算命学 人生の羅針盤
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算命学人物解説

中曾根康弘元総理の人体星図を観る

中曾根康弘さんはどんな人

中曾根康弘さんも戦後の総理大臣としては外せない人です

長寿の鳳閣星らしく大正・昭和・平成・令和の4つの時代を生き、101歳でこの世を去りました

頭は非常にキレる人で、昭和22年に地盤も看板もないなかで初当選し、その時点ですでに「将来総理になったら何をやるか」をノートに書き留めており「その当時から総理になることを目指して、自分は政治家をやってきた」と話をしているほどの人であり、この志の高さは腹の牽牛星の影響です

風見鶏と呼ばれた政治スタイルは仲間作りのニコニコ星の石門星が社会面にあるからだと思います

中曾根さんの核となる日干は陽の水性『壬』で、水性は学習の質でもあり習得能力も高く物知り、クールな知性派で頭は良く、多く物事を倫理的に捉える人ですが、それにとらわれることのない自由な改革精神と、束縛や枠からはみ出した自由な精神を良しとする行動力があります

冷静な目をもって人の内面や物の裏を見抜く洞察力と知恵の持ち主で、流れ続ける海のように常に目新しいものを求め、これと目的を決めると強いエネルギーと忍耐力を発揮します

異常干支である『己亥』は月干支であるため日干支に比べ影響は半分ぐらいしかありませんが、霊感・直観力が非常に優れた人です

中心星の鳳閣星『陽の伝達本能』=直接伝達の星で、見たまま、ありのままを伝える報道の星であり、沈着冷静で観察力に長けているため見抜く目は鋭い人です

優秀な鳳閣星は観ただけですべてがわかると言われており、マルサやマスコミなどにも優秀な鳳閣星が多く、子供のころから大人のウソを良く見抜いたりします

このバランス感覚と鋭い観察眼、それに正直・公平・冷静で政治家に多い星で、複雑な数字をまとめる力も優れています

非常に鋭い目を持ちながらも細かいところには気を使わず、おおらかで、ありのまま正直な姿勢が人に好意をもたれます

対社会の位置に社交の星石門星があるわけですから、嫌な人にもニコニコと付き合える社交的な人です

何かあると貫索星は自分一人でやったカタチにしますが、石門は仲間でやったカタチをとり連帯責任にしてしまい、集団での守備本能の星なので周りを巻き込むのが上手です

ただ笑顔だからと言って全ての人を受け入れているのではなく、好き嫌いはしっかりあります

東に石門星があると人間関係が広がりますので、もっとも友人の多い星ですが、真の友人は意外に少ないかもしれません

「あいつの腹の中を知りたい」のであれば腹の星を観ればよく、中曾根さんは牽牛星があるので出世欲があり、偉くなりたい志をもっています

牽牛星が腹にある人は、品性を重んじる、しつけの厳しい家庭で育った人が多く、世間体をきちっと考えながら生きてきた人だと言えます

上品で理知的、几帳面でプライドが高い人で、責任感も強く礼儀正しい人です

腹に牽牛星は「純粋な売名」と言われ、庶民の年長者的役割を果たす世話好きな方と言われます

特別意識』を刺激させることが仕事などのエネルギーになります

腹の星は目下をあらわしますが『自尊心と特別意識が強い目下』と縁があり、政治家の場合は官僚を自分の配下でうまくコントロールできることに長じているといえます

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全ての星を紹介できないので、その他の星を知りたい場合はこちらを参考にしてください

政治家に必要な星の3点セットをもっている

中曾根さんは政治家に多いとされている、人をまとめる人脈作りの星の石門星、確かな目で真実を見抜く鳳閣星、人を引き付ける引力の禄存星の3点セットをもち、天禄星という静かですが力強い身強の星をもっています

鳳閣星+禄存星の連結は火生土の関係で禄存星の魅力・引力を鳳閣星が裏から支えるので奥行きのある禄存星となります

お人好しに見えますが、引き寄せられてきたところを上手く説得する『説得上手』な人です

人を引き付ける禄存星と自然体の優れた観察眼の鳳閣星の連結により、争いごとをまとめて平和的解決をしたり、人と人との間に介在して政治力に等しい説得力を発揮する才能を有した人です

裏表のなさと一本気な性格から本当にお人好しで終わる場合もあります

鳳閣星+石門星仲間の中に自然体で溶け込んでいける、非常に人の和に馴染める能力をもった人であり、正当な常識的考え方をもち総合的に集団のことを考えることができます

神経は繊細とは言えませんが、石門星の和合性と協調性に鳳閣星の自然体で楽しさが連結し、上手に社交性が発揮され人脈が広がっていきます

のんびりした鳳閣星の気質は遊びや趣味で消化され、敏速な石門星と同化することにより人生の速度は速くなります

部分的な細かいものに長時間エネルギーを使うと、精神ではなく肉体を病む傾向があります

鳳閣星+牽牛星の二連変化は無為自然でバランスのとれた生き方の鳳閣星と組織に忠実に生きる牽牛星の連結で、集団の中で偏りのない人間性を創り出します

冷静で自分を崩すことのない人であり、陰陽の和がある相剋関係なので、鳳閣星ののんびりが強く出過ぎると牽牛星が役目を忘れたり、牽牛星が働きすぎると鳳閣星ののんびりが消えてしまいます

周りが柔であれば剛を出し、剛であれば柔をだしてバランスをとります

鳳閣星は『中庸』の星なので、暗い人たちの中に入ると明るくふるまい、にぎやかな人たちに中に入ると静かになります

家庭の場所に単独行動の車騎星があるだけで、横社会の石門星、縦社会の牽牛星、大衆的な鳳閣星、多くの人を引き付けたい禄存星があり典型的な集団行動派といえます

これらの質を力強い安定感のある星の天禄星のエネルギーが支えています

保守的で守備力は固く、安定感のある組織の大黒柱のような存在であり、何事も全体を観察し、バランスを取りながら行動をしていくのが天禄星です

どんな困難にも忍耐に徹し、目的を達成する力強さがあり、鋭い観察眼と柔軟で的確な批判力をもっています

 すべての二連変化は紹介しきれないので、こちらを参考にしてください

局法と宿命天中殺で観る

中曾根さんは生月天中殺があるので、鳳閣星、牽牛星、天禄星が冲殺されます

鳳閣冲殺があると、のんびり自然体の鳳閣星が分けもなく忙しくなったり、健康長寿の鳳閣星が健康を害して寿命を全うしにくくなりますが、中曾根さんは長寿を全うしましたね

」に鳳閣冲殺があると、温順で中庸を保つ鳳閣星が極端に行動がのろくなったり、非常にせっかちに行動したりしてアンバランスになりがちです

牽牛冲殺があると医者・美容師・書家・弁護士・学者・商人・易者・宗教家・自由業という九つのどれかの仕事に就くと成功する可能性が高いといわれます

」に牽牛冲殺があると子供の仕事運が低迷しがちになるので、プライドは二の次で世の中に尽くす心をもつことが唯一の救いの生き方となります

天禄冲殺があると苦労が多い場合がありますが、若い頃に苦労した分だけ後年に必ず運勢が上昇し、金銭面も豊かになります

性格的には穏やかで人のいい人ですが、運勢が上昇してくると負けん気が強く出てきて人と衝突したりしやすくなったりします

堅実で用心深い天禄星が冲殺されると人から騙されやすくなったり、自分に問題点がないのに他人のトラブルに巻き込まれたり、身に覚えのない中傷をされたり、仕事のミスが出たりしやすい傾向です

左足」に天禄冲殺があると天禄星本来の堅実さや慎重さが冲殺され、広い行動範囲で派手に動き回るため多忙な壮年期になります

次に局法を観ます

局法はより個性を炙り出す技法で、隠れた個性を見つけるのに役立ち「原因不明の幸不幸の正体」が見極められます

中曾根さんは相法局・生殺局・殺局に入局しています

相法局は人体星図のタテ線またはヨコ線が、金性=車騎星か牽牛星で止まる人です

この局は損得勘定抜きの働き者で、トップよりも補佐役が良く、組織に仕えることで子孫に対して陰徳を積んでいき繁栄します

身強の十二大従星がであっても野心も出世欲も薄く、補佐役や役人として生きる方が向いています

車騎星で止まる人は行動力が抜群で、中曾根さんのように牽牛星で止まる人は非常にまじめな人です

結婚は苦労が多くなりがちです

生殺局はタテ線に『火剋金』の相剋関係がある命式です

思わぬことでプライドが傷つき落ち込みやすく、実力が発揮しずらくなります

金性が剋されると行動力・実行力・責任感が弱まりやすくなります

自分の力が周りの環境で変化させられてしまう為、周囲への気持ちも変化しやすくなります

問題は「自分の能力の半分しか出せない」ことと「人に対する気持ちが少しのことで変わりやすい」こと「自分らしい魅力がだしにくい」ということです

殺局はヨコ線に『火剋金』の相剋関係がある命式です

殺局は本来の魅力を発揮しにくく現実面での苦労が多くなります

自分の力が周りの環境で変化させられてしまうので、本来もつの力が出し切れないのです

そのため自分らしい魅力が折々に変化しやすくなります

自分の中のプライドと自由でありたい心の葛藤が内にこもって精神が乱れやすくなります

日常生活で気を使い過ぎ、ノイローゼなどの精神面の乱れが心配です

生殺局も殺局も土性の質を生かすのが良く、中曾根さんの場合は禄存星の『愛情・奉仕』を意識して行動することで中和されます

昭和・平成の自民党は本当に有能な人材がそろっており、一強の時代でした

アクの強い人もい多かったですが、サラリーマン政治家や財務省の言いなり政治家、選挙に大敗すると「責任取って辞めるべきだ」と言いながら、自分は三回も大敗しても総理の座を降りない想像を絶する神経の政治家などは少数派でした

昭和・平成の日本を牽引してきた自民党は過去の実績で粘ってはいますがこれからはどうなるのでしょうか?

新興政党の連立時代になるのか?自民党がまた復活するのか?分岐点に来ているからこそ、過去と今の政治家を算命学の人体星図で分析してみました

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

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