算命学 人生の羅針盤
シニアの働くを考える

氷河期世代以降の老後

氷河期世代の年金は月8万円

先日の報道番組Msサンデーで氷河期世代の年金は月額8万円という予測数値に愕然としました

実際は支給額などが遅れて、もう少し多いとは思いますが年金だけでは暮らせないというのは事実です

高度成長期は9人で1人の老人を支え『胴上げ型』『お神輿型』と言われていましたが、氷河期世代は一人の若者が一人の老人を支える『肩車型』になるので、昭和と同じレベルは期待できません

またこれを支えるZ世代やα世代も大変です

年金問題は炎上するということを政治家は知っているので「年金支給年齢延長」の発表は選挙後になると思いますが、1965年生まれのX世代の先頭から1年づつ遅らせ、人口ボリュームゾーンの団塊ジュニア世代は70歳から、氷河期世代は75歳からとなると予想されています

番組で「我々氷河期世代は人生100年時代になるのだから80歳まで働けばいい」と述べていましたが、平均年齢が100歳を越えるのは今の高校生くらいからで、もうすぐ50歳になろうとしている氷河期世代は83歳から85歳位が男性の平均寿命だという予測です

寿命の延びは労働期間延長に直結します

算命学では『一極二元論』という法則があり「陽に伸びた分、陰も伸びている」と考えられています

飢えをなくし、病気を完治する力をつけ、人類が目指した健康長寿社会という陽転は新たな陰転の要因を生み出したといえます

80歳まで働くリアル

「世界幸福度ランキング」においてフィンランドは7年連続1位ですが、日本の2024年のランキングは51位で前年から4ランク下がっています

先進国で見ていくと、イギリスが20位、アメリカが23位、ドイツが24位、フランスが27位、イタリアが41位となっており日本がいかに低いランクかわかるります

60歳で労働をやめる他の先進国に比べ、男性の場合は日本は65歳で働いている人は63%、70歳で働いている人は46%、75歳で働いている人は29%と世界的にみてもダントツで多く、今後はさらに伸びそうです

イギリスのテレビ局は「日本人は死ぬまで働く羽目になってる」という特集を組んで取材に来ましたがお金の為ではあるが人の役に立つのは生き甲斐にもなるという返答が多く驚いた様子です

植民地の奴隷を働かせ、自分たちはあまり働かずに生きていた欧米諸国の人は「労働なんて早くやめて自由な老後を満喫したい」という考えが根強く「年金支給を2年遅らせる」ことに対し、つい最近もフランスでは暴動が起きてました

60歳でリタイアして人生の晩年期を楽しむ人もいれば、80歳まで働く人も多くなり老後の多様化時代になっていくと思います

60歳で辞めるのを「プチFIRE」と呼びますが、それなりの準備が必要です

また労働力不足は深刻化していくので、80歳まで働いてくれるのは国も助かります

女性最高齢マッククルー 

「80歳まで働ける社会」は容易にできそうですが、問題は仕事の9割が①肉体労働②低賃金③若者が避ける仕事になることです

ただ「年金プラス10万円あればいい」という人の場合は「週三日勤務」「一日三時間労働」レベルで良くなります

PRESIDENT Online の記事で、熊本市の繁華街下通りにあるマクドナルドで働く21万人いるマッククルーの中で最高齢92歳の本田民子さんの記事を目にしました

黒キャップ、黒エプロンのマクドナルドクルーの制服に身を包み鮮やかな手捌きでモップ掛けをし、次の夏で25周年を迎えるそうです 

足腰はどっしりと揺るがず、腕には筋肉もきちんとついており、その見事なモップ使いはプロの作業だそうです

本田さんは週4回、8時半から10時半までのシフトで入り、店先のアーケード通路や店内の清掃業務を行っているそうです 

欧米と違い日本は、日々周囲に感謝をし、感謝を言葉にし、なお休むことなく懸命に働きつづける本田さんのような人は増えてくると思います 

昭和に比べ令和は晩年期が非常に長くなりますので『幸福度』を基準にして、考え方・働き方を変えて新しい老後の生き方を生きていくことになりそうです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました