人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人財育成

運命を変える使ってはいけない言葉

にわか東大受験ブーム

2005年に放映されたドラマ『ドラゴン桜』のあとに『にわか東大受験ブーム』がおこり、東大にチャレンジする人が増えたそうです

3流高校の生徒が東京大学にうかるというドラマは「俺だって頑張れば東大に受かるかも」と高校生に希望を与えます

ですが2021年に放映された『ドラゴン桜2』の後は東大を受験する学生数に変化はなかったようです

視聴率で観ても1は16.4%、2は14.8%で同じぐらいの人が見ています

この16年間で若者のテレビ離れは進みましたが視聴率に差はありません

グループ会社の教育研修担当が「この16年間に日本人はしらけてしまったんじゃない?」などと言いますが、よく学校の先生と話をすると年々増えている傾向があります

失敗を嫌がる傾向は強くなってきていて、チャレンジしなくなってきています」

「何か質問は?と言っても誰も質問してこない

空気を読む傾向が年々強くなり、わからないことはスマホでググればいいやと考えているようです」

とのこと

この16年間の学生の変化で推測するに「勉強法を変えたって、どうせ東大なんて受かりっこない」と考えてるのではないかと述べていました

スーパーコンピューターを持たされた世代 

私が新入社員の時の上司は学校へは失敗体験させに行かせていると言ってました

「人間はじめて数年なんだから痛い目に合わないと学習しない」と先生にも伝えてあるそうです

「昨日ジャングルズムから落ちて血だらけで帰ってきたよ!」と嬉しそうに語ります

教育研修担当者でもスマホができてからの世代は失敗経験が大きく不足していると主張します

スマホで何でも調べられるので失敗したり、恥を忍んで人に聞いたりがほとんどなくなりました

Z世代をスーパーコンピューターを学生のうちから持たせた世代という人がいますが、行動を起こす前にスマホで調べるので失敗経験は少なく、知識は豊富です

台湾のIQ180のオードリータンはスマホは使わずガラケーで、スティーブ・ジョブズも自分の子供にはスマホもアイパッドも持たせていないので何かあるのかもしれません

私のようなX世代も「携帯電話世代は取引先やお得意先の電話番号を一つも暗記してない」と上の世代によく言われました

まさに『便利は不便』といえそうです

「どうせ」は口にしてはいけない

精神科医の和田秀樹さんは「どうせ・・・」は絶対使ってはいけない言葉だと言います

「どうせ東大なんか受かりっこない」は確かにそうなのかもしれませんが「どうせ」を口にすることがいけないということです

「気持ちが明るい人」や「表情が明るい人」に共通しているのは、世の中を否定的に見ていないということです

否定的に見ていないから、様々な可能性を探していろいろなことを試してみるという行動に出て、楽しそうに毎日を過ごしている

それとは対象的に、暗い気分でいる人に共通しているのは「どうせ……」と考えて、実際にその言葉を頻繁に口にしているそうです

口ぐせには、時として、その人の「人生観」や「物の見方」が表れます

「どうせ……」と言っている人は、何かを試す前の段階で「たぶん失敗するだろう」と決めつけ、それによって勝手に暗くなっている

「どうせ……」という口ぐせには「やる前から諦めている」という姿勢が示されていますから、ある意味では「自己否定」とも受け取れるネガティブなニュアンスがあると和田さんは主張します

現在の日本には、この「どうせ感」が蔓延しているのが問題のようです

「一生懸命に働いても、どうせ給料は上がらない」

「起業しても、どうせ失敗する」

「投資なんかしても、どうせ儲からない」

「何をやっても、どうせモテない」

国政選挙のたびに投票率の低さが話題になるのは、多くの人が「誰が議員になっても、どうせ世の中なんて変わらない」と最初から諦めて、投票に行かないからだと和田さんは見ています

2005年のドラゴン桜放映のころは『失われた30年』の真ん中あたりです

まだ「日本はまた復活する」と信じて動いていた人も多かったと思います

世の中は誰かがチャレンジしてくれたおかげで良くなっているのです

以前サッチャー元首相の言葉で「思考は言葉になり、行動になり、習慣になり、運命になる」と紹介しましたが、運命の根っこは明るくチャレンジするか、どうせ・・・と否定的かのわずかなもののような気がします

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

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