若者を粗末に扱う国に未来はない
業界により定着率・離職率の差はあります
もちろん企業によって、部署によって、世代によって差はあります
4月に入社した新入社員が退職した・・・などがチラホラ耳に入ってくる季節になりました
ちなみに「最近の若い奴らは・・・」は明治の海軍学校でさえ言われてます
自分を肯定したいミドル世代の口癖のようなものらしいです
その若い奴らがバルティック艦隊を破り 太平洋戦争の前半も連戦連勝だったわけです
その時代環境に合わせて人は進化しているわけですから
若者は進化している人類 と言えます
恐竜が哺乳類を見た時「まさか自分たちにとって代わり地球を支配する」とは感じなかったでしょう
AIと共存する職場など これからの変化に適応する意味で 若者の育成は非常に重要です
「若者を粗末に扱う国に未来はない」と断言できます
日本の社会保障の51.2%は高齢者に充てられてます
この部分のみどんどん拡大しています
対して教育費は先進諸国で最低
先進国の多くは「少子高齢化」です
「選挙に来ない若者に代議士が気を使うはずもない」
「高齢者はしっかり選挙に来ている」
そこにまず大きな問題があります
若者が白けておらず 皆が国政に関心をもてば「国家予算100兆円」の使い方も変わってきます
最初に知るべきことは「自己の未熟さ」
新入社員に最初にすべきことは「未熟さを理解させる」ということです
初期段階でこれをしないと 人間力が未発達に終わり 後で取り返しがつきません
幼少期の徳川家康(竹千代)を見た今川義元は「この子はただものではない」と感じたそうです
家臣たちに人質だった家康を「いましめよ」と指示します
「戒める=いじめる」と理解した家臣たちは 家康に常に冷たく当たります
元服した家康がさらに賢く我慢強くなってるのを見て「ばかもの!戒めるとは『好きに言わせ』『好きなことをさせ』『なんでも思い通りにやらせる』ということだ!」と義元は激怒します
人を堕落させる基本を知りえていたと言えます
わたしも30歳で支店長になったとはいえ«言いたいことも言えず»«やりたいことも常にチェックがはいります»
営業本部長に言われたのが「不惑の40歳までがまんせい」でした
社会脳は40代で完成とすると聞いたことがあります
我慢を強いられなかった20代30代は不幸といえます
「20代は『若木の至り』で間違いはほぼ許される」
「30代は『魔が差した』で1度だけ許す」
「40代は『人間力の完成』とみなし責任は取らせると思え」と付け加えられました
「40歳になるまでは基本『問答無用』な環境でないとダメ」だということです
大企業は「入社研修も長く」「先輩社員の実力の層も厚く」「簡単に役職も付かず」「同期間の競争もあり」「後輩からの突き上げもくらい」どんな優秀な大学を出ても「未熟さ」は理解されやすいです
問題は中小企業の場合「早く偉くなりやすい」「早く任されやすい」「教育が不十分」な場合です
未熟理解度の個人差が激しいです
気付かぬままマウンテンゴリラで生涯を終わる可能性があります
私の場合同じ支店に同期2人配属でした
マンツーマンが付きます 両方とも支店のエースです
「教え方は自己流」「機嫌に左右された教育」もう一人の同期が我慢できず「Sさんは・・・」とマンツーマン批判します 正論でした
支店長は「うちはあの両エースと準主力の4人の6名で成り立っているようなものだ『食わしてもらってるうちは我慢しろ』」
食わしてもらってる・・・これを未熟さ故 二人とも理解してなかった
「この6人が稼ぐから新入社員が2人もらえた」支店長は理解してます
ストレートにではなく 様々な事例を知り「未熟さ」は理解されていきます
オキシトシンの分泌がカギ
日本は資本主義です
資本主義は競争社会です
競争のないところに発展はありません
「じゃあ競争力のある人材育成をしなければ!」ではないんです!
「目標を達成した」
「プロジェクトをやり切った」
何かを成しえると脳内から ドーパミン が分泌されます
「達成感」がそれです
気持ちいいですがドーパミン効果は長続きしません
人に感謝されたり 喜ばれたりします
すると脳内から オキシトシン が分泌されます
オキシトシンは長続きします
また得たいという欲求も強くなっていきます
意外に新入社員は「利益が出た」「儲かってる」に喜びを見出しません
「社会の役に立っている」「お客様が皆喜んでいる」「自分はチームの皆に感謝されている」ということに喜びを見出します
オキシトシン効果です
人は人に感謝されることに喜びを感じる生き物なのです
昭和型企業は「競争力を刺激」して社員を伸ばそうとしてきました
「頑強な体力」と「強い精神力」が求められました
「24時間戦えますか」を知らない世代が増えてきています
時代は Give型社員育成 が基本となっていきそうです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました