生月天中殺とは
宿命天中殺は自分の命式に天中殺をもっていますが、運命の吉凶ではなく『個性』なので、その構造を知って処世術に活かしていきましょう
生月天中殺とは下図のように自分の天中殺の十二支を月支に所有している場合です
自分の命式内に天中殺があるので天中殺の免疫があり、年の天中殺が廻って来た時に影響が軽く済むとはいわれますが、やはり天中殺期間は新しいことを始めるのは避けた方が無難です
結婚も同じ宿命天中殺同士の方が「割れ鍋に綴じ蓋」でうまくいきます
生月天中殺は月干支との不自然融合で『立地中殺』とも言われます
月支が揺れている状態で、心のバランスがとりにくく、精神か現実かで偏りやすくなります
バランスをとるためには、生家から離れることです
月干は子供・目下・社会を表し、月支は自分の家系の流れ・心の支え・立場を表します
人生を渡るうえで地位・財・人間関係が味方せず、時代・社会に対して不自然さがあり、時代にうまく溶け込めない傾向があります
自分と社会・家系との間が天中殺といえますので、早い時期に家系から離れた方が現実的成功をつかみやすくなります
早くとは『自分が出来上がる前』で、家系の中にそのままいると徐々に運命のバランスが崩れて現実の喜びが見いだせなくなります
家系の中でずっと過ごすならば、精神の世界で喜びを見つけていくことです
男性の傾向として
・時代や社会に背を向けたりする
・周囲とうまく融合できない ついていけない
・常識を無視したりしやすい
・家系からはみ出しやすく、援助が受けにくい
・心を大切に生きる為、役職に固執せず、何年勤めても出世や名誉を望まない
・自己保身が強く頑固になりやすい
・今という時代と不自然融合な為、古典的な伝統芸能を目指すと良い
・夢や空想の世界に生きる役目がある
・仕事は自由業や単独で動ける仕事が良い
・自分の才能を活かせる仕事に拘るべき
・家系の恩恵を受けにくく、ちょっと変わった人に見える
女性の場合は
・理想が高く、なかなか結婚相手が見つからず独身が多い
・結婚後は専業主婦になると、夫に天中殺が移行しやすい
・結婚後は伝統的仕事をしていると変化なく平和 です
生月天中殺は『未来だけ見つめて生きる』のが良く、学問・芸術などの精神世界で生きるのが理想で、仕事は『未来を見つめる』『夢を売る仕事』『職人的仕事』が合っています
その為には『個の確立』が重要で『自分に厳しく、自分を律する』ことと『自分を客観的に見る目を養う』ことです
心には『身体で学ぶもの』と『頭で学ぶもの』があり、これが一体となると『真の心』となり、この2つがバランスがとれているか否かがポイントです
生月天中殺の子供は
・精神的に育てられると、大きな視野をもった子供になる
・現実的に育てられると、人間的成長が遅くなる
傾向があり、精神的に育てると『精神的に悩んでいる人に対して心から同情できる』人になります
肉体的な痛みにもよく耐え、戦争に行っても生きて帰ってきます
宿命天中殺と異常干支は戦争から生きて生還する確率が非常に高いです
宿命天中殺は苦労して自分が磨かれていきますので、人として立派な人が多くなります
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6大天中殺でみる生月天中殺1
子丑生月天中殺
初代運の子丑天中殺と養子運の生月天中殺の2階建てで『養子先で初代運を発揮』できる人です
衰退した家に養子に行ったり嫁いだりすると、大いに自己発揮できます
隆盛な家に行くと遊び的要素が強くなり、行った先を一旦潰してから盛り立てます
子丑天中殺はお金があると遊んでしまい、全部なくなると頑張るところがあります
生家で一生を過ごすと自己発揮できませんが、晩年は子供に支えられて安住を得ることができ、その場合は子供が成功者になることがあります
『運命の移動現象』は、上が発揮するパワーが小さいと余ったエネルギーは下に流れていき、逆に上が下のパワーをとって伸びることもあります
実力以上に伸びる人は家族の誰かを犠牲にしている場合があります
寅卯生月天中殺
養子になれば養子先の運気を守るカタチになり、早ければ早いほどいいです
運命と環境が一致すれば、しぶとさや粘り強さが発揮され現実の発展がありますので、早く家系を外れることが陽転を早めます
頭の回転の良さを見せて、経済人的な処世の良さも発揮します
実家の跡取りとなると、徐々に家運衰退の方向に向かいます
家系を離れないなどの環境と運命の不一致は守備力がなくなり、攻撃性の方へシフトし、真面目に懸命に働いても運気は後退します
辰巳生月天中殺
辰巳天中殺も生月天中殺も家系から離れ自由に生きたい天中殺なので、家系から離れれば現実的に良好です
生家に留まると本人も押しつぶされ、家系も壊れやすくなります
生家にずっといると「対冲」や「天中殺」の時などに突発的な事故を起こしやすく、それは親兄弟にも影響を及ぼします
辰巳生月天中殺の人は生家から離れて過ごし、生涯自分の家系に入らない状態で、側面から生家を支える生き方がベストです
注意すべきは、天上の欠けている辰巳天中殺+中央現実の欠けている生月天中殺の連結で、現実に偏り過ぎて自分のことが中心になってしまい、周りを理解しにくいところがある点です

6大天中殺でみる生月天中殺2
午未生月天中殺
養子に行った場合は、行った先の家系を終わらせると共に、先祖のもろもろの恩恵を世間に広げていく『社会還元の運型』です
生家に残ると精神的な成長は遅く自立心はないですが、人間的には憎めない人です
生月天中殺の6つの天中殺の中で一番人生が楽な人です
申酉生月天中殺
家系から外れると現実性をもちながら精神界を進み、前進力はなくなるが安泰で波乱は少なくなります
この場合は学問・芸術関係で成功することが多くなります
生家に残ると現実性は強まり生家と自分がシーソーし、自分一代が栄え子供の代からは衰退します
逆に実家が栄えると自分は苦しい人生になります
戌亥生月天中殺
戌亥天中殺も生月天中殺も家系から離れると陽転するので、家系を離れれば環境と運命の一致が生まれ現実的な生き方=順当で平均的になります
ただし、人生の速度はゆっくりです
生家に残ると現実逃避になりやすくなり、仕事が見つからなかったり、自分を見失いやすいなど陰転します
現実世界を徹底的にやってからでないと精神面に目が向きません
精神世界に傾斜していく戌亥天中殺ですが最初から精神に進んではダメで、現実で苦労してから精神世界に進む方が陽転します
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

