脳は2重構造‐2

なくても生きていける大脳
『前頭葉』または前頭葉連合とか前頭葉前野と呼ばれている部分がもっとも生きるうえで重要と言われていますが、実はそれがなくても生きていけると言いますので驚きです
たとえば犬の大脳を切除しても、それでも犬は普通に生きています
日影が寒いと日光のあたる場所に移動し、嬉しいと 尻尾も降ります
なんら変わらなく見えますが、名前を呼んでも振り向かなくなりますから「名前の判別」には大脳が使用されていたのがわかります
たぶん「お手」や「お座り」などにも大脳が稼働していたのだと思います
なくても生きていけるとはいっても、人間にのみ大きく発達した前頭葉連合です
人間を理解するうえで大脳を理解することは非常に重要なのは確かです

喜怒哀楽を消す
人間の行動は8割がた感情に支配されると言います
特に暴力を働く、社会生活が困難なほどわがまま・・・・ こんなやっかいな感情を治療に成功した例があります
1932年、リスボン大学のエガス・モーニフが、おでこの両側に2セントほどの穴をあけ、メスで前頭葉を切除する手術をした結果、乱暴者も極悪犯罪者も見違えるように大人しくなったそうです
この手術は絶賛され、1949年にモーニフ教授はノーベル賞を受賞します
しかし、手術後の患者の経過を見ると積極的に乱暴はしなくなったものの、喜怒哀楽はなく、前向きにものごとを考えようとしなくなりました
どことなく無気力で無感情・・・ いわゆる人間でなくなったようと言われるようになり、現在では禁止されている手術だそうです

人間にしか得られない喜び
人間はだれでも大きく発達した前頭葉連合野に
①創造の座
②意欲の座
③意志の座
を持っているそうで、 周りとの関わり合いさえよければ人は誰しもが、これらを使って「何かを成し遂げたい!」そして「成し遂げた喜びを味わいたい!」と思っているそうです
いわゆる、5代欲求の頂点に位置する『自己実現の欲求』のことで「誰かを喜ばせたい」「社会を良くしたい」という欲求があるので、世界は少しづつ便利に、快適に良くなっています
この前頭葉連合野働きをよく理解することが人間を知る最も重要なカギだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました






