算命学 人生の羅針盤
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算命学人物解説

田中角栄元首相の人体星図を観る

田中角栄はどんな人

Z世代には「この人誰?」となるかもしれませんが、私のようなX世代からするとこの人抜きでは昭和の政治は語れないと思える人物です

とはいえ私も直接に活躍している時代を見て過ごしたわけではありませんが、日本の近代史を知る上では欠かせない人物です

核となる日干は『辛』で誇り高く自分磨きを怠らない人ですが、辛亥は異常干支となり、この干支は勘が鋭く、人を見抜く目が鋭い人です

異常干支とは 60ある干支のうちの13干支 『異常干支』なんかやなネーミングです 60干支のうち変わった動きをするある意味・予測不可能な...

今までブログに書き綴ってきた政治家は皆、宿命天中殺を所有していましたが、日干支が異常干支な場合も人にはない特殊な能力があります

人の長期の運勢を知る場合にもちいるのは循環法流動法三分法で読み解くのがわかりやすいのですが、田中角栄氏の現役時代をリアルに見ていたわけではないので人間関係がわかりやすい流動法で観てみます

中心は知性の星である玉堂星で社会には車騎星があり『働き者で義に厚い人たちに助けられる』ことになります

目上の位置は自分と同じ玉堂星で『知恵のある目上に恵まれるが、同格意識が強く張り合うところがある』人であり、玉堂星は母性的情が強く父親の場所に母親がいる』ことになり、父親があまり頼りにならず気丈夫な母親に育てられたことになります

目下の位置には自尊心の強い役人の星である牽牛星があり『子供はプライドが高く賢く実直』であり、政治家としては官僚や役人が大いに助けてくれるカタチです

また地位の高い人を自分の下で働かせるのも旨かったといえます

家庭は孤独で繊細な調舒星があり、これを剋していますので『何かと家庭には迷惑をかけた』人かもしれません

循環法・流動法・三分法でみる人生の大きな流れ 人生の見方は短期・中期・長期とある 「今年の私はどんな運勢なの?」といえば、毎年様々な占術で出版されている『年運』の本をみれば今...

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コンピューターつきブルトーザーそのもの

田中角栄氏の中心星には玉堂星があり、知識や習得力に優れた「知性の星」で、知識欲が旺盛で器用なため趣味で始めたことがプロレベルになってしまうことも少なくありません

記憶力がよく、企画、計画が得意なプランナーでもあり原理原則を大切にして一つの分野を深く吸収し極める星です

冷静な第一印象とは裏腹に、人に対する対する情が深いのも特色です

田中角栄氏の記憶力の良さは有名で、日本列島大改造計画などは玉堂星のプランナーとしての能力が光り、情にもろかったのも玉堂星の質が色濃く出ています

北(頭)にも玉堂星があり、こちらは『支配者の知恵』と呼ばれています

社会の顔である東にはとにかくよく働く車騎星があり、じっとしているのが苦手で前進力も強い人です

この2つの玉堂星のスーパーコンピューターと車騎星の前進力から『コンピューター付ブルトーザー』と呼ばれたのだと思います

腹には名誉欲と自尊心の牽牛星があり、自分への非難ははねつけ、偉くなりたいという欲求も人一倍強かったと思います

当時の政界は東大卒ばかりでしたので、小学校しか出ていない田中角栄氏がスピード出世できたのも『抜群の知力』+『群を抜いた行動力』+『人一倍強い出世欲』からだと思います

玉堂星が2つあると龍高星の性質になっていき、座学での知識の吸収の玉堂星に行動力がでて、縦社会の玉堂星が横社会にも強くなり、龍高星のチャレンジ精神や行動力が加わることにより、学んだものを実社会で活かそうとし実戦的な知恵のある人と変化するので現実社会で大いに活動します

知識欲が旺盛で、常に最先端の情報や技術を取り入れながら行動するため、周囲からは情報通や知恵袋と高く評価されます
一般の玉堂星より現実的で世渡りの知恵もある人で、学ぶ→活かすを繰り返す人です

玉堂星+車騎星の連結は理想型の一つで、知恵と伝統を生む力が増ことにより常識的に冷静に考えながら行動する人です

理性と行動の一体化は人格者を創り上げ、武道や茶道など『』のつくものは玉堂星の領域であり、そこに戦いの星の車騎星が加わることにより文武両道の士と呼ばれます

牽牛星+龍高星の連結は、伝統を重んじながらも常に改革の気風をもち、新しい世界を創り出そうとします

企画・制作には優れた才があり、豊富に企画案やアイディアを出してきます

 すべての二連変化は紹介しきれないので、こちらを参考にしてください

局法を観る

次に局法を観ます

局法はより個性を炙り出す技法で、隠れた個性を見つけるのに役立ち「原因不明の幸不幸の正体」が見極められます

人体星図のタテ線またはヨコ線が、水性=龍高星か玉堂星で止まる人玄流局に入局します

知的探求心が旺盛で頭のいい人であり、組織で人の下で働くことは苦痛で、勉学や研究などの探究心に優れ独自のスキルや知識をもち我が道を行くタイプなので、組織の中では自由に動ける方が活躍します

原因不明の病気に縁ができやすいので注意が必要です

円推局ヨコ線に『水剋火』の相剋関係がある命式です

円推局はすぐにカチンときて一時の感情で判断しがちで、理性では理解していますが、気性が激しく神経質で何か対処するときに短絡的に損得で判断をしてしまう傾向があります

確かに田中角栄氏は怒りっぽそうな印象はありますね

挫折しやすく、家庭運が心配な人でもあります

火性は伝達や表現の質で、伝達本能が剋されると表現したり伝えたりすることに葛藤が生じ、思うように伝えられず苛立ち怒りやすくなります

木性を強めること』がやわらげることになります

木性の質である守備本能を稼働し『自分が守るべきものを大切にする』ことが水火の激突を中和することになります

同じ十大主星が2つあると貫索星1つが加わることになりますので、玉堂星が2つある田中角栄氏の場合はその質を生かせばこの現象はやわらぎます

優れた頭脳と行動力がありながら情が深い質を大いに活かした人だといえますが、若年期の苦しい環境があったからこそ、その質が磨かれたのだと思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

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