人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人事からみた採用

採用時の観る目の大切さ

安易に採用すると後が大変

私が初めて支店長になったのは新潟県の中越地方にある絶不調の支店でした

私の前もその前も支店長は業績が悪く降職でした

当時は長引く景気低迷で支店が増えるわけではなく、誰かが降職をしないと私たちのような若手は支店長にはなれませんでした

「堕ちてくる人を待つ」という何とも嫌な状況です

前任の支店長と引継ぎの時「前の支店長が採用したメンバーが本当にひどい!本当に苦労した」とぼやいていました

確かに人が多く辞めて、多く補充した時代です

新入社員時代の上司にドイツ軍のロンメル将軍の言葉である与えられた環境で知恵を出して勤めよをよく聞かされてましたので「与えられたスタッフで文句を言わずに成果を出さなくては」とは思っていました

が、現状「なんでこんな人採用したんだろう?」という人が多くいます

もう何十年もいるメンバー5人は潜在能力は高かったと思いますが、ここ数年に採用したメンバーが業績ひどい状況です

「このメンバーでどうやって戦うんだろう?」

雪が積もりだした新潟で暗いスタートでした

面接は2人以上でやるべき

どこの企業にもいるかもしれませんがこの人の採用した人は問題がある人ばかりという面接官がいます

本部で新卒採用の時は

1次面接・・課長クラス3人

2次面接・・部長クラス3人

最終面接・・役員クラス3人

で3人の目で観察して「今日の50人の中から誰を次の選考に送るか?」を3人で話し合いますので、見る目のない人がいたとしてもさほど問題にはなりません

生涯賃金3億円の高い買い物ですから9人の目でしっかり見定めます

地方の支店は大概、支店長一人で面接して合否を決める場合が多いので、人を見る目がずれた人が採用すると不向きな人間を抱え込むことになります

とにかく一人面接は危険です

日本の労働法では人を簡単に切ることが出来ず、労働組合の目も厳しいです

野球やサッカーの監督のようにメンバーチェンジが簡単に出来たらどんだけリーダーは楽か・・・

採用時代の上長が採るのは人材・採ってはいけないのが人罪と言っていた言葉がよみがえります

組織は人で出来ている 

地域によっては求人が集まりにくい地域もあります

やむを得ず人手として採用せねばならない時もあります

新潟県は求人を出すと多くの人が来る恵まれた地域です

選んで変な人を採ったとしか言いようがなかったので、賞与評価もS・AかDかの極端な成果主義にしました

人事部からも「支店長になったら急に厳しいね」などと冷やかされます

前々任の支店長=見る目のない人はマネジメントも少し変わっていて「全員平等主義」と一律B評価でした

当然、能力があり業績の良い社員は不服です

能力のない人は平等を主張しますから「私は一生懸命やっている」と思い込んでおり「業績は悪いが」は削除しています

組織は人で成り立っているので採用はその入り口です

サッポロビールの社長が大量リストラをした時社員の人生など関係ない!組織が生き延びることを優先したと言ってましたが「ひどい話だ」と思うかもしれませんが、リーダーはそういう状況に追い込まれる時があります

労働組合のアンケートに「支店は好調になったのに、大きくボーナスが下がった!」と記入したらしく、採用時代の先輩社員が心配して連絡をくれました

現状を話し「フォローは不要です!3年かけて半分は入れ替えます」と伝えます

実際は4年かけて入れ替えましたが、人罪を人材に変えれば業績は安定的に良くなります

ある意味黒歴史、ある意味痛い目にあって深く学んだ時代でした

面接は必ず副支店長と2人でやっていました

人を見る目に自信があっても選考は2人以上でやるべきだと思います

どの企業にも「採用マニュアル」や「選考のポイント」はあると思いますが、人を観るのは人ですから『観る目を養う』ことは非常に重要だと思います

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています