千代の富士関はどんな人
史上初の37回の優勝という偉業を成し遂げた国民的ヒーローの千代の富士は、日本の相撲界において非常に偉大な存在です
千代の富士は単なる強さだけでなく、その誠実で謙虚な人柄でも多くの国民に愛され、その姿勢や言動に多くの人が共感し、まさに国民的な英雄の大横綱でした
その人体星図を分析してみます
核となる日干は『癸』陰の水性で『暗流』という意味があります
水性は「知」の質なので癸の人は物事を論理的に捉える物静かな知性派であり、慈雨という言葉があるように人々の心に恵みの潤いを与えることのできるやさしい人です
地道に正統派の学問や技を深めていくタイプで、世間の常識から大きくはみ出す行動はしません
千代の富士関は日干支と月干支が異常干支の為、特殊能力があり、対戦相手からすると動きが読めない嫌な相手になります
さらに生年天中殺に加えて生日天中殺もあるため、宿命に互換天中殺があります

異常干支の癸巳は勘は鋭く、他人の気持ちに敏感な人です
もう一つの異常干支の辛巳は家柄で異常性が出る人で、貧しい家で育つと異常性=才能に恵まれます
貧しい環境で育てば霊感は鋭く、運気も強くなり、秀でた感覚で才能を発揮し、特に勘の鋭さは他の追随を許さないほど優れています
とにかく常人には理解しがたい研ぎ澄まされた感覚の持ち主ということです
中心星の司禄星は「陰の引力本能」で、コツコツと蓄積をしていく質でから、毎日を積み重ねる、信頼を積み重ねる、努力を積み重ねる、知識・情報を積み重ねることにつながりますので「基本基礎をしっかり創る」スポーツ選手が多いです
社会面の東は闘争の星の車騎星があるので前進力があります
北は自然体で沈着冷静な鳳閣星で確かな目をもっています
欲求の場所の南には改良・改革の革命の星の龍高星があります
またこの5つの十大主星がお互い連結して新たな質を生みます
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全ての星を紹介できないので、その他の星を知りたい場合はこちらを参考にしてください


技術の蓄積と激しい精神的葛藤を秘めた闘争心
千代の富士関の特徴は『司禄星を2つ』と、最も激しい水火の激突である『龍高星と鳳閣星の連結』があることです


司禄星が2つあると禄存星1つがプラスされ、表面的には禄存星で内面は司禄星という性格になりますが、精神的な面では司禄星そのもので(土星の比和は)さらに現実性が強くなり精神的安らぎは得にくくなる場合がありますが、司禄らしく平和に維持する意識は強く出ます
司禄2つの恵まれたところは自分の精神状態がどうであれ、子供や孫に純粋な精神所有者が多く出ることです
鳳閣星と龍高星の連結は一番激しい衝突のカタチで、精神的葛藤が最も強く、ともに激突し合いながらどちらのエネルギーも半減することがなく、激突することにより倍加されていきますので、激突のエネルギーが必要なスポーツや芸術家などにはありがたいエネルギーですが、精神の休まる時がありません
この原子炉のような強いエネルギーは常人がなしえないようなことをやり遂げたり、創り上げたりします
戦国時代や幕末などには大いに活躍し、新しい時代の扉を開けることができるエネルギーをもった人です
司禄星+鳳閣星の連結は、「内は内、外は外」と自分の家庭と外はハッキリ分ける人で、個人主義の傾向が強くなり、温厚で自然体の鳳閣星のエネルギーに支えられているため、気楽でのんびりした家庭をつくります
二連変化はこちらを参考にしてください


局法と宿命天中殺で観る
自分の命式内に生まれながらに天中殺をもっている場合は『宿命天中殺』と呼ばれます
宿命天中殺をもっている人は二重構造の天中殺をもっているといえ、1階は6つの天中殺の傾斜の意味合いがあり、2階は宿命天中殺の影響があります
宿命天中殺の人は人より苦労が多い場合もありますが、その分立派な人も多くなります
千代の富士関は生年天中殺+生日天中殺で互換天中殺があります
生年天中殺は両親の場所の年干支が不自然になっており、年干支はであり、両親から見ると不自然ではないが、自分(子供)から見ると親に対して不自然に感じます
自分の想いや意志、考えが両親に伝わりにくく、親の考えも理解しにくくなります
社会に出てからも目上の人に期待できず目上の力を借りずに生きていく運命の為、普通の人が及びもつかない成功をするか、その逆かで中庸がありません
若くして親との離別も多く、親の跡を継ぐよりは早いうちから親元を離れて一人で生きた方がいい人です
互換天中殺とは生年天中殺と生日天中殺をダブルで所有している宿命の人で、自分から親を見て不自然に感じる生年天中殺と親から子を見て不自然に感じる生日天中殺の組み合わせですので、親子でお互いに不自然に見合っています
不自然という言葉も適切ではないかもしれませんが「日本人が西洋人を見るようなもの」と思ってください
互換天中殺の人は『無』から出発して『有』を創り最後にはまた『無』に戻るという運命を歩みます
運勢の変動が激しく、誰の援助もなくスタートして隆盛になっても結局はゼロに戻りますので、事業を成功させたとしても子供には継がせることが難しい『初代運+一代運』のようなところがあります
宿命天中殺の人でも年の天中殺が廻って来た時には新しいことを始めるのは避けた方がよいといわれますが、互換天中殺の人は年運天中殺が廻ってきてもその影響をほとんど受けません
局法とは特殊な陽占命式のことで、局法が成立する命式は一般的技法に加えて特殊な要素が加わることになり、その局の特性がプラスされます
より個性を炙り出す技法といえ、隠れた個性を見つけるのに役立ちます
千代の富士関は相法局と地財局に入局します
相法局は非常に働き者で、特に車騎星で止まる人は行動力が抜群です
地財局はお金が貯まるほど知性が濁りますが、自尊心を大切にすることで人格が救われます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました