人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
シニアの働くを考える

定年制度は必要か不要か

定年は廃止すべきか

延長が続く定年制度に対する意見が多くなってきているように感じます

昭和の時代に終身雇用が確立した日本では、どこまで雇用するかの線引きとして定年制度が同時に生まれました

終身雇用とはいえ企業も死ぬまで面倒はみれないので、年齢を区切る必要がありました

終身雇用などが無い米国では「〇歳で会社を辞めろ」は年齢差別に当たるそうです

セロトニンが少なく不安症な日本人には長期雇用安定の終身雇用は非常に気質に合った仕組みでした

実力主義よりも年功序列が重視され、老後は年金が生きてる限り続くという不安症気質な民族に理想的な社会を創り上げたと思います

定年も55歳⇒60歳⇒65歳⇒70歳と延長されていきます

『少子化による労働力不足』『年金払いの後ろ倒し』が主な要因です

「65歳過ぎたらもう働きたくない」という人もいれば「まだまだ元気だし働きたい」と意欲満々な人もいます

健康状態・精神状態も個別にかなり違います

私も会社の統廃合時に85歳の社員に契約打ち切りを伝えたことがありますが「ええ、まだまだ元気だし働きたいです」と言います

確かに欠勤もなく仕事ぶりもしっかりしてましたが「新しくなった会社の規則なのですみません」と頭を下げました

代わりに配属された45歳の方は体が弱く、仕事のスキルも下です

年齢で杓子定規に退職も考えさせられる部分があります

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若者にしわ寄せがいっている

カナダでは「平均寿命が延びているはカラクリがあるので参考にしない方がいい」という意見が強いそうです

現実は幼児死亡率が減少するにしたがって寿命が延びているそうです

80歳過ぎても元気に働ける人もいれば、60歳前後で働くのがしんどくなる人も多いようです

元ソニーのCEOで84歳の出井信之氏は

「70歳への定年延長は政府とサラリーマンのなれ合いといえる『年金受給の開始年齢を先延ばししたい政府』『なんとか会社にしがみついて安定した生活を続けたいサラリーマン』との談合のように見える」と言います

「問題は現役サラリーマンの既得権を守るために、その負担を企業に押し付けるだけでなく、談合から弾かれて割を食ったのが若者たちであるという事」が問題です

「非正規でしか働けない若者が増え、これでは結婚も家庭を持つことも出来ないのは由々しき事態」

「定年延長には反対です!延長するのではなく廃止すべきだ」と語っています

人口のボリュームゾーンは60代でも未来を創るのは若者です

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 年齢による一律は悪平等

出井氏は役職定年にも基本的に反対だと言います

会社側の意図としては『若い世代にポストをまわしたい』『人件費を下げたい』ということですが、役職から下げるべきではない人まで下げています

私の周りでも人事部長が役職定年する時に「この人はまだ部長を続けるべき」と強く主張しましたが、本人が「人事の管理職自ら規定を破るわけにはいかない」と頑なに拒否されました

結果は組織にとってはマイナスでした

個々のサラリーマンが持っているスキルや価値観はそれぞれ異なるはずなのに、一律に年齢で区切るのはナンセンスだという見方もあります

年齢による一律は悪平等とも言えます

出井氏は「日本は年齢のことを言いすぎる欧米では履歴書に年齢記入欄はない!」と述べていました

日本では社員を基本的には解雇できず、普通に出勤していれば最後まで在籍できるので、まだまだ終身雇用は続いていると言えます

この『不安症気質な民族に理想的な社会』がさまざまな歪みを生んでいるように見えます

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

  

  

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています