仕事のカテゴリー分け
徳川幕府は『士農工商』という身分制度を作りました
実際はそんなものはなかったという説もありますが、政を行う武士が最上位で、次が食を支える農民という順位ですが、実際多くの財を成したのは一番下の商人でした
現在は「法の下に皆平等」ですが、財を成す仕組みの違いから4つのクワドラントに分類されています
キャッシュフロー・クワドラントとは、キャッシュフロー(お金の流れ)とクワドラント(4等分)を合わせた造語で世の中で収入を得る方法は4つのいずれかにあてはまるという考え方です
Eクワドラント=Employee(従業員)
Sクワドラント=Self-employed(自営業者・専門家)
Bクワドラント=Business owner(ビジネスオーナー)
Iクワドラント=Investor(投資家)
各クワドラントの基本的な金銭的価値観は
E(従業員)「安全」
S(自営業者)「独立」
B(ビジネスオーナー)「富の形成」
I(投資家)「経済的自由」
E(従業員)S(自営業者)とB(ビジネスオーナー)I(投資家)で対比して語られることが多いですが、会社員として働きながら自営業者としてサイドビジネスをする、自営業者ではあるけれども不動産投資もしているなど、各クワドラントをまたいだ働き方も多く存在しています
日本の場合は「学校出たらどこかの組織に就職」という労働信仰が摺り込まれていますので、Eクワドラントは8割以上を占めます
日本は昔から五公五民
Eクワドラント=従業員として収入を得るのは一番安全です
誰かが創った建物で、誰かが創った仕組みの中で、与えられた仕事をこなせば、決まった日に決まった金額がもらえます
リスクの非常に少ない生き方です
日本の労働法は簡単に従業員を切れませんし、今は人手不足ですから待遇改善しないと人材確保できません
国も給料の三分の一を最初に搾取でき、消費税やもろもろの税金を合わせると47%平均で自動的に取れる人達ですから、ありがたい民です
『五公五民』は日本の理想です
Sクワドラントは「頭が良いのだから医者や弁護士になりなさい」「顔がいいから俳優に・・」「運動神経抜群だからプロスポーツ選手に・・」という専門カテゴリー
「ラーメン屋をやるのが夢だ!」「自分のセンスを生かした雑貨屋をやりたい」というような店舗をもつ人
こちらは「自分の才能があること」「やりたいこと・夢」「世間で求められていること」の3つの輪が重なると成立しますね
ただEとSは自分が働かない限り収入は得られませんし、富裕層になるのは一握りです
Bクワドラント=経営者は仕組みを作るまでは大変ですが、基本は従業員に働かせて収益を得る層です
知り合いのビジネスオーナーを観ていてもほとんどが『原因自分論』です
採用では大手にいい人材を取られ
大手の物量作戦にはゲリラ戦で挑み
うちは田舎だから・・・規模が小さいから・・・
「大手が悪い」「従業員の質が低い」などとは言わず、与えられた環境の中で戦果をあげようとしています
最近は大学のキャリアセンターに行くと「年々起業相談に来る学生が増えている」と言います
Bクワドラントからスタートしようとする若者も多いようです
Ⅰクワドラント=投資家は株式投資であれば「経営者に働かせて収益を得る」人々ですから一番上になります
最初から資本力などないわけですから、コツコツ時間をかけて目指していきます
お金にお金を稼がせるのが株式投資
土地にお金を稼がせるのが不動産投資
こちらはもっとも時間が掛かりますが、情報民主主義の現代は「〇〇歳までに投資家になる」という人は増えています
最短でも20年はかかりますからX世代は今からでは難しいと思います(不可能ではないです)
「株式投資を始めたぞ!俺は投資家だ!」とはならず、現在の給料より投資での収益が大きく勝る人を投資家と呼ぶようです
給料が40万なら、投資で得る収益が80万などのレベルで投資家と呼ばれるようになるようです
子供たちのどう伝えるべきか
4つのクワドラントは「貧乏父さん金持ち父さん」で一気に広まりましたが、それでも会社の同僚は「俺は従業員の奴隷所得でいいよ」という人もいます
深く突っ込んで考えたり、リスクを背負うストレスは苦痛です
国は「従業員として75歳や80歳まで働いてくれるこ」とを奨励しています
ですが、子供たちにはやはり「4つの道筋がある」という知識は伝えたいですよね
さすがに令和の親は「一つの企業で黙々と定年まで働け」とは言わなくなりましたが「投資家になれ」「投資家になる方法は・・」などは伝えません
せいぜい「積み立てNISAはじめなさい」くらいです
江戸時代は農民が84%、現代は従業員が85%なので五公五民国民は8割いることがベストなのかもしれません
そんな中でも、人生がこれからの子供たちにはレベルの差こそあれ「Ⅰクワドラントへの道筋」は教えるべきだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました