陰占と陽占と天中殺
算命学で分析する基本として『陽占』『陰占』『天中殺』があります
算命学を用いて分析する場合、この3つを行ったり来たりしながら見ます
陰占をもって形を把握し、陽占をもって中身(気)を捉えます
陰占は現実、陽占は精神と言ってもいいです
算命学は長い年月の中で完成していきましたが、大自然というものを深く捉えようとし、その大自然の中にある一定の法則というものを見出していったものと言えます
算命学を学ぶということは『自然の法則を学ぶ』ことです
下の図のように陰占は十干と十二支、陽占は十大主星と十二大従星で表されています
これに天中殺を加えて、大まかですが3つが基本となります
「この3つを行ったり来たりして見るなんて、複雑でちっとも大まかじゃない」と思う人の方が多いと思います
大殺界で有名な「六星占術」は6つの天中殺のみで観ますので、シンプルでわかりやすいです
上の図でいえば『戌亥天中殺』で、六星占術では土星人になります
陰占でいえば「日干の十干」だけで観る「十干占術」もあり、これだけでも人はかなり理解できます
上の図でいえば『乙』の人になります
さらに十二支をくわえれば60干支で60種類になりますが、60種類をおぼえるのは大変ですね
陽占でいえば、人体星図の中心星でシンプルにみる人もいますが、上の図の場合「牽牛星」になります
動物占いは陽占の右足の星のみで観ています
私もビジネス社会で生きているので「複雑にして徹底できず中途半端になるよりは、シンプルにして徹底した方がいい」とも思います
庶民の間で発展していった四柱推命と比べ、政(まつりごと)に活用され発展していった算命学は複雑怪奇な面があります
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
陽転=人体星図の見方
陽占である人体星図はとも呼ばれ、宿命と運命を表す8つの星を身体の各部分に当てはめたもので、どこにあるのかで意味や捉え方が大きく違ってきます
人体星図は頭・胸・腹・右肩・右手・右足・左肩・左手・左足の8つの場所に分かれており、頭・胸・腹・右手・左手の5ヶ所を「十大主星」、左肩・左足・右足の3ヶ所を「十二大従星」と呼びます
「十大主星」は、自分でも意識できる表面的な特性や性格、それぞれの場所が指す人との繋がり方を表しています
十大主星はどこにあるかも重要ですが、2つある・3つあるで内容が変わって「2連変化」「3連変化」などと呼ばれ、さらにこちらも学ぶ必要があります
「十二大従星」は、初年期・中年期・晩年期のエネルギー・運勢を表し、その時期にどんな人生を送ることになるのかを表しています
十二大従星は『初年期の位置にある第三従星⇒左肩』『中年期にある第二従星⇒左足』『晩年期にある第一従星⇒右足』となります
天中殺は12年間に2年間廻ってきて、新しいことを始めるには適しておらず、天からの援助がない時期といえます
天中殺は月にもあり、午未天中殺なら毎年6月・7月は天中殺の月ですが、やはり年の天中殺は2年間続くため注意すべき期間です
日にも天中殺がありますが「うっかりミスに注意」くらいのレベルのものです
陰占の見方
陰占は生まれついて持っている性質や持っている宿命など、自分では意識することができないものです
陽占は表に出ている部分で目立ちやすく、時代や社会の影響を受けながら変容していく人間性をあらわしますがので「意識できるもの」
陰占は運命の根になる部分であり、目立ちにくいのですが人生を根幹から支えている動物本能的なものなので「意識しにくいモノ」になります
陰占は“無意識”ですから、実は「本人が知らず知らずの内に取っている行動」がわかります
本人には意識できないが、周囲からは良く見えている部分といえます
陰占からは数理法・気図法・数理法・六親法・守護神法・八門法など様々なものが分析できます
陰占・陽占・天中殺ともにこれから書き綴っていきたいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました