高齢者の社会参加へのニーズ
高齢者と一口に言っても、健康状態 職業経験 家庭状況 経済状況 など人それぞれです
経済的に余裕があれば 生きがい やりがい が重要であり
健康状態によっては 労働時間 勤務体系 が重要になってきます
私達が面接で気にかけているのは 健康状態 経済状況 人柄 です
高齢者の就労率(自営業含む)は年々上がっています
60歳以上の回答の多い就労する希望理由は
・生活費を得るため ・・・・・80%
・自由に使えるお金が欲しい・・・41%
・仕事を通じて仲間との交流・・・30%
・生きがいを得たいから ・・・・29%
・健康に良いから ・・・・・・23%
とお金を得るために就労を希望する人が非常に多いです
これを65歳以上の年金受給がある人に絞っていっても「生活費の為」という人は約半数になります
日本とアメリカが「お金の為」の理由が多く ヨーロッパは全体的に「生きがいの為」の理由が多いのが特徴です
社会におけるニーズ
今後の日本の地域社会では【 共助 】=互いに助け合うことが非常に大切になってきます それは企業内でも同じです
高齢者に対して
・健康状態・体力面を把握する
・家族状況の把握・・・助けてくれる家族はいるか
・能力の把握 ・・・何が出来て、何が苦手か
・人柄はどうか ・・・孤立しないか 我がままでないかなど
・(人事などは)経済状態も知っておく ことが大切です
「共助できるところは共助する」という姿勢が今後は重要になってきます
特に健康状態・体力などは変化していくので 管理側は注意深く見守るようにしなければなりません
「最近どうも・・・」と口に出す人もいれば、出さない人もいます
仕事に対するニーズをみれば 採用は相場で決まります
「観光客はたくさん来るが、地域に住んでる人口は少ない」となれば 労働力は足りず いくら優秀でも「人手は十分足りている」地域であれば 採用に対するニーズは低くなります
人柄は財産
雇われる側も注意点があります
とある採用担当者が言ってましたが「どんな仕事が出来るのか?」と尋ねたら「部長ならできます」と言われたそうです 「仕事は部下にやらせて管理することができる」という事らしいです
私の最初に入社した会社の同期に多いのが「中小企業に行ったら福利厚生が・・・」「採用力がなく、ろくな部下がいない」などの大企業目線を変えないことからくる不平不満
過去の実績や以前の環境はリセットされます
管理職でも 大企業の管理職に比べ中小企業の管理職は守備範囲が非常比広いです これは私も経験しました 「こんなことまで・・・」と言いますが「独立すると中小企業の管理職の方が圧倒的に優秀」と言われますが、その通りだと思います
内野も外野も守るのが小さな組織の管理職です
福島正信さんは
つまらない仕事はありません
仕事をつまらなくする考え方があるだけです
意味のない仕事はありません
意味のない仕事にしてしまう考え方があるだけです
と言います
全くその通りで、私は毎年 新入社員研修でこの言葉を使っています
シニアの転職はある意味 新入社員の頃に気持ちをリセットしなければならない部分があります
過去の栄光はリセットされ スキルは古くなり 体力も弱くなった としても 人柄という素晴らしい財産 をもっている方も多いです
まだ脆弱な若い世代をフォローし 仕事が一杯の管理職をサポートし 人間関係のバランスをとり 見事に組織になくてはならない人もいます
優れた人柄だけは 苦労を積み上げてきた人しか持ち合わせません
自分の気付かない自分のすばらしさを発見するのも晩年の就労のすばらしさではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました