一昔前は参考程度だった適性検査
「面接ではよかったんですが、適性検査で不合格となりました」と言われたらどう思いますか?
「えっ、適性検査でそんなに人物がわからないでしょ?!」
「面接がほとんどのウエイトを占めるんじゃないの?」
「適性検査などカタチだけだと思ってた」
なかには「体のいい断り文句だ!」とか「不誠実な選考だ!人間を観ろ!」などと言う人もいます
適性検査など参考程度・・・ そんな時代が長かったです
見て問題点が記入されてても「若いんだから社会人として鍛えられれば克服するでしょ」などとさほど重要視していませんでした
適性検査はSPIが一番メジャーかもしれませんが、いろいろ試した結果、私の会社ではV-CATを使用しています
精度が格段に上がった適性検査
新しい 適性検査が導入されると基準に満たないので選考不合格者が続出しました
当初は「面接で良かったんだからいいだろ!」
「あんなもので全てがわかるのか!」などの面接に立ち会った各部署長から不満がでてました 会社で決まったこととはいえ、私も不満でした なんせ面接通過しても6人に1人しか受かりません 「基準値が厳しすぎるのでは・・・」とも思いました
内容はこんな感じです
ひたすら数字を足していきます 「ハイ次」と言われたら行を変えてまた数字を足していきます
途中、休憩をはさみこのように多く進めた行と集中力が切れへこむ行が出来て、各自のカタチが出来ます この型でかなりの精度でその人間の特性を割り出します
結果はかなり細かく出ます
まず会社には先行で始めた事業部のデータがあり「〇点以下は3年以内に95%退職する 〇までは35% 〇以上だと92%残る」とどの年も全く同じ結果となっています
その他にも動かしがたいハッキリした真実が蓄積されています
これには各社のデータも蓄積されているわけなので、全国各社合わせるとかなりのビックデータとなります
ビックデータ×AI この精度の高さは「人間は人間が観て 分析して 判断するもの」という採用選考を白紙化します
「AIなんかに判断させていいのか!」と言っていた我々も 今では「もっと早く導入してほしかった」などと言い出す始末
このような適性検査がさらにデータを蓄積し、各企業に安価で導入されれば 落ちる人はどこに行っても落ちることになると思います
変化には変化
企業はミスマッチを防ぐためにも選考の精度を上げてきます これは正常進化といえます
採用して 育成して 稼げるようになる ここまでに時間とお金が掛かります 採用費と育成費は掛ったが稼げるようになったら辞めてしまった という事例がここのところ若い世代を中心に多発した企業が多いのでしょう
当然「面接だけの判断は危険」という認識が強くなります
一方の雇われる側からすれば「面接でうまく取り繕っても 完全に正体を暴かれる」「やりにくい時代だ!」と思うでしょう
もう「10年ひと昔」ではなく「1年ひと昔」になりつつあります 世の中は加速度的に変化していきます
「いや、変化しないものが一つだけある!『すべてのものは変化する』という法則だ」という言葉もあります
これは昔から「万物流転」や「諸行無常」といってきた法則です
従って、変化の世の中に生きる者の大原則もまた変化しなければならないということです
「変化には変化」です
私は「適性検査に合格する人材になる」ということが解決策だと思います
適性検査の 耐久力 判断力 創造力・・・・様々な50を超える項目があります これを学生時代から何度も検査し、弱いところを改善していくことを繰り返せば、かなり自分の適性が浮き彫りになります
精度の高い具体的な自己改善が可能になるのではないでしょうか・・・
突き詰めていくと、文明も文化も成熟し 少子高齢化を迎える先進国は「教育」というものを見直すことがもっとの重要な課題だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました