戦いに勝てばいいという時代の終焉
21世紀に入って20年以上が経過しました
よく『世界の波動は1000年毎変わる』と言われますが、時代をよく読める人は「20世紀は戦争の世紀で、戦いばかりだった!これからは戦いで強いものが栄えるわけではない」と聞いたことがあります
「21世紀の現在、二つも戦争が起きているじゃないか」と言いたくなりますが、世界大戦には発展していません
21世紀になってから「負けるが勝ち」とは言いませんが「戦いに勝てばいい」という時代ではなくなってきています
『力こそ正義!』ではなくなっており、権力があってもハラスメントで訴えられれば、ほぼ負けます
業界で圧倒的に栄えた企業でもジャニーズ・宝塚・吉本興業などが立て続けに弱者からの攻撃で、あっという間に危機にたたされています
業界再王手のビックモーターもそうです
強い権力も弱者の反撃に対して脆く、無力だという場面を多く見てきたのが21世紀です
もう力があればいい時代ではないようです
人を喜ばせることのできる人が求められる
私も支店長になりたての3ヶ月間は数字が思うように出来ず散々でした
とある女性の支店長に言われたのが「これからはサーバントリーダーの時代ですよ」のひと言
「サーバント・・・奴隷ってこと?」
「私は男性のように迫力はないし、賢さも並みだし、とにかく部下に尽くして尽くして数字をあげてもらう」とのこと
男ばかりの支店長の中で「女には女の戦い方がある」と言いたいのか?と当時は思っていましたが、時代を読んでいたようです
たしかに、怖い支店長・厳しいルールで縛る支店長が数字をあげなくなってきていました
「強い・賢い・厳しい」は効力がなくなってきていると感じ始めた頃です
いままで、リーダーには「他社との戦いに勝つこと」「業績を伸ばすこと」が求められていました
「業界のトップ」「大手企業」などは非常に価値のあった冠でしたが、だんだん意味をなさなくなってきています
『力のある強いものが栄える時代ではなくなってきている』と言えます
『三方良し』の精神の大切さ
人は自分自身の幸福を求めて生きていますが
「他人の不幸の上に自分の幸福を築かない」
「他人の不幸の上に自社の幸福を築かない」
「他人の不幸の上に自国の幸福を築かない」
という姿勢が求められてくる1000年に突入したのかもしれません
「戦いに勝てばいい」「勝って自分が栄えればいい」は通用しなくなりつつあります
近江商人は「売りて良し」「買い手良し」「世間良し」の『三方良し』の精神でビジネスをしてきました
『一方だけ良し』は一瞬は栄えても、長くは栄えにくい波動の世の中です
人の見る目もそれに連動して鋭くなっていきます
「自分の幸福のみ追求する人」
「自社の利益のみ追求する企業」
は見透かされるようになります
現在2つの戦争が進行中ですが、戦争に勝ったとて得るものはなく、世界の評価を下げるだけな気がします
明らかに「勝てば利があった」20世紀とは違います
世界はいきなり大きくは変わりませんが、20世紀とは違う方向に進んでいる気がします
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました