目上の存在はありがたいと見る
TOPになると自分より目上がいなくなり命令・指示を出すうるさい存在が無く自由でいいと思いがちです
還暦で社長に就任した方の話です
「目上がいないというのは非常に恐ろしいことだ」と言います
目の上のたん瘤がいないんだからいいのでは・・・
と凡人の私は思うんですが
注意する人がいない
諫める人がいない
教えてくれる人がいない
これは『成長の停止』を意味するとのこと
「これからは良書をよく読むしかないんだよ」
立派な方は ≪危機の視点≫ が違います
よく学生時代に起業し そのまま就職せずに活躍してる人を
「何かが違う」「何かが足りない」と皆 言います
彼らは大概 ≪高い大学≫ を出てます
人生の成功者と言えます
ただ「適正な時期に 適正な刺激を受けていない」というのがよくわかります
彼らを観ていて
うるさい上司も・不条理な会社も・お局様も・意味不明な飲み会も・わがままな顧客も⇒「すべてが必要な刺激だった」とわかるようになりました
彼らは 口に戸をせずにスタートしてますから「口は達者」です
「師」がいない人の特徴は ≪とめどなくしゃべる口≫ です
「口は禍の元」を知らずに過ごすようです
若い頃に苦労するのが「賢人の条件」です
でも ≪還暦越えて≫ ≪賢人≫ なのに「師がいないということの危うさ」を感じる方は やはりレベルが違うと思いました
「願わくば 我に七難八苦を与えたまえ」
などと求める人はこういう人なのでしょう
人生には周期がある
1年は真冬から始まります
冬は種が冷たい土の中でじっとしているときです
「仕事もできず」
「当然 成果もあげられず」
「自分の周りは目上ばかり」
「主張は出来ず」
「底辺の仕事はすべて自分」
新入社員などこんなものです
しばらくすれば明るい春になります
「仕事もある程度おぼえ」
「成果も出し始め」
「周りも認め始め」
「ある程度の主張は出来るようになり」
「底辺の仕事は次の新入社員がやるようになり」
けっこう伸び伸び仕事に打ち込めるようになります
そして最も暑い夏を迎えます
「仕事はバリバリこなし」
「成果もどんどん出して」
「周りには期待され」
「どんどん意見を言い」
「自分の活躍がチームを支えます」
まさに盛夏です
収穫の秋になります
「業績が認められ昇進」
「人間としても成熟」
「リーダーシップを発揮」
「人財育成・企画立案・計画実行が主な仕事になり」
苦労・努力が実る季節です
就職すると「種が大木になる自然のサイクル」の中で自己成長できます
就職せずに進むと ≪スタートが春≫ だったり ≪スタートが秋≫ だったりしていびつに成長するのかもしれません
ただ また冬が来ます
「新しい世代が伸びてきて世代交代」
「新しい変化についていけなかったり」
「身につけたスキルが劣化したり」
「会社自体が低迷したり」
この時期になると「師」はいないことが多いです
自分で考え判断するしかありません
寒さを感じる冬が再度来るのです
「冬は忍耐の時だから耐え忍ぶ」
「春を求めて早期リタイア・セミリタイアする」
など人生の選択期になります
この辺がフリーランスや 事業家や 投資家に「サラリーマンの末路」など言われたりするところです
「人生は100年時代」にはなっていくので「50代以降の新しい進路」は考えておく必要があります
新しいスタートを切るのに「苦しい過去」は不要
師がいなくなったら ≪自己成長低迷期≫ になります
「人生100年時代」なら折り返し地点で「師」がいない状態になりかねません
「時代は変わった」
「自分のスキルは古くなった」
「時代の変化についていくのが苦しい」
などは まじめで 遊びの下手な 日本人男性に多いです
「うつ病になる人は自分を責めて精神が荒廃している」と言います
そもそも変化のない時代はないわけで
スキルは新しくなっていくものです
それを「自分を責める」のではなく「新しい変化を面白がる」ようマインドリセットすべきです
自分の精神が壊れるような状態は避けなければなりません
イギリスの医学者 オスラーは
明日を耐え抜くために必要なものだけを残して
あらゆる過去を締め出せ
と言います
過去を悔いるのは優れた人の特徴のようです
新しいスタートを切るのに「苦しい過去」は不要です
「悟り」とは「無駄なことを考えないコツ」を体得すること だそうです
「師」をもたない年代になったら「心を乱さないようにする努力」が最も重要なのかもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました