記憶のメカニズム第三段階
『記銘=コード化』からその『保持=保存』の段階が終わると、最終段階の『再生=検索』に入ります
頭に保存したものを引き出す=思い出すのが『再生』で、この再生の段階が成功して 初めて記憶の定着が証明されます
勉強でも、ビジネスでも『保存⇒入力 再生⇒出力』を鍛えることが記憶能力を高めることになります
記憶を保存することも努力が必要と言いましたが、保存したものを引き出す=再生もまた努力が必要と言えます
私は仕事柄、人前で話すことが多いのですが、ただ本を読むだけでは読み終えた後にけっこう内容が記憶されていなかったりします
ただ「これは研修で話そう」と記憶すると不思議と鮮明に記憶されています
アウトプットを意識してインプットすると記憶がしっかり定着するようです

記憶を定着させる方法
学生にとって試験や学力向上のために『記憶力(暗記力)』のアップは非常に重要です
ビジネスの世界でも学生より広い範囲で記憶力のアップは、これまた重要な課題です
受験前など 「ドラえもんの暗記パンでもあればいいな~」 と考えたことのあるのは 私だけではないでしょう
これからは、記憶を定着させる方法を書き綴っていきたいと思います
記憶には大きく分けて『短期的な記憶』『長期的な記憶』の2種類があります
①忘れられない記憶
②系列位置曲線
③リーハーサルの方法
の3つをまずは説明していきたいと思います
最近では高齢者でも学習意欲満々の方も多くいますので、非常にいいことだと思います

フラッシュバルブ記憶
記憶を脳に保存するのにも、記憶したものを再生するのにも努力が重要!と話してきましたが、努力を必要としない記憶もあります
衝撃的な出来事や、強力な印象の出来事は時間が経過しても脳に深く刻まれ、引き出しやすい記憶になります
専門用語でこれを『フラッシュバック記憶』といいます
これは特別な努力を必要とせず、場合によって忘れたくても忘れられずに苦しむこともあります
忘れたいのに忘れられないは『トラウマ』になりやすい出来事です
また、忘れたい記憶のため無理に封印してしまい、潜在意識の中でその記憶が強く作用すると心理状態が不安定になります
心理カウンセラーやメンタルにたずさわる人は良く遭遇するので、根気よくこの心の傷を読み取る経験が長けてきます
親や管理職も身に付けた方が良いカウンセリング技術のひとつといえ、忘れてるようでただ潜在意識にしまいこんでいる心の傷は誰でもあります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました