害の多い依存症
薬物依存症
アルコール依存症
ギャンブル依存症
昔から世の中には多くの依存症があります
ネット依存症
ゲーム依存症
スマホ依存症
などは近年の新しい依存症です
依存とは『心身の健康や生活を脅かしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない・コントロールできない状態』のことを指します
依存には、アルコールやニコチン、薬物などに関連する『物質系の依存』
ギャンブルや浪費、インターネットなどの行動や習慣に関連する『非物質系の依存』があります
依存症には段階があり、アルコール依存症で見てみれば
・つきあいで飲むなどは全く依存症ではありません
・酒に強くなり量が増加していく
・ほろ酔いでは飲んだ気がしなくなる
この辺から依存症が始まりかけます
・飲んで記憶を失うようになる
・飲むことを優先した生活になる
となれば職場にも家族にも多大な迷惑をかけるようになります
コントロールできなくなり、周りと自分にも迷惑になっていくのが依存症です
叱るも依存症になる
精神科医の竹中直人さんによると「叱る」という行為も依存症だそうです
「ええ、叱るも依存症なの?」と世の親や管理職は引いてしまいます
親は虐待にあたる行為は理解しています
管理職はパワハラにあたる行為は理解しています
竹中さんは「叱るはしちゃダメ」とは言っていません
幼稚園の子供が父親の飲んでいたお酒を飲もうとしたら「お酒を飲んじゃダメ!子供にとっては毒だから」と親は言います
会議に遅刻してきた部下に「君が遅刻したせいで○○のプレゼンができずにプロジェクトの取り掛かりが大きく遅れる」と上司が叱ります
「○○しちゃダメ」「それは○○だから」と叱るのはしてはいけない行為ではありません
叱るという行為は「誰かに変わってほしいから」行います
「相手を変えよう」「変えたい」「変わるはずだ」という気持ちの表現が叱るという行為なのです
「何度言ったらわかるの」「しっかりしろ」など余計な言葉が付きます
相手が思った通りに代わらないと叱り方は強くなっていきます
叱る方は「相手のことを想って行っている」と思い込みやすく、悪い行為だという自覚が芽生えにくいです
「俺は叱られたからこそ出来るようになった」という成功体験も叱るを正当化することに拍車を掛けます
「相手のことを想って叱る」「俺も叱られたからこそよくなった」が叱るを正当化し、次第にエスカレートしていき、依存症になるようです
叱るという行為は効果なし
権力を持っている方が正解をつくれ、罰を与えることが出来ます
この罰を与えることが快感になってしまう人も多いようです
正当化して感情のいら立ちをぶつけることができるとも見ることが出来ます
竹中さんは「叱るという行為にほぼ効果はない」と言います
叱られた人が学ぶのは、叱られた時にどうすれば良いのかだけだそうです
叱るという行為は
・叱る側のニーズを強く満たす側面がある
・叱らずにいられない依存的な状態に陥りやすい
と述べています
叱ると気持ちよくなってしまう要因として
・自己効力感という報酬
・処罰感情の充足という報酬
・叱るの強化と慢性化
をあげており、叱るが常態化すると叱る人がより過激になると言います
叱られてディフェンス状態の人間は『理解力が半減する』そうです
「悪いことをした!どうすればいいのか」と学ぼうとしているのに理解力が半減してしまい学習できない状態ということです
「叱ってくれて有難かった」と思う場合は、叱ってくれた人が好きな人の場合です
好きでもない人に叱られてもほぼ学習効果はないということです
日本のこれからの未来を創る若者や子供たちは今や数も減り、非常に貴重な存在です
未来を創る世代をつぶさないためにも、もっと人間科学で多くを解明していくことは大切だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました