生年天中殺とは
宿命天中殺は自分の命式に天中殺をもっていますが、運命の吉凶ではなく『個性』なので、その構造を知って処世術に活かしていきましょう
生年天中殺とは下図のように自分の天中殺の十二支を年支に所有している場合です
自分の命式内に天中殺があるので天中殺への免疫があり、年の天中殺が廻って来た時に影響が軽く済むとはいわれますが、やはり天中殺期間は新しいことを始めるのは避けた方が無難です
結婚も同じ宿命天中殺同士の方が「割れ鍋に綴じ蓋」でうまくいきます

生年天中殺は『年干支が不自然になっている』といえ、年干支は両親の場所であり、両親から見ると不自然ではないが、自分(子供)から見ると親に対して不自然に感じます
自分の想いや意志、考えが両親に伝わりにくく、親の考えも理解しにくくなります
社会に出てからも目上の人に期待できず、目上の力を借りずに生きていく運命の為、それに見合うエネルギーが与えられています
大概は身強の星が与えられており、普通の人が及びもつかない成功をするか、その逆かで中庸がありません
若くして親との離別も多く、親の跡を継ぐよりは早いうちから親元を離れて一人で生きた方がいいです
年干支=現実のスタートの場所が天中殺なので、精神の世界に進む場合も多いです
生年天中殺が生まれる背景としては、家運がやがて衰退するだろうという時に生まれてきますので、家系が一区切りするお知らせ現象といえます
本人の代から現実的から精神の世界へ移行することになり、小さい時から現実的な環境のみで育つと大人になってからも現実的苦労を伴うので、精神を磨くことが非常に重要になってきます
宿命天中殺は苦労して自分が磨かれていきますので、人として立派な人が多くなります
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6大天中殺別でみる生年天中殺1
生年天中殺は『先祖の役目を現実から精神に変える』役目があります
世間は現実が先で精神は後ですが、生年天中殺は精神が先行してしまい、物事の手順が逆になってしまいます
年干支が欠けているため、世の中への出方がわからない場合が多く、2番手で出ていくと上手くいきます
子丑生年天中殺
子丑天中殺で生年天中殺の場合は『虚東南座』と言い「自分から新しい人生を歩む」初代運の子丑天中殺+「親元を離れたい」生年天中殺の連結は子丑天中殺の意味合いは消えないが稼働しません
ようは、親元を離れたいが離れられず恩恵を受けてしまいます
現実的には初代運のはずが親の範囲から外れにくくなりますが、両親との間に決定的な衝突はありません
ただし親の跡継ぎになっても親のやり方を守り続けていくのではなく、親と違ったモノを創っていき、家系のカラーも変えていきます
子丑生年天中殺が生まれる背景としては、父親が子供縁が薄く、母親が子供縁が強いなど、子供縁が薄い人が強い人の力を借りて創った場合が多く、女系が男系に、男系が女系に変化する時に生まれやすくなります
・家系の曲がり角に生まれる
・両親の跡を継がなかったとしても、他人の何かを継ぐ
・目上を大切にし、目上からも好かれる
という特徴があります
寅卯生年天中殺
寅卯天中殺は多忙な働き者で、女性の場合は母親というと稼働しませんが、結婚就職などで母親から離れると稼働します
男性は母親を慕いますが、母親が亡くなるとものの考え方や進め方が母親に似てきます
寅卯天中殺は『跡継ぎ運』ですが生年天中殺が加わると、家柄の質を受け継ぐことができません
家系からの恩恵も少なくなり、両親や片親を早くなくす可能性も高くなります
本人が家系のまとめ役で、子孫が家系を継がないのが特徴です
終わりを受け継ぐ人間は私利私欲をもってはいけないと心掛けてください
辰巳生年天中殺
『はみ出し運』の辰巳天中殺は「親兄弟にとらわれないで自由に生きたい」という想いがありますが、辰巳生年天中殺の場合ははみ出したいがはみ出せない状況になります
辰巳生年天中殺は長男に多く、自由に生きたくとも跡継ぎで進まなければならなくなり葛藤が生まれます
本人と父親がシーソーゲームになり、父親が強いと本人は弱くなったり非行化し、父親が弱りだすと頑張りだして運気が上がりだし、父親はどんどん弱りだします
父親との関係にワンクッションおいて引き継ぐなどの工夫が必要です
辰巳天中殺の場合は『一代運』なので家系の流れは父親の代で終わりますが、辰巳生年天中殺の場合は『本当は終わるはずが終わらない』『はみ出したいが跡取りになる為はみ出せない』という、父親の代で終わるものが一代繰り下がることになります
親のものを継いで終わらせる、親が後始末をしなかったものを終わらせる役目があり、子孫には残すものがほとんどなく、事業などの継承は困難です

6大天中殺別でみる生年天中殺2
午未生年天中殺
午未天中殺は本来は家系の恩恵をしっかり引継ぐが、子供運がなく次の代には引き継げない流れですが、午未生年天中殺は逆に親縁が薄くなり子供運が強くなります
本人の代から家系が変化して、『末代運』の午未天中殺が副作用的に『初代運』に変化します
親が一代運の場合には午未生年天中殺が生まれやすくなり、父親でなく配偶者の氣を強く受け継ぎます
子供ができるとカタチだけつながり、氣のつながりはありません
若いときはいいですが、晩年は子供のことで苦労します
本来は自分の代で物事を終わらせるのがいいのです
申酉生年天中殺
申酉天中殺は家を盛り立てる『中興の祖』ですが、生年天中殺が加わると親縁が薄くなり、恩恵がなく、跡継ぎになれません
若い頃は『二代目運』として跡継ぎの自覚がありますが、晩年になるにつれ『初代運』的になっていきます
年齢と共に現実性が薄くなり、前進力も弱くなっていきます
申酉天中殺は西が欠けているため東=社会に進んで行きますが、申酉生年天中殺は年支も天中殺で欠けており、無から無への旅をするようなものです
若い頃は現実を追い求め東に進んで行きますが、後半は現実の喜びが得にくくなり、現実より芸術・学問・宗教などの無形なものを求める傾向になります
家運の隆盛期を一区切りさせて、現実から精神の世界へ移行させる役目であり、子供は初代運となります
戌亥生年天中殺
『はみ出し運』の戌亥天中殺ですが、生年天中殺が加わると逆転してはみ出せなくなります
生き方は2択で
①家系を継がずに自分自身を活かした生き方をする
この場合は成功の道を歩み始めると親兄弟とシーソーゲームがおこり、本人の葛藤も大きくなります
②家系を継ぐ場合
親兄弟との摩擦は起こりませんが、自分の生き方が周りに振り回されて方向がわからなくなってしまいがちです
『孤独と有形財との交換』と言われ、自分は活かせないが親の財産は受け継ぐことができます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました




