人は1日6万回思考する
まだ入社したばかりなのに退職を考える若者はいつの時代にもいます
新卒で入社して入社研修も終わり、仮配属の営業支店での3日目に「これは思っていたのと違う!」と『辞める』が脳裏にを横切ったのをはっきり覚えています
同期入社で最初の退職者は3ヵ月目でした
3年経過するとチーフに昇給するメンバーが半分以上出てきますが、昇給できないでけっこう多くの同期が辞めたのを覚えています
目標大幅未達成を理由に入社半年で採用業務から地方の営業に配置転換され、最初は張り切っていたものの、3ヵ月全く業績が上がらず『来月ダメだったら退職しよう』と考えたこともあります
人は1日に6万回『考える』『想う』を繰り返すそうです
「まだ3カ月じゃないか!」と周りは言うのかもしれませんが、この3カ月に540万回の『想う』と『考える』があるわけで、社会に出たてで生き抜く力を持たない新入社員はそのほとんどを『仕事のスキルUP』『自分の将来』の不安について使います
周りが考えるより本人は深刻なので「石の上にも三年だ!我慢しろ!」はけっこううざい言葉に聞こえるかもしれません
「まあいいか」と思える心の柔らかさ
いきずまった配置転換後の3ヵ月目の時、隣の支店の新任支店長に「人生で大切なのは『まあいいか』と思えること」と言われましたが今、思うとそうなのかもしれません
・人は1日6万回思考する
・人は感情が8割
・ネガティブな時はネガティブな情報をキャッチしやすい
という特性を考えれば『まあいいか』は深刻になることを防いでくれます
新入社員には〈心が固く悩みが深刻になるタイプ〉〈心が柔らかく深刻になりにくいタイプ〉があります
心が固いタイプは意識高い系が多く、高い志が折られると脆いかもしれません
『まあいいか』という支店長の支店には入社2年目の1年先輩がいましたが「支店長は『まあいいか』と思えとよく言うけど、全くそんな風に考えられない」と言っていましたので『まあいいか』は万人向けではありません
「石の上にも三年!入社したらとにかく三年は我慢しろ!」と言われる人は多いと思いますが、三年には根拠はあるのでしょうか
3年経てば環境は変わる
学生から社会人になって3年経過すると
・仕事をだいぶ覚える
・社内に親しい人も増えてくる
・後輩も増えてくる
・会社の社風にもなじんでくる
・顧客・取引先など社外にも知り合いが増える
会話が増え、孤独さは無くなり、自信は付き、頼りにもされるようになります
3年間で環境は大きく変わります
季節は「スキルなく孤独な冬」から始まり「スキルが身につき仲間も増える春」になり「活躍する盛夏」になり「収穫(役職がつく)の秋」へと変わっていきます
地球は自転しているので昨日と今日は違う場所に立っています
3年経てば心には大きな変化があるということです
3年と言えば6570万回の思考を繰り返します
その中にネガティブなものが多ければかなりの苦痛です
たかが3年、されど3年と言えそうです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました