天中殺の2階建て構造の宿命天中殺
誰もが6つの天中殺に当てはまりますので「私は〇年と〇年が天中殺」「〇月と〇月が天中殺」などと理解していますが、自分の命式内に天中殺をもっている人もいます
生まれながらに天中殺をもっているので『宿命天中殺』と呼ばれます
宿命天中殺をもっている人は二重構造の天中殺をもっているといえ、1階は6つの天中殺の傾斜の意味合いがあり、2階は宿命天中殺の影響があります
宿命天中殺あるなしで運命も違ってくるし、十大主星と十二大従星の性格も違ってきますので『自分のトリセツ』方法が大きく異なりますから、人の命式を出した時に真っ先に観るのが宿命天中殺があるか否かです
その昔、四柱推命を学んでいる頃「算命学で活用している宿命天中殺のあるなしで性格も運命も大きく違う気がする」と言ったところ「算命学の言う宿命天中殺などはない!異常干支なども存在しない!」と言い切られたのが、四柱推命を離れるきっかけになりました
最近では四柱推命も宿命天中殺と異常干支を取り入れていて驚きましたが、四柱推命というブランドを重視し「他はダメだ!」という『メンツ重視派』より「いいものはどんどん取り入れよう!」という『真実追求派』の方が多くなったのかもしれません
人は一人では生きていけないので集団で生活をしますが、集団で生きるからこそそこに運命というものが生まれます
人と人との関わり合いによって変化する気の動きを捉える為にも、自分独自の気質を理解する必要があります
まず「自分はどう生きたいか」という欲求があり、そのうえで天中殺を活用すべきであって、それがないと天中殺に振り回されます
人間の足が主役で算命学はあくまでも杖です
「宿命に天中殺がある」と言われると「自分の人生は人より苦しみが多いのではないか?」などと考えてしまいますが、これは活用の仕方次第です
運の良し悪しも短期・中期・長期で計るべきで、同じ5階建ての建物の5階に住んでいて、片や階段しかなく片やエレベーターがあるとすれば、短期的にみればエレベーターがある方が楽でいいですが、階段しかない人の方が圧倒的に足腰は強くなり運動不足でない分健康です
宿命天中殺の人は人より苦労が多い場合もありますが、その分立派な人も多くなります
短期的には「楽」が得なように感じる反面「苦労した人にはかなわない」ということも私達はよく知っています
宿命天中殺がある場合は十大主星と十二大従星にも影響があり「鳳閣星なのにいつもせかせかしている」「天庫星なのに激しくエネルギッシュ」など「本来の性質と違う?」と感じる場合がありますが、宿命天中殺はその星の本来の動きを止めてしまうのではなく『星の性質を一層強める』『星の性質を変化させる』というように、本来の性質にプラスしてもう一つ別の意味が加わります
「冲殺される」というと「悪い方に変化する」と捉えがちですが、その変化する性質をいかにうまく利用するかで良い結果が生み出せます
同じ星でも複数あると『二連変化・三連変化』で意味合いが変わり、宿命天中殺により『冲殺される』とまた意味合いが変わり「算命学ってなんか面倒くさい」と思うかもしれませんが、この辺からが算数から数学に変わるように複雑になっていきます
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各種 宿命天中殺
宿命天中殺にも種類があり、その影響や対策も違ってきます















宿命天中殺が2つ以上ある場合
宿命天中殺が2つ以上あると、それぞれが影響し合ってまた新しい動きが生まれます
生年天中殺+生月天中殺の場合は『宿命二中殺』といいます



生年天中殺+生日天中殺は『互換天中殺』といいます



生年天中殺+生日天中殺+日座中殺の場合は『三中殺』または『全中殺』と呼ばれます





宿命天中殺により星が冲殺されると
生年天中殺と生月天中殺は十大主星と十二大従星の性質を変化させます






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