人は人工的差別を嫌う
「人間学は分類学」と言います 男女 国別にはじまり 細かく人間は分類して個性を浮き彫りにしていきます
ただし「人工的な差別」を嫌います
・男女の差別
・人種の差別
・学歴差別
・偏差値の差別
・家庭状況の差別
・外見差別 等々
受験のように明確な数字による線引きで合否が決まるなら文句はないですが、明確でない線引きは腹に落ちません
自分も学生時代疑問に思っていました 「出身校一覧に俺の大学がない 採用しないという事か」
それでも同レベルの学校が記載されていれば気にも留めませんが 早慶や国立大しか社員の出身校を記載していない企業もあります
学歴フィルターは就活生には深刻な問題です 学校のブランドで差別されるからです
人事の内部は実際どうなのか
新卒の採用業務は営業関連の次に長かったので学歴フィルターの実情を言えば
経営陣の考え方 と 相場 で決まります
バブルのような好景気で経済が伸びてる時代であれば 相場は売り手市場になります
企業の拡大計画もあり 人が足りません 「学校なんて選んでられない」という風潮です
景気が下がり坂になると相場は逆転します 採用数が減るからです
志望者が2倍に 翌年は8倍に 4年後には40倍に・・・ こんなカタチで増えていきました
最初に突き当たった壁が「入社案内が足りない!」でした 予算的問題です
次が採用スタッフの人数には限りがあります 「簡単に会社説明会は増やせない」「面接回数にも限界がある」という人的な問題です
採用活動費は決められており、人的にも限界があります
それが経営陣に伝わり、判断されるのは「学生を絞ろう」となります
その絞り方=選別の仕方 です
当時いた私の会社は 「東京・大阪共に上位校に絞る」という決断が下されました
東京は5校 大阪は4校のみダイレクトメールを発送しました これで我々も対応できる数値になりました
学校のブランドという不明確な基準で線が引かれた ということです
学校のブランド と 社会で活躍する は一致しません 本人の志 や 人間力が大きいと思います
ただその対応が物理的に無理だったのです
今年もコロナウイルスの影響で相場が変わり 学歴フィルターが設定されることは否めません
縁がないなら次に行く
学歴フィルターによる人工的な差別は「この企業に行きたかった」という夢を残酷に砕きます
ですが東洋では「縁を大切にする」という文化があります
「縁がないならさっさと次に行く」で良いと思います
私は 就職活動は恋愛と同じだと思います
相思相愛が理想です
こちらだけが愛して 向こうは愛してない状態は不幸でしょう!
「俺を採用してくれればいい仕事するのに!」は
「俺と付き合ってくれれば幸せにするのに!」と同じです
双方、相手があってのことです お互いが選ぶ基準と権利があります
「人間は努力する限り悩むもの」と言います
つまらぬ差別をされれば気が滅入りますが「縁がなかった!」とさっさと割り切って次に進むことが大切だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました