リーダーシップとは
リーダーシップの優劣は、企業や競技集団などでは非常に重視する課題になります
リーダーの腕しだいでチームの強弱がはっきりでるからで、私も営業マン時代は多くの支店長に仕えましたが、リーダーの実力で業績は大きく変わるのは幾度となく経験してきました
1匹のひつじが100匹のオオカミを率いた集団より
1匹のオオカミが100匹のひつじを率いた集団の方が強い
という言葉がある通り、優れたリーダー創りは企業には欠かせないものです
新卒から採用して育成すのであれば、一人の優秀なリーダーをつくるのに多くの手間ひまと時間を費やします
今回はリーダーシップを心理学の視点から分析していきます
集団内でリーダーがとる行動は
【課題志向的行動】・・・目標達成を重視して、メンバーの気持ちや思いは耳を傾けない行動のことで、仕事の手順や計画を具体的に指示して、メンバーに頻繁に命令を出します
【関係志向的行動】・・・各メンバーの心情や気持ちを理解するように努める行動です メンバーには良い人物に見えますが、目標達成には遠回りになりがちです
どちらのリーダーが優れていると思いますか?
この行動理論をまとめた三隈二不二(みすみじょうじ)氏の【PM理論】でリーダーシップを考えてみます

リーダーシップを分類して考える
【PM理論】で2つの行動型を組み合わせ分類しリーダー論を考えてみると
課題志向的行動=目標達成重視型・・・メンバーのメンタルより目標達成を重視
関係志向的行動=集団維持型・・・・・メンバーの気持ち、想いを重視
①目標達成を重視・・集団維持は重視しない
②集団維持を重視・・目標達成は重視しない
③両方重視する
④両方重視しない
さてこの中でどのリーダーが最も生産性が高いでしょうか ?
最も生産性の高いのは③の両方重視するリーダーです
集団目標の達成を重視し、なおかつ集団内の人間関係にも強く関心をもてるリーダーの集団が高い生産性を見込めるということです
リーダーはハード=目的達成能力とソフト=人間関係を円滑にする能力の両方が必要ということになりますので目標達成と和合の両立を備えなければなりません
ちなみにもっとも生産性の低いのが④のリーダーです

優れたリーダーをつくる
優れたリーダーとは 集団・メンバーの人間関係にも配慮しながら、高い目標意識を維持し続けることが出来ることになります
組織内の生産性を高めると同時に、組織内の雰囲気も良くしますので「業績はいいが人の士気が低い、離職も多い」では二流だということです
もっとも生産性の上がらないリーダーとは人に配慮もせず、目標への意識も低い人で、東洋哲学でも「目下は心服させよ=心から敬服させよ」と説いています
目標への強い執念から多くのスキルを積み重ね 「この人の為なら・・・」と思える人間力のある人が求められるリーダー像です
心理学から解くのは容易ですが、やはり現場から観る限り長い年月をかけて目標達成力 も人間力も備わっていくのだと思います
「1000人の兵を得るのはたやすいが1将を得るのは困難」という言葉がありますが、企業も競技集団でも「名将を得る」「名将を育てる」は大変なことだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました