人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人財育成

ノルマについて考える

ノルマはロシアで生まれた

連日ビックモーターの問題が報道されていますが、諸悪の根源はきついノルマにあるようです

ノルマは社会主義で国が労働者を管理していたロシアで生まれたものです

一定の時間内に個人、または集団に割り当てられる作業量という意味だそうです

ノルマは第二次世界大戦において、シベリアで捕虜となっていた日本人が覚え、解放後に日本に入ってきた言葉のようです

 ビジネスシーンにおいては、それぞれに割り当てられる作業や仕事などの最低限達成することが求められる成績や数字を指すことが多いです

昭和の時代を生きた人は「ノルマはきつかったが、達成した時にはテンションが上がった!」とよく言います

「達成度が低いとどやされ、営業所に帰れず夜遅くまで駆けずり回っていた」

「逆に早い時間に達成してしまったらパチンコや麻雀してた」

など聞かされてました

この時代は「ノルマはきつく言われるが、管理はおおざっぱだった」のかもしれません

外に出た社員は管理できない⇒携帯もポケベルもない⇒ノルマで縛るしかない

という時代であったと思います

この時代は若い労働力にあふれていましたから、激しく競争させてもお構いなしという風潮が強かったと思います

人間は数字で管理されるのを嫌がる

競争にめっぽう強くたくましいのが団塊の世代で、その団塊の世代に鍛えられた世代も戦闘力は強いです

ビックモーターの社長もバリバリの昭和のサラリーマン出身という感じで「ノルマがあるから人は大きな成果を出す」という考えが染みついている世代ではないでしょうか

平成に入社した私は「ぬるい時代になってよかったね」「俺たちの時代なら休日返上だぞ!」などと言われていましたが、それでもノルマはきつく感じていました

怒鳴られることは無くとも数字を課せられたプレッシャーがあります

人は数字で管理されることを嫌います

ノルマとは「達成しなければならない作業量や成績」を指すので、こなすことが当たり前であり、達成したからといって評価されるものではありません

また、自主的に定めるのではなく組織などから課されることが一般的です 

ノルマを課される側としてはプレッシャーを感じることも多く、ネガティブな意見も少なくありませんが、適切なノルマを課すことで組織として一定の生産性や売り上げを確保できるというメリットがあります 

適切なプレッシャーならいいのですが、ビックモーターのように過剰なプレッシャーをかけ続けると社会悪な行動に走ったりします

そもそも雇われの整備士で平均年収780万円は「何かあるんだろうな」と勘ぐりたくなります

支店長に至っては年収平均3000万円だそうです

適切なノルマであれば自己成長につながる 

私が就活中に読んだビジネス誌に米国の社長の若いうちにやるなら営業がいい!営業はノルマがあるからいい!最も自己成長できる職種であるという意見と「給料がいい」という点で営業職を選びました

(最初の配属は採用でしたが)

ノルマには一定の効果が期待でき組織としてはメリットがありますが、ノルマによるプレッシャーがストレスになり、社員にとっては仕事のモチベーションが低下する可能性もあります

そのためマネジメントにおいて、ノルマの取り扱いに長けていないと部下を上手く管理できません

自分がプレーヤーの時は問題ありませんが、支店長、営業課長、営業部長と間接管理になっていくと『適度なプレッシャー』をよく理解していないと「甘すぎて成果が出ず」「厳しすぎて部下が萎える」可能性があります

心理学を学んだ人は知っていると思いますが人は出来るかできないかの可能性が五分五分の時に最も集中して挑むことができるのです

出来る可能性が非常に高いと面白くなく

出来ない可能性の方が多いと過剰なプレッシャーとなります

プレッシャーの五分五分管理が適切にできれば、組織は伸びて、個人も成長できる素晴らしい環境となりそうです

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

 

  

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