考え始めますが、賢人は先の先まで予測しているようです

凡人は「陽に向かって突き進めばいい」のみ考え

賢人は「陽が極まると陰になる」「陰が極まると陽となる」というバランス思考があるようです

「もっといまの仕事に打ち込め」「3年は我慢してやってみろ」などの言説は、もちろんかつては間違っていなかったです

神戸大学名誉教授の金井壽宏氏が提唱した最低必要努力投入量という概念では、ひとつの分野で優位性を持てる専門性を確立するためには一定の時間・一定の努力量が必要とされています 

従って「3年は我慢」という「石の上にも三年いれば暖まる」言説はいまだに語られることもありますが、これは働き方改革以前の労働社会で企業から自動的に負荷の高い仕事が提供されていた状況が前提にあるからだと考えられます

企業だけで育てる内製化した人材育成は限界を迎えていると思います

「企業が若者を育てる」から「若者が企業を活かして育つ」へ転換することになりそうです

つまり、会社以外の経験も会社の経験も両方とも大事な機会として、若者が自身で組み合わせて育っていく観点が重要です

この点で重要となるのは若者の自己開示をいかに促すかです

Z世代は

自己成長できない企業を嫌う

社会に役立ってる企業を求める

という特徴があり、私も研修ではこの辺を意識しています

若者が企業を使って育つことになるから、育て方改革ではなく育ち方改革と言ったほうが正しいかもしれません

企業が育てるのではなく、若者が育つことを企業がいかに支援するかを考える「育ち方改革」がZ世代の教育法だと考えています

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

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採用・教育・研修のキャリアを生かして仕事を考えていきたいと思います