人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
仕事の心理学

風化しない言葉

「背水の陣」は日本ができる前の言葉

皆さんは「座右の銘」「好きなことわざ」などあると思います

毎年数多くの名言・流行語が生まれていきます

 ほとんどの言葉は時間と共に風化します 環境が変化していくからです

ただ長い年月を経ても風化しない言葉もあります 金言と呼ばれるもので「言葉の宝」と言えます

たとえばビジネス世界ではよく使われる 背水の陣

この言葉が出来たのは 秦が滅び 漢王朝が誕生する前です 日本はまだ社会のカタチもない頃です

毎年3月になると 営業本部から「今年の決算は背水の陣で・・・」と号令がかかりました いつのまにか 3月=背水の陣 となり「今期も背水の陣の季節か・・」と完全に季語になってました

 の名将 韓信を討伐しようと三万弱の兵を率いて趙へ向かいます 対する趙は二十万の兵力 兵力差は歴

兵法では山を背にし 川に顔を向けて陣を組むべし」というのが当時の兵法のスタンダードですが 韓信はその逆 川を背にした陣を敷きます

それを見た超軍は嘲り笑います「漢の将は兵法の初歩も知らない」

漢兵にしてみれば 溺れて死ぬか 敵を討つかの状態で

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 後に逃げ道のない漢の兵士たちは必死で戦ったので 趙軍はなかなか打ち破ることができません  その間に城は漢軍の別動隊が攻め落としてしまいます

 あえて絶体絶命の状況にさせて必死に戦わせる これは兵法の『これを死地に陥れて後に生き これを亡地に置いて後に存す』にあたります

この大勝利は後に故事成語で「背水の陣」と記録されます

まさに長い時を経ても風化しない言葉の一つです 

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 江戸時代は経済成長より文化の成長

既存の古いものを壊し 新しいものを作り上げる

 革命 改革 革新 変革 維新 チェンジ・・・

人はこういう言葉が好きです

モノ も サービス も 考え方 も時代変化と共に古くなるので新しいものに変化が必要になります

「変化には変化」

変化することで人類は進歩し 経済は伸び 豊かになってきました

ただ 変化することが必ずしも善ではありません

変化させる必要のないものもあります

「変化させ 経済を成長させないと豊かにならないよ」

では もしあらゆる変化を止めたら・・・

江戸時代は 鎖国をし 貿易もせず 自給自足で 戦はなく平和な300年間でした

300年間経済成長はゼロです

ただ 文化的成熟 芸術的洗練 教育による精神文化の向上 にひたすらつとめ 世界に類のない文化国家を創り上げました

物の豊かさでなく 心の豊かさを追求した時代と言えます

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 古き良きものは常に新しい

 「革命」などという言葉が使われると「なんだかよくわからないけどワクワクする」となりがちです

人には「慣れ親しんだものからの変化を嫌う」心と「新しい変化を望む」心の二心があるようです

三菱グループの総帥として令名の高かった田実渉さんは

良き古きものは常に新しい

と言いました

 古きものの中に 良きものを見出すには歴史を深く学び直す必要がある

いわゆる先進国の文化だけが優れているものではなく 諸国・諸民族の文化がそれぞれ独自にいかに優れているか学ぶ必要があると言います

文明の発展の中で 置き去りにしてしまった文化があるのかもしれません

社会人になってから学び直す歴史は 学生時代のような 年号・出来事・人物名ではなく 埋もれている古き良きものを掘り起こすことなのかもしれません

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

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