算命学 人生の羅針盤
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算命学人物解説

ジャイアント馬場の人体星図をみる

ジャイアント馬場さんはどんな人

プロレスの父である力道山の正式な後継者といえばジャイアント馬場さんです

ショーか?シュートか?の狭間でスタイルが定まらなかった猪木さんに比べ、馬場さんはアメリカンスタイルの正統である『ブック絶対重視のショープロレス』を最後まで崩さなかったため、本場アメリカからは絶大な信用があり全日本プロレスにはスーパースターレスラーが絶えず来日していました

学生時代、全日本プロレスに足を運ぶと第4試合くらいからトップクラスの外国人選手が登場し、試合カードも豪華絢爛だったのは馬場さんのビジネスマンとしての功績です

今は『プロレスはブックという台本にのっとって行われるショー』であることが公表されてしまい、Z世代は割り切ってショーとして楽しんでいますが、私のようなX世代はそれがなく認知バイアスにより「ジャイアント馬場は最強」「ジャンボ鶴田は強い」という妄想世界でプロレスを楽しんでいました

とにかく「プロレス最強」「他の格闘技に舐められるな!」の猪木さんはK‐1やプライドに新日本の選手を問答無用に送り込みますが、最強だとファンから認知バイアスがかかっているIWGPチャンピオンがミルコやヒョードルに秒殺されるシーンを見せつけられ絶望させられます

これはプロレスラーという商品ブランドの価値を著しく下げました

総合格闘技と闘って価値を下げ続ける新日本系の選手を横目に「みんな格闘技に走るので、わたしプロレスを独占させていただきます」は最高のキャッチコピーであり、猪木さんに対する嫌味でした

強さに拘った猪木さんから、真の真剣勝負を求めUWFが発生し、分裂を続けパンクラスが最もシビアなプロレス団体となり、パンクラスを最右翼とすれば最左翼が馬場プロレスで、ブック絶対のプロレスを守り絶対に格闘技とは混じりませんでした

筋トレはあまりせずあんこ型のレスラーが多かった全日本プロレスですが、天龍⇒三沢世代と身体を鍛える選手が増え始め、かなり強烈な打撃にも対応できるようになり迫力のあるショープロレスへと進化していきます

ファンの認知バイアスのかかった「自分の好きなあの選手は強いんだ!」という妄想世界を絶対に壊さず、失望させなかったのが馬場さんの功績です

そんな馬場さんの核となる日干は「乙」柔軟で忍耐強く集団を組むと強いのが特徴です

物腰柔らかなやさしさの中に、したたかな芯の強さをもった人といえ、主義主張を力説することはありませんが、きちんと自分のやりたいようにやり遂げていく人です

ソフトで親しみやすい人なので誰とでも協調して、どんなグループの中でも溶け込める人ですが、社交性はあっても和合するだけで他人の言いなりになってしまう人ではありません

守りに強いタイプと言えますが、ソフトで柔軟なところが「しっかりしているのにハッキリしない人」などと見られたりします

猪木さんも宿命天中殺所有者(生月天中殺)でしたが、馬場さんはさらに上を行く宿命二中殺(生年天中殺+生月天中殺)です

宿命天中殺所有者は幕末などに大いに活躍し、新しい時代を創るパワーがあります

中心星は「陽の引力本能」「魅力本能」禄存星で、人を引き付けたいという本能がストレートな星なので親切な人が多いのが特徴です

レスラーは型を嫌う龍高星と人を引き付けたい欲求の禄存星が多く、この二つの星は大きい身体の人が多いのですが馬場さんは3つの星がそれにあたります

鳳閣・調舒がただ奉仕するのに対して、禄存は見返りを求めるのでビジネスでも優秀な人が多く、見返りというとお金ばかりではなく、感謝・信用・愛・徳などですから禄存星の親切に対して「感謝の言葉」だけでも満足されます

スケールの大きな愛、細かいことに拘らない、やさしく親切な人柄が特徴と言えます

そして回転財の星ともいわれ、貯蓄型でなく大きくお金を動かすタイプであり、コツコツ貯めるタイプではなく、お金をまわす=使うことにより入ってくるのが回転財で、すべて使い切ることもしばしばあります

愛もお金も大きく回転させるスケールの大きな人で禄存星は人物にすると『父親』になります

その禄存星が2つあり、十二大従星の天堂星も2つあるのが馬場さんの特徴です

天堂星は「会長の星」とよばれ、自分に課せられた役目も終わり、心から余生を楽しんでいる時代で多くを悟った人物のエネルギーです

実力も経験も豊富だが出しゃばらない老人といったイメージで、物静かな中に鍛えられた理性と知性をもち、自ら行動は起こしませんが多くを知り得た実力者といえます

強靭な自制心で出処進退をわきまえた人といえ、引っ込み思案ですが陰の実力者が天堂星です

「隠居」という性質ももち、甘えというものがなく、きらびやかなことを嫌い、静かに生きようとします

ただ、一度理解者ができるとその交流は生涯続きます

隠居のエネルギーである天堂星は、動物と親しんだり、芸術を好んだり、人間ではない対象物と対話しようとします

無言の世界に身を置き、老成した面と無邪気な面の二面をもっています

天堂性は自分が前面にでるよりも一歩引いた立場から、広い視野に立って物事を処理していくスタイルに徹することにより良さが出てきます

馬場さんは最後の最後まで動員力のある人気レスラーでしたが、下の世代に快くトップの座を譲り、しっかりサポートしていました

天堂星は地味ですが、いぶし銀のような魅力が人を引き付けます

周囲のバランスを乱さない賢者であり、必要な時は「鶴の一声」を発し、場の流れを変えてしまう力もあり、老人の星と言っても内在するエネルギーはかなり大きいと思ってください

馬場さんは天堂星時代が幼少期から60代まで続くので、守るべきものを賢者として守り抜き、次の世代も裏から支え続けた生き方といえます

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全ての星を紹介できないので、その他の星を知りたい場合はこちらを参考にしてください

かなり慎重だが人望と信頼の厚い重厚な人物

猪木さんの人体星図の特徴は『牽牛星×2=車騎星』の闘争心と強い前進力の性格を『天南星』のチャレンジ精神の強い若いエネルギーが支えたのが特徴ですので「侵略すること火のごとく」の人でした

一方の馬場さんは『禄存星×2』の人望と信頼に『天堂星×2』の慎重さと用心深さが支え「動かざること山のごとし」の人といえます

天堂星が2つ以上あると、引っ込み思案で石橋をたたいても渡らない非常に慎重な人です

禄存星が2つあると生真面目さが表面に出てきますが、思考や人生観は禄存星そのもので、裏の星の司禄星的なコツコツ信用を積み重ねていく性質も出てきて、貫索星の質もでてきます
人間的な真面目さが長い年月の積み重ねで信用となっていき、集団行動も単独行動もできる人です

禄存星は人当たりのいい世渡り上手ですが、2つあると人生の世渡りは上手いとは言えませんが、真面目さ・重厚さ・頑固さが加わり、禄存星本来の気前の良さや親分肌は薄くなり、コツコツ真面目に努力を続けるので人望と信用のある人です

禄存星+司禄星+貫索星のような性格で、かなり現実的な性格となり、本質は『単独行動』を得意とする人なので一人の時間に趣味などを楽しむことを好みます

何を考えているかわからないところがあり、つかみずらい性格です

禄存星+鳳閣星の連結は、火生土の関係で禄存星の魅力・引力を鳳閣星が裏から支えるので奥行きのある禄存星となります

お人好しに見えますが、引き寄せられてきたところを上手く説得する『説得上手』な人ですから、新日本プロレスとの外国人レスラー引き抜き合戦に圧勝したのもうなずけます

人を引き付ける禄存星と自然体の優れた観察眼の鳳閣星の連結により、争いごとをまとめて平和的解決をしたり、人と人との間に介在して政治力に等しい説得力を発揮する才能を有した人です

裏表のなさと一本気な性格から本当にお人好しで終わる場合もあります

禄存星+龍高星の連結は、陽同士の相剋関係は共に反発をしながら永続的に共存の型で続きますが、禄存星の愛情奉仕と龍高星の冒険心が連結すると手段を論じない人助けという性格が生み出されます

土剋水で土性の禄存星が水性の龍高星を抑える為、主体は禄存星の愛情・奉仕でとにかく人助けを優先する人です

二連変化はこちらを参考にしてください

局法と宿命天中殺で観る

馬場さんの宿命二中殺とは親の場所である年干支の生年天中殺と家系の場所である月干支の生月天中殺をダブルで命式内に所有している人です

両親の場所と家系の場所が天中殺なので残るは自分の場所のみですから、頼れるのは自分のみで自力で頑張って運命を切り開く人ですので、孤立無援で自分の道は自分で切り開かなければならず強くなければ生きていけない為、身強の星などなくても強い人です

周りの人になんとなく違和感を感じており、そんなところから「自分だけしか信じられない!自分だけが頼り」となっていきます

親しい人からの忠告や援助を受け付けない強情なところもありますが、本来は純粋で素朴な人で、親とも不自然融合で家系とも不自然融合なので、ある意味生家にとらわれず自由人として生きていけます

子供との縁は薄く、宿命天中殺は苦労して自分が磨かれていきますので苦労をするほど人として立派な人が多くなります

現実的な世界では苦労は多いですが、精神の世界では大成しますので「人に夢を与える仕事」に邁進すると多くの人に応援されます

馬場さんは、とにかく世界からスーパースターを呼び寄せ、NWAやAWAの魅力が薄れると若い世代に光を当て「明るく・楽しく・激しいプロレス」を行い、ファンを楽しませ夢を与えてきました

人に頼らず自力で歩んできたことにより、常識にとらわれない考え方が身につき、世の中の人がびっくりするようなアイディアを出す場合もあります

宿命二中殺の人は、人間的には自然体で純粋な人で有形なモノを創るのに長けています

算命学には格局法という占技がありますが、陰占で観る格法が稀にしか当てはまらないのに対して、局法は多くの人が何かしら当てはまります

局法とは特殊な陽占命式のことで、局法が成立する命式は一般的技法に加えて特殊な要素が加わることになり、その局の特性がプラスされます

より個性を炙り出す技法といえ、隠れた個性を見つけるのに役立ちます

馬場さんは地財局と 曲財局に入局します

地財局はタテ線に『土剋水』の相剋関係がある命式です

お金が貯まるほど知性が濁る=悪知恵が出るところがあります

物欲に溺れ身弱な人ほどお金に固執し人格が変わります

水性が剋されると人格を損ない、剋す土性=財の「お金」に氣が流れやすくなります

理性はあるわりに知性に純粋さが失われ、子供にはに教育を強要するところがあります

地財局は金性の質を生かすのが良く、自尊心を大切にすることで人格が救われます

 曲財局はヨコ線に『木剋土』の相剋関係がある命式です

曲財局は力量以上に金銭が激しく出入りします

投機運があり、お金を儲けると家庭に不幸が起きやすくなり家庭運が落ちます

蓄財したとしても子供や孫などの子孫には財が残りません

土性が剋されると財と愛情が乱れ、お金が多く入っても思いがけない出費にあいやすく、入った分だけ出ていき、お金の使い方も利口とはいえません

曲財局は火性の質を生かすのが良く、自然体でお金を使い、お金は誰かに自分の想いを表現したり、伝えるために使うことで中和されます

ジャイアント馬場さんはスケールの大きな重厚な性格の人で、見かけよりはずった淋しく苦労もしたことにより人間的にも磨かれていった人だと思います

プロレスは力道山がつくり、猪木・馬場のそれぞれ違う個性により覚醒させて現在は多様化しています

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

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