腕があれば資格は不要
とある大学のキャリアセンターの室長と話していた時
「最近の学生は『どんな資格を取ると就職に有利ですか?』と聞いてくる また職員も『こんなのいいんじゃない!頑張って!』などと言うから『無駄だからやめろ!就職は自分の素材の勝負だ』と言っているんです」
と語っていました 非常に現実的アドバイスです
どうも日本人はカタチから入るというか、資格があると安心するようです
「大学生なら理系は医学部の医師免許 文系は法学部出て弁護士 これしか稼げない」
ごもっとも
「あとはやりたいことに資格や免許がいるか否かの問題 先生になりたきゃ教員免許 建築学部なら建築士とかですよ」
「法学部や政治経済学部でれば政治家になれるものではない 本人の腕っぷしの強さです 田中角栄なんて小学校しか出てないのに『日本列島改造論』やりとげたんだから」
資格はやりたいことに必要ならとればいい
私は企業で採用する側の人間ですが就職産業で見て見れば
もっとも稼いでいるのはヘッドハンティングです
私も以前 支店長時代にヘッドハンティングされたことがあります 条件は良かったです たまたま自分より前に同じ会社に引き抜かれた同期がいたので聞いてみました
「あの人たちは一人引き抜くと(半年在籍後に)800万円の報酬をもらうんだよ!おまえのことも かなり盛って売り込んでると思うよ 800万払って、多額の年収もらって実績でないと冷遇されるよ!」
「800万円!」
そりゃロックオンした人材は抜群の営業力で捕獲するでしょう
結局、会社に全国転勤以外不満もなかったしお断りしました
次はエージェントです
腕っぷしに格差はありますが ほぼ条件に見合う人間を見つけてきてくれます
報酬は、その人材の年収の30% 腕のいいエージェントだと50%とる者もいます
この人達は資格など皆、無縁です 腕っぷしの強さのみで勝負しています
逆に就職関連の業界では資格所得者の方が 役所的なおじさんが多いです
私の場合は営業企画部時代に Webクリエイター 支店長時代に心理カウンセラーとコーチングなどはとりましたが 役には立ちますが稼げる資格ではありません
FIREを目指した中国人の女の子の話です
医者や弁護士は稼げるが 学費は掛りすぎるし時間も費やす ということでプログラミングを学び 稼いだ分はほとんど投資に費やし 若くして経済的自立をします
自分で学費もすべて自分で稼ぎ出す若者には 医者や弁護士は費用対効果で難ありなんです
履歴書を飾るだけの資格 や 優越感・安心感だけの資格は意味がないです
学びたいという欲求は大切
私の母が亡くなった時わかったのですが 漢方 薬膳の資格を取ろうとしていたようでした かなり熱心に学んでいたことがわかります
「健康に生きる知識」を広げたかったのだと思います
資格を稼ぐの視点から見るだけではなく 「生きがいを得る」の視点から見ると 人間の習得本能につながります
人間は生涯にわたり学び続けることに生きがいを感じます すべての動物の中で人間だけが持つ本能・欲求といえます
落合博満監督の言葉ですが
どんな人間でも 何か技術を身につけようと ひとつのことに打ち込めば 性格や考え方に変化が生まれる
と言います
稼げる稼げない 費用対効果が・・・ だけでなく「学ぶことに無駄はない」と考えれば無意味な学習はないのかもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました