算命学 人生の羅針盤
「人は自分の性格と異なる運命には出会わない」  人の命式に良し悪しはなく あるのは「陽転」と「陰転」だけ 
社会の知恵袋

「共助」を段階説で考える

「救い」も千差万別

自分は助ける側の人間か、助けられる側の人間か・・・考えたことは有りますか?

 いつの時代も救いの手を求めている人はいます

「困ってること」は千差万別「レベルの高低」があります

今日食べるものもなく ≪餓死≫ の恐怖にさらされている人が世界にはいる一方で

ダイエットに悩む人も多いです

食についての悩みでも

「美味しいものが溢れすぎて太ってしまう!」と

「今日食べる食事もない」

は種類もレベルが違います

ただ悩みは悩みです

これからの社会で重要なのは共助の精神です

人事という仕事柄『キャリアカウンセリング』をしていると「救わなければいけない人は多い」と感じます

「人を助ける」「人を救う」という心が全員に必要になってきます

日本で「救うべき人」をマズローの欲求段階説で考えていきたいと思います

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 生理的欲求が満たされていない

最も基本的な欲求が「食べること」です

これがないと生存が出来ません

世界の飢餓人口の推定数は約7億人です

日本は無関係のように見えますが

人口問題研究所の貧困問題の専門家である阿部彩さんは

日本でも同様の『新たな飢餓』がすでに相当の規模で起こっていると言います

生理的欲求問題は最優先で取り組む問題です

日本には「生活保護」などの法整備があり

「炊き出し」などもボランティア活動で行われています

ただ≪生活保護の必要な人≫の10~20%しか申請をしていないのが現状です

他の先進国では フランス92%・イギリス80%・アメリカ60%です

理由は

①申請手続きが複雑

②厳しい資格審査がある

③親族(3親等以内)に経済支援の能力者がいるか否か問われる

などが要因です

 安全欲求が満たされていない

天災・戦争・犯罪から命を守ることができる安全な生活を求める欲求です

「何かあったら警察に行けばいい」

「他国が攻めてきたら自衛隊が守ってくれる」

は小学生でも知っています

日本は『殺人件数』の極めて低い国です

憲法第25条で

「すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるようにすることを国家の責務」としていますので

「餓死して命をおとす」は極めて低く

「安全」も世界的に見て高水準といえます

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 現代社会は人間関係が多い

 社会欲求が満たされていない

所属と愛情欲求 とも言います

ここからが「救うべき人」のボリュームゾーンだと思います

生理的欲求・安全欲求が満たされると次は人間関係です

人間は社会的動物です

群れで行動する習性の動物になります

多くの人と協力してはじめて生きていけます

学校の人間関係

会社の人間関係

地域の人間関係

進学・クラス替え・就職・転勤など≪人間関係≫ が大きく変わる時には不安を覚えます

所属と愛情欲求があるからです

退職理由で最も多いのが「職場の人間関係」です

職業選択の自由のある社会人はまだしも 学生は深刻です

逃げ場がない場合が多いです

個人的に人間関係は最も取り組むべき問題と感じています

そのような意味では 十七条憲法の

和を以て貴しとなすが最初に来るということは大きな意味があるのだと感じます

大いなる和の国=大和

「仲良きことは美しきかな」

などは「和」は日本民族の精神の原点だと感じます

「なれ合い文化」

「事なかれ主義」

「空気を読む」

などもここから生まれます

もしかしたら これはいいことなのかもしれません

「和」が崩れた状態は人の精神を蝕みます

「和」のない状態はもっと深刻に捉えるべきかもしれません

ここのゾーンは「救うべき人が最も多い」と言えます

心理カウンセラーが一番活躍しているゾーンです

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 承認欲求が満たされていない

自尊欲求欲求 とも言います

他者から認められたい 

尊敬されたい 

尊重されたい 

という欲求です

人間関係が安定していると次に芽生える欲求です

「ありがとう」「助かった」という感謝の言葉の重要さがわかります

「和合性」の次の大切なのが「相手の尊重」です

新しく加わった人なら「認知」すること

マザーテレサは

愛の反対の言葉は憎しみではなく『無関心』です言います

また

世界で一番恐ろしい病は『孤独』ですとも言います

その通りだと思います

ハラスメントは皆無の人間関係でも

「無関心に扱われる」は深刻な問題なのです

人を救うとは大きな力がいるものではありません

和を重んじる

感謝の言葉を多く発する

という小学生でもできるレベルに感じます

わかっていても出来ない

簡単なことなのにやってない

のが人間なのかもしれません

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました