スーパースターの人体星図は?
『二連変化』を一気に解説している途中ですが、国民的スーパースターである長嶋茂雄さんの悲報が伝わってきましたので、ミスタージャイアンツを算命学で分析してみます
日干は『壬』でその質は『流動』
壬の人は習得能力も高く物知りで、冷静な目をもって人の内面や物の裏を見抜く洞察力と知恵の持ち主で、流れ続ける海のように常に目新しいものを求め、これと目的を決めると強いエネルギーと忍耐力を発揮します
長嶋さんの核の部分は、常に変化する・伝統を壊す・変化と変革の気質・波のように自由に動きたいという質をもっています
この日干『壬』から長嶋さんの人体星図がつくられます
中心が壬+甲からできた鳳閣星 頭が壬+丙からできた禄存星 腹が壬+庚からできた龍高星になります
中心星はあるがままに自然体の『鳳閣星』なので、自然体に生きており、物事を冷静に捉えて観察力がある人です
普通の人が走行中の新幹線から見る風景を鳳閣星の人は歩きながら見ているようなもので、観察力が全然違います
感激したように見えても沈着冷静で決して心から動かされていない人です
いろいろなことに対して自ら進んでその中に入ろうとしないが、それは冷たいからではなく心の中庸を保つためであり、意外に距離をおいて冷めた目で人を観る人です
ちなみに『壬〇→甲』から生まれた鳳閣星の人は、頼りがいがありウソをつかない人で人に安心感を与えます
鳳閣星のなかでも最も自由人な人です
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鳳閣星の冷静な観察眼と龍高星の破壊と創造
そして改良改革と創造の星『龍高星』が2つあります
2つあると全く違う性質になるか、よりその星の性質が強化されるかですが、龍高星の場合はその質が倍加されます
ようは龍高星の創造と破壊にエネルギーが倍加されるということです
龍高星があることにより、常に現状に満足せずに夢やロマンをもち、改良改革に励んでいく性格で、非常に忍耐強く、動きを見ながらの感性の良い人といえます

社会面や対人面に社交性がありフレンドリーな『石門星』があるので、第一印象はざっくばらんで誰とでも分け隔てなく付き合う人です
石門星はニコニコ星なので人懐っこく、人の区別もしませんので交際範囲も広くなります
私達がメディアでみる長嶋さんはこの部分になり「気さくで親しみやすそうな人だな~」という印象が強いです
石門星は上下意識はなく対等に目下とも付き合うところはいいですが、上下関係の厳しい昭和の野球部では少し浮いていたかもしれません
愛情・奉仕の『禄存星』があることにより、自意識が強く目立ちたがり屋で太っ腹なところがあり、人の面倒をみたり世話をやくのが好きな一面があります
ちなみに循環法でみると、龍高星→石門星→鳳閣星→禄存星とエネルギーが流れ、禄存星で止まり『極=禄存星』となります
禄存星が極の人は引き付ける力が強い人で、人・モノ・金のすべてを引き付ける為、それについてくる因縁も引き付けてしまいますが『因縁解脱』『清濁併せ吞む』で、それができるのが禄存星が極の人です
「スポーツ選手は戦いの星の車騎星があった方がいいのでは?」と考える人も多いと思いますが、意外にスポーツや格闘技選手に車騎星をもった人は少ないです
長嶋元監督は『鳳閣星』の冷静な観察眼と『龍高星』の勘の良さと常に改良する部分で大成したと言えます
ちなみにイチロー選手は「玉堂星で打っている」と言われています

内面は激しい水火の激突の人
十大主星の二連変化で見てみると、陽の火性の鳳閣星と2つある陽の水性の龍高星の陽同士の激しい水火の激突が特徴です
5つの剋線の中では水火の激突が一番激しいぶつかり合いで、精神的なものなので表面にはでてきませんが、精神的葛藤はそうとう激しいはずです
鳳閣星と龍高星の二連変化は最も強い衝突となり、共にぶつかり合いながらどちらのエネルギーも半減することなく、衝突しながら倍加していきます
神経の緊張は極度に達し、休まることなくエネルギーを消耗します
長嶋さんは「勘ピューター」などと言われていましたが、この辺からきている才能だと思います
表面は気さくで和合的な石門星ですが、一皮むくと激しい水火の激突を野球に没頭することにより消化していた人なのかもしれません
戦国時代や幕末などは、この水火の激突のエネルギーをもった人がいないと新しい時代を開くことができませんでした
中央の自分と南の子供とも水火の激突で、西の家庭とも水火の激突なので、子供と家庭には少し居心地の悪さを感じていたかもしれません
ちなみに『局法』でみると、長嶋さんは縦線にも横線にも鳳閣星+龍高星があり『推逆局』と『円推局』をもっております
人体星図の縦線に水剋火の相剋がある場合を『推逆局』と言い、気性が激しく神経も尖り、感情的に物事を判断する傾向がありますが、縦線は精神の為に外からは見えずらいです
さらに人体星図の横線に水剋火の相剋がある場合は『円推局』と言い、推逆局と同じく気性が激しく、神経質で感情的に物事を判断し、横線は現実の為、外に表現しようとしますが、できずに心の葛藤が激しくなります
ただ水火の激突は木性が加わるとだいぶ落ち着きます
水から木、木から火へとエネルギーが流れ木性がクッションになる為で、人体星図に木性の貫索星・石門星があるとやわらぎます
長嶋さんは石門星があり、龍高星という同じ星が2つあることにより貫索星があることになりますので、守りの星が水火の激突をある程度抑えてくれます
その他の二連変化を見れば
・石門星+龍高星=龍高星のエネルギーが完全に石門星の中に同化してしまうため、集団の為に新しい考え方を出す、集団の為の改良・改革をする能力を発揮します
人間関係は広く浅くで、海外に行っても異国の人にすぐに馴染める人です
・石門星+禄存星=集団行動の石門星と回転財の禄存星の連結は、組織・集団の為に公的な財を活用するのに長け資金運用の上手い人で、非常に目ざといところがあり、経済界に強く商人・実業家に向いています
・龍高星+禄存星=人助けの星と言われ「外科医の星」とも言われています
・鳳閣星+禄存星=奥行きのある禄存星に見え、説得上手です
今度は十二大従星で若年期・壮年期・晩年期を観てみると、若年期に天将星という最強エネルギーの星が廻ってきてます
「それはうらやましい」と思うかもしれませんが、親の加護下で生きている子供の場合はその強すぎるエネルギーが使いきれず不完全燃焼になりがちで、下手をすると病気で消化する場合もあります
ただ、長嶋さんはかなりの熱量で野球に没頭して天将星を燃やし尽くしたのだと思います
30歳前半からの壮年期は霊感・夢・直観・感性の天胡星がまわります
壮年期に天胡星がまわると「人生や立場・役割がガラッと変わる」と言われ、石原慎太郎さんが作家から政界へ出たのと同じ現象になります
長嶋さんは選手から監督へという変化で、天胡星は感性や知性が人より優れ、自分のアイディアをどんどん出して企画や構成などをする方が活躍できるエネルギーなので、優れた感性で監督業に打ち込みます
壮年期は公私ともに責任が重くなりますが、天胡星の夢を追う性格は衰えません
晩年期は小学生のエネルギーの天貴星がまわり「老いてますます盛ん」という言葉が当てはまる晩年で、知識や知恵といった人生経験の結晶を若い人に与え、尊敬される晩年期となります
自分の弱みや苦しみを人に見せないプライドの高さがあり、ちょっとツッパった晩年期といえますが、小学生のエネルギーなので小学生に野球を教えるなどはピッタリだと思います

長嶋さんと天中殺
長嶋さんは1974年11月21日に巨人の第7代監督に就任します
「天中殺入門」の著者である和泉宗章という方が「天中殺の時期に巨人監督になった長嶋監督は日本一になれない」と発言し、監督就任1年目は巨人の歴史上初の最下位に転落します
天中殺の時がスタートのものは上手くいかず、第1次安倍政権がそうでした
これは能力や努力ではどうにもならないことで、気合を入れるほどに空回りします
これにより「天中殺入門」と「算命占星学入門」はあわせて350万部の大ベストセラーになります
長嶋さんは天中殺ブームの火付け役とも言われていますが、悲しいかないつの時代にも「人の不幸でお金を稼ぐ人」は存在します
ちなみに長嶋さんは20年間の大運天中殺の中にいて、しかも西方に『害』という病気を表すものが廻ってきていました
スポーツには最高の賞である「天皇杯」というものがあり、普通はそのスポーツの最もレベルの高いプロチームなどに授与されるものですが、野球の場合は1番人気のあった大学野球が天皇杯で、次に人気のあったのが高校野球で、その次にプロ野球でした
人気の低いプロ野球を日本一の人気スポーツにしてくれたのは間違いなく長嶋さんであり、大学野球のスーパースター長嶋茂雄のデビュー戦を四打席三振に抑え、プロのすごさを見せつけた金田投手も漢だといえます
長嶋茂雄さんのご冥福を心よりお祈りいたします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました


