人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
人間関係

努力しているのに報われないのはナゼ

アメリカの格差社会から生まれたトランプ

アメリカと言うと最も理想的な生活をしている国というイメージがあります

私達は映画などを通してアメリカを見るため、アメリカ人は金持で豪勢な暮らしをしているというイメージをもちやすいといえます

現実のアメリカでは極端な格差社会が社会問題化しており、 ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなどの大都市へ行けば非常に多くのホームレスが道端で生活しています

アメリカ研修でチラッと見ただけですが、ロサンゼルスでは歩道が全てホームレスのテントで埋め尽くされてました

アメリカしかり世界でも経済格差が年々ひどくなっているようです

アメリカ人口の1%の富裕層がアメリカ全収入の約20%を占めています

人口の50%である低所得層はアメリカ全収入の約13%しか占めていません

金持ちがどんどん金持ちになっているのに対し、下位50%の国民はどんどん貧困化しています

低賃金で働くメキシコ人・黒人・東洋人たちに仕事を取られて、白人はマイノリティのような暮らしぶりになっており「こんな国はおかしい、アメリカは白人の国だったはずだ!」 という中流階級の白人達の前に現れたのがドナルド・トランプというヒーローです

『Make America Great Again』

『メキシコとの間に壁を作る』

『アメリカ製を買い、アメリカ人を雇う』

『国民をグローバリズムという偽りの歌に溺れさせはしない』

トランプ大統領は中流階級白人達の不満を堂々と代弁し、当時は不利と言われていた大統領選で民主党クリントン氏に見事勝利しました

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不平不満が生み出したヒーロー

報道で見ている限り知識人もハリウッドスターも「クリントン有利」を話していたのでトランプ当選は驚きました

この『トランプ当選』と思いのほか大ヒットした『映画ジョーカー』がどうしても重なります

大都市でありながらも、財政の崩壊により街には失業者や犯罪者があふれ、貧富の差は大きくなるばかりのゴッサム・シティが舞台です

アーサー・フレックは派遣ピエロで低収入

年老いた母親の面倒をみながら暮らしています

彼は精神的な病気があり、定期的にカウンセリングを受け、大量の精神安定剤を服用しながら生活をしています

そんなアーサーを支えているのが『一流のコメディアンになる』という夢でした

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アーサーはピエロ姿で店の看板を持ちながらセールの宣伝をしていると、不良の若者たちに看板を奪われ、彼らに暴行を受けます

派遣会社からは看板を壊したことと、仕事を放棄したことを責められ、まともに話も聞いてもらえません

同僚から護身用にと半ば強引に拳銃を持たされ、その拳銃を小児病棟の慰問中に落としてしまい上司からクビを宣告されます

そこからアーサーの歯車が狂い罪を重ねはじめていきます

低収入にもかかわらず真面目に働き

精神の病をもちながらもささやかな夢を持ち

それでも社会は自分を認めず、冷たく、理不尽なことをしてくる

そんな主人公が狂気の世界に足を踏み入れていく物語に共感する人が多く、映画はヒットしました

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努力しないための努力

子供の頃は「頑張る」「努力する」は褒められます

社会に出ても

「努力する姿は美しい」

「頑張ったから実績を出せた」

「勤勉こそ人間の姿」

という考えが蔓延し「努力することは正しい」と摺り込まれます

しかし現実は

「努力したのに全く成果が出ない」

「成果が出たのは頑張ったから」努力の後付けをしたり

努力は報われないことが多いです

『努力不要論』の著者・脳科学者の中野信子さんは「世の中を見てみると、じつに無意味な努力を重ねさせられ、そのうえに搾取されてしまっている人が多い」と言います

その無意味な努力が不要ということで『努力不要論』ということです

中野さんが言うには

努力をしていると思い込んでいるだけ

実際に努力をしているわけではない

努力の方向が間違っている・ 無駄な努力をしている

を不要な努力だと言っています

「自分が何をしたいのか」「そのためにはどうすればいいのか」を知るための努力が、本当に必要な努力なのです

「努力する姿は美しい」のは認めますが「努力は報われない」のも事実です

中野さんはできるだけ努力をしないで生きようと考えることが最も大事だといいます

努力しないための努力を行動の指針にすべきです

・自分ができること・できないことを理解すること

・自分の周りにいる人たちの適正を観察して、自分ができないことをお願いする

これが人間本来の生き方です

自分がどうにもできないことまで「努力することは良いことだ」と盲信して時間を費やし続けるというのは間違った努力です

「こんなに努力したのにちっとも報われないじゃないか!」

「こんな社会はおかしい!」と爆発しかねません

なんでも自分でやろうとせず、人に頼り依頼すれば感謝する」「褒めるという言葉が増えていきます

人と人のつながり方が変われば社会は今よりも少し良くなるような気がします

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

  

  

  

  

  

  

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採用・教育・研修のキャリアを生かして仕事を考えていきたいと思います