哲学は西洋だけのものではない
世界的に有名な投資家ジムロジャースが「必要な教養は歴史・哲学・数学」と発言以来「たしかにそうだ!」と哲学を学ぶものの やはり難しいです・・・
特に最初のギリシャがおそろしくつまらないです
「歴史は繰り返す」「感覚でなく数字でとらえろ」と、それは「しっかりした思想で支えなければならない」ということだと理解しています
哲学と言うと西洋のものというイメージが強いですが、東洋にも立派な哲学があります
多くの指導者や経営者が孔子の儒教を崇拝しているのがそれで、東洋哲学は立派な哲学です
哲学=フィロソフィーの語源は「知を愛する」と言う意味のギリシャ語です
1つの極は2方向に進む
昔、東京で「東洋史観学」を学んでいた時があります その時に最も衝撃を受けた思想があります
一極二元論(いっきょくにげんろん)
1つの極は陰陽2方向に進む
例えば
携帯電話の登場
陽⇒どこでも気軽に電話できる メールも送れる
陰⇒どこでも電話が掛かってくる 電話番号暗記しなくなる
スマホの登場
陽⇒携帯より格段に便利 音楽・画像も楽しめる
陰⇒老眼早まる 人とのコミニュケーション減
冷暖房完備
陽⇒快適さを得る 季節に関係なく活動できる
陰⇒我慢強さなくなる 光熱費増
出世する
陽⇒優越感を得る 給料が増える
陰⇒人からやっかみ 責任の重圧増
成功する
陽⇒達成感を得る ノウハウの蓄積
陰⇒固定観念が生まれる 人からやっかみ
美味しいものを満足いくまで食べる
陽⇒しあわせ・・・・
陰⇒太る・・・・
大雑把ですがこんな感じです
一つの極は同時に陰陽二つの方向へ進んでいくのです
それを一気に栄え過ぎたため、滅亡も早かった平家の例や日露戦争の日本海海戦での奇跡の大勝利が太平洋戦争のあらゆる失敗の根源となったなどの例で授業を受けました
得るものがあれば必ず失うものもある いいことがあれば同時に悪いことの芽も生まれるということです おごれるものは久しからずなのです
とにかく私たちは「便利はうれしい」ものだし「良いことを望む」ものだし「快楽を追求する」ものです それを得るということは陽 そして(気づかぬうちに)陰の方向にも進んでいるということです
常に2方向を意識する
西洋の哲学は「一元論」から始まっています
「世界は何で出来ているのだろう・・・」というシンプルな疑問からスタートします
老子の思想は「中庸」を重視しています
また人が生きることを「道を求める」という姿勢で考えていきます
老子の道教は日本の神道にも影響を及ぼしています 自然崇拝の宗教です 日本では武道・華道・茶道など「修業により道=生き方を追求する」姿勢が強いのも影響しているのかもしれません
徳川光圀の
苦は楽しみの種 楽は苦の種 という名言があります
水戸黄門の「人生、楽ありゃ苦もあるさ・・・」で有名です
優れたリーダーは「楽あれば苦あり 苦あれば楽あり」をよく理解しています そしてあえて「苦」からスタートさせることが多いです
私達凡人はどうしても「楽しい」「便利」「うれしい」などの「陽」方向ばかり見つめてしまいがちです
このような性質からも「哲学を学べ」と言われるのかもしれません
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました