クオリティが高くなるコンビニ
クリスマスケーキといえば専門店が一番と思いがちです
担当しているリゾートホテルの新卒採用人数の打ち合わせに行った時のこと
総支配人がフレンチの副料理長・製菓のチーフともめています
毎年恒例のクリスマスケーキの販売中止を巡ってです
「聞いてよ!二人ともコンビニケーキに勝てないから今年はケーキを取りやめろというんだよ!超一流ホテルじゃないよ!コンビニだよ!」
副料理長も反論します
「一流ホテル相手なら ほぼ同じ味で半額近くで出せます コンビニはその便利さに勝てません」
たしかに3年続けてクリスマスケーキの売上は落としてます
街のケーキ屋さんも同じくのようです
マクドナルドが一時期 キムタクでCMを頻繁にしてました
コンビニがハンバーガーを扱いだしたからです
缶コーヒーの売上も落ちています
コンビニが入れたても本格的コーヒーを同価格で売り出したためです
「便利を売る」
「とにかく来店させるきっかけを作る」
もともとイトーヨーカドーが ショッピングセンターや大型量販店が増え続けている日本で「商店街から外れた街の個人商店を守る新しい提案」という目的でアメリカから導入した仕組みです
進化と深化を重ね 様々なビジネスを脅かす存在となりました
庶民にはなくてはならない存在
企業からすると「うちの売上を食うことやらないだろうな・・・」という恐ろしい存在に成長しました
冒頭に述べたリゾートホテルも 大好評だったクリスマスケーキがわずか3年で幕を下ろすことになったのです
買い物はEコマースが標準になる
イーコマースが主流になってきてますが コロナ下でさらに加速しました
深刻な宅配人員不足にもなりました
私の娘でさえも ショッピングセンターで洋服を観て 店の前のソファーに座り似たようなものがネットにないか調べます
「だって店舗費と人件費が掛かってる分高い」
内需拡大に反した思想です(笑)
若者はその独自の情報網で 私たちが盲目の従っていた世の中の仕組みをよく理解しています
Amazonに狙われたら最後!
よく最近耳にします
「お前の会社を売れ!売らないとお前の会社の商品をネットで0円で売るぞ!」
買収されても ダメならまた売られます
農耕民族の日本人は 時間をかけて大切に育て上げる思想ですが
狩猟民族は 狩場に獲物が乏しくなれば次に移ります
クールでドライにビジネスを展開します
満足に店舗も販売網も持てず Amazonに助けられている人はたくさんいます
コンビニの導入で救われた個人商店もたくさんあります
なにより消費者に支持されたから 拡大成長したわけです
世の中は常に変化し続ける
Amazonはガレージセールから始まり ネットで最初に扱いだしたのは「本」だそうです
本は賞味期限もないし 価値が落ちにくいからだそうです
「中古も扱う!」⇒「ええ 新品が売れなくなっちゃう」
「お客様評価を掲載する!」⇒「悪い評価つけられたら売れなくなっちゃう」
「やる!お客様のためだから!」
この徹底したお客様にシフトした姿勢が評価されたのだと思います
今では冷蔵庫も開発中ですね
中にはカメラ(センサー?)が内蔵されていて「卵があと1つです 購入しますか?」など通知が来て Amazonフレッシュですぐに届くそうです
購入はロボテスクで簡単に進み
ビックデータを蓄積して
それを基にAIが「貴方にお勧め」などを提案する
万物流転 世の中に代わらないものはないのです
コンビニや ネットショップの誕生により 痛手を受けた企業や人はいるでしょうが 人々の生活を便利に豊かにしていくものが支持されるのは自然の流れなのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました