育成方法は時代で変化している
新入社員が入社してから1年は様々なカウンセリングをしてフォローしていきます
社会のリズムにも慣れ、年明けはほとんどがフォローも不要になってきます
と安堵しているのもつかの間、4月には次の新入社員がどっと入ってきます
「もう2年目にはかまっていられない」というのが教育・研修担当者の本音だと思います
教育はエディケーション=こちらから一方的に発信するとラーニング=自ら考えるの2本立てになります
昭和の高度成長期の時代に研修担当した方は「当時の教育は3本柱で今ではNGの内容だった」と言います
強育・・・とにかく精神的にも体力的にも強い人材にする
狭育・・・企業倫理のみの狭い考え方にする
狂育・・・長時間労働は美徳、何が何でもノルマ達成など
当時は理想でも今の時代には合わない教育をしていますので、Z世代では受け入れがたい育成方法です
新入社員教育も時代とともに変化していきます
男女で違う脳の使い方
また男女で脳の使い方が違います
一般的に脳梁が女性の方が大きく、男性が問題解決の為に左脳のみフル活用するのに対して、女性は左右の脳をフル活用しますので両者の議論は食い違うことがあります
左右に行ったり来たり活発に動くわけですから、男性からすれば「急に感情的になった」「過去のことを持ち出された」など戸惑います
ボクシングとキックボクシングのような展開になります
「なぜキックを使う?」と思ったりします
男性より女性の方がきめ細やかでよく気がつくと言われます
女性から見ると男性は「髪を切ったのに気づかないの?鈍感だ!」と感じることもあります
「周りの変化に疎く、よく気が回らない」と感じる場面が多々あるのです
女性の方が複数の事を同時に行うのが得意であり、男性は一つのことを集中して黙々と作業をこなすのは得意ですが、途中であれこれ言われると混乱しがちです
女性は「共感脳」で男性は問題解決するための「倫理脳」といえそうです
共感脳は自分の思うことに共感されることを求め、解決脳は論理的で結論や理由を求めるものです
女性に何か相談されると、男性は必死に解決方法をアドバイスしますが「大変だったね」「ずいぶん悩んだでしょ」などの共感の方がずっと大切だったりします
人材育成するうえで男女の違いは知っておいた方がいいと思います
心理カウンセリングのスキルの傾聴と共感
Y世代の教育辺りからコーチングのスキルが導入され始めます
競い合わせて伸ばそうとしたX世代よりも人財育成が進化してきたと言えます
Z世代になると男性でも共感を求める部分が出てきます
そうなると積極的に関わるコーチングのスキルより、傾聴と共感に優れる心理カウンセリングのスキルの方が重要になってきます
もちろんコーチングのスキルは育成には欠かせないものですが、心理カウンセリングのスキルはZ世代の育成には無くてはならないように見えます
傾聴=同じ目線に立って相手の話をとにかく聞く・聞きだす
共感=話すこと全てにまずは共感する
『話しているうちに問題解決は自分で考えていく』のがこれからの若い世代の育成にはベストなスタイルだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました