人の基本欲求が満たされてしまった
人間以外の生物は捕食活動と生殖活動がメインの欲求です
ようは食べることにより肉体を維持して、次の子孫を残す活動がほとんどです
この2つは努力とか義務感からではなく、快楽によって誘導されます
やはり美味しい食べ物を食べる時は快楽に満たされます
あらゆる生物は生を受けたら、食べて寝て生殖活動をすることがほとんどで、これが生きる意味のすべてです
当たり前に食べることができ、安全な環境が保証されると新たな欲求が生まれてきます
「俺は食べて、排出して、寝る為だけに生まれてきたんじゃない!」
「生きる意味ってなんだ!」
「自分を理解してほしい!自分を認めてほしい!」
という承認欲求です
東洋では『引力本能・魅力本能=人を引き付けたい本能』と呼んでいます
自己重要感
SNSの広がりは「いいねが欲しい❤」「フォロワーを増やしたい」「チャンネル登録者数を増やしたい」「共感されてるコメントが欲しい」などなどの新しい承認欲求を生み出しています
「メールにLINEにインスタ、Twitter(Ⅹ)・・・たくさんあって令和の若者は忙しい!」とZ世代がぼやいたりします
承認欲求は
・自分は生命活動を維持しているだけの存在ではない
・存在価値を誰かに認めてほしい
・自分を誰かに理解してほしい
・見たもの感じたものを誰かと一緒に味わいたい
などのものです
人はたえず自己評価を上げる行動をしようとしています
デール・カーネギーは「人を動かす唯一の方法は相手の自己重要感を満たすことである」と主張しています
自己重要感は自分からの承認と他者からの承認があり、自分が大切な存在として扱われることです
自己重要感が満たされると快適
「私は褒められて伸びるタイプ」という人がいますが「自己重要感が満たされて快適!さらに得たいから頑張る!」という心理だと思います
SNSで否定的コメントなどが書き込まれると、それがいいことだろうが正しかろうが自己重要感は不快になります
人は「自分は社会にとって必要な人間である」と感じることができれば安心して生きていけます
自己重要感が感じられない環境だと、不安で不快になります
「子供をどう伸ばすか」
「若者の定着率をどう上げるか」
「部下にどうやる気を出してもらうか」
などに悩む場合のカギとして自己重要感は重要です
生物学的に言えば「生きるのに意味などない」となりますが、生存環境が整ってしまった人間にとって『自己重要感が満たされるか否か』は重要な問題のようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました