マインドは行動となり結果となる
前回のアリとキリギリスに関連しますが、摺り込まれた考え方はマインドとなっていきます
「とにかくアリのように勤勉で安定した組織行動が一番いい生き方」と幼少期から摺り込めば多くは従業員として生きる道を選びます
とはいえ情報民主主義の現代
「別に企業に就職しなくても生きていける」という成功例が多く発信されます
・親の摺り込み
・企業のマインドコントロール
・マスコミの情報誘導
・宗教-組織の洗脳
もZ世代などにはけっこう無力化してきています
新入社員で営業をしていた頃〈保険の営業で1位の人〉の話を聞きました
保険の営業と聞くと当時は「熱心で手あたり次第売り込むイメージ」でしたが、その方は普通のおばちゃんで多くのサークルを運営していました
多くの人の世話をやきながら、一切保険は勧めないそうです
「皆、ごり押しされて必要もない保険に入りすぎてる」というマインドの持ち主です
サークル活動で300人近い人の面倒をみてると「相談にのってほしい」と言う人が向こうから来るそうです
「あの人はごり押ししない」
「あの人は正直で不必要なものは不必要と言う」
で絶大な信頼を得ており、全く営業活動はせず、サークル活動で遊びながらトップセラーになった人です
マインド次第で成果は変わるということです
成功した人の近づき学ぶが大切
人間は他者の成功を嫉妬し嫉むところもあるので成功者に対して
「あいつは上に媚びるのが上手い」
「顧客に恵まれてる」
などと言ったりする人がいますが、成功したければ成功した人に近づき、マインドを吸収した方がいいと思います
業績のいい先輩社員と常に行動していると
「この人は業績がいいから上は常にこの人に対して機嫌がいいんだ」
「さまざまなお客様に好かれる要素をもっている」
やっかみで言う人の評価とはだいぶ違います
成功したければ成功者のマインドを吸収し
金持ちになりたければ金持ちのマインドを吸収する
ことです
「金持ちはずるいことをするから金持ちなんだ」
「金持ちは人を苦しめることなどなんとも思わない」
なども摺り込みで、この逆である場合がほとんどです
ベンツ乗って、デカい家に住んで、暮らしぶりも派手というのはアッパーマス層が多く、本当の富裕層は質素なたたずまいの方が多く、金持ちに見えません
世のため人の為にお金を使うことも多いようです
「金があるから寄付できるんだろ!」と我々は考えがちですが「寄付するマインドの持ち主だから富裕層になれた」というのが正しい見方のようです
富裕層にはギブ=与えるというマインドを持った人が多いそうです
成功するのは与える人?
ペンシルベニア大学ウォートン校の教授、アダム・グラント氏が提唱した人間の思考と行動をギバー・テイカー・マッチャーの3タイプに分類しました
ギバー・・・与える人
ギバーは他者を中心に捉え、相手が何を求めているかに注意を払うタイプ
与えることに対し、見返りを期待することもなく、手を差し伸べることができます
テイカー・・・受け取る人
テイカーは常に、与えるより多くを受け取ろうと行動する人です
常に自分が有益になるように持っていき、相手が望んでいることよりも自分の利益を優先していく
テイカーにとって、世の中は食うか食われるかの競争社会であり、 人より成功するために、出来るだけ多くの物を獲得するのが成功者であるという思考があるようです
マッチャー・・・バランスを取る人
マッチャーはギバーとテイカーのちょうど中間のタイプで 与えることと受け取ることのバランスを取ろうとしていきます
与えられなければ与えないし、何かをしてもらったら「お礼をしなければ」という気持ちになる人です
「これ一番普通じゃん」と思う人も多いと思いますが、マッチャーは56%と最も多いです
次はギバーの25%、テイカーは19%です
どこにも属さない〈無気力な人〉もいます
成功者で見ると
1位:ギバー
2位:マッチャー
3位:テイカー
4位:ギバー
「あれギバーが2つに分かれてる・・・しかも1位と最下位に・・・」と思うかもしれません
ギバーには2のタイプがあるそうです
自己犠牲型・・・他者利益には興味・関心があるが、自分の利益には無頓着な為に人に与える一方で自分の利益を損なってしまうタイプ
職場にいるなんでも押し付けられる人のいい人ですね
他者思考型・・・他者利益と自己利益の双方に興味関心があり、受け取るより多く与えるが、自分にもしっかり他者から還元されていくため自己利益を損なわないタイプ
成功者のギバーは『他者思考型』であり、テイカーを上手に避けることが上手いのです
自己犠牲型ギバーと他者思考型ギバーの最大の違いはテイカーとの付き合い方にあるようです
自己犠牲型ギバーは相手がテイカーであろうとも、惜しまずギブしてしまい、 テイカーは与えるより受け取ることを多くしようと行動するため、ギバーが与えれば与えるほど、利益・エネルギーは吸い取られていってしまいます
対する他者思考型ギバーは、最初はテイカーにも惜しまずギブするものの、相手がテイカーだと把握できると、ギブするのを止めて、テイカーとの付き合い方をマッチャーへと変更するそうです
テイカーが与えるならお返しするけれど、そうでないのなら与えないという姿勢に変えていくということです
外見は人のよさそうな人もいるでしょうがテイカーを見抜いたらギブしないという対処法を知っているか否かで、成功か否かが大きく変わるということです
子供に対して「他人を見たら泥棒と思え」「他人を見たらまず疑え」「世の中は取るか取られるかの競争社会だ」など摺り込めばテイカーになりやすいです
子供の頃より様々なマインドを摺り込まれて生きていますが、情報民主主義時代、定期的にチェックが必要だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました