新入社員は認知することから始める
もって生まれた気質に良し悪しはありませんので、まずその人を良く見るべきだと思います
心理学も最初は座学から学びますので、どうしても理屈を頭に詰め込み、それで相手を観ようとします
それでは「木を見て森を見ず」になりがちで、フィルターをかけずにその人そのものを良く見ることが大切です
話し方、服装、今の環境などなど「聞くことがうまくなることが最も重要」と言う方は多いいです
カウンセリングやコーチングにかかわる方以外にも、聞くということは極めて重要なことです
もう一つ、その人を幼少期より育成してきてくれた多くの人に敬意を払うことです
「入社したのだから我が社の社員」「配属されたのだから俺の部下」ではなく、ここまで育つのには若いなりに歴史があります
「親の顔が見てみたいものだ」という言葉はマイナスな意味ですが、一人の赤ちゃんが成人にするのにはかなりの手間ひまとお金が掛かります
学校の教師もただ知識のみを詰め込んだわけではありません
多くの人が関わり、一人の社会人として独り立ちしようとしています
入社したての若者に対しては『認知してあげる』ことが重要で「君の趣味は何なの?へえ釣りが好きなんだ」と、こちらが釣りが好きか嫌いかは関係なく「彼は釣りが好き」ということを認知してあげればいいわけです
耳は2つ、目は2つ、口は1つ ⇒こちらのことをよく話すより、よく見て、よく相手の話を聞くことです

傾聴が最も大切
最近では〇〇カウンセリングという名前が多く目につきますが、カウンセリング=アドバイスや相談的なものととらえているのではないでしょうか?
カウンセリングは99%傾聴=聞くことであり、もつと噛み砕けば『共感しながら相手が話しやすい環境を作り、話すことにより相手が解決のヒントを自ら気づき、改善策・解決方法を自ら見つけ出すお手伝いをする仕事』です
一言で言えば、誰もが有する心の自然治癒力を補佐するのがカウンセリングです
それと相反してビジネス現場が長い人はアドバイスしたがります
話したいことが大量にあるからです
しかし、的確なアドバイスはいいのですが、それだと自分の心の力で解決するという能力は発揮されません
人生経験が豊富な人ほど話したい気持ちを抑え、あふれ出る知識を制御して、傾聴=聞くに徹することにより若者の心の自然治癒力をもっと引き出すことに専念した方がいいと思います
若者なりに話しながら自分の考えがまとまっていき、自分なりの方法・手段を考え、実践し、失敗し、体験学習を積み重ねていきます

下3日にして上を知る
上(上司)3カ月にして下(部下)を知る
下(部下)3日にして上(上司)を知る
とは支店長前研修で1番最初に教わったことです
『部下は短時間に上司の本質を見抜く』という意味です
社会的弱者である部下は簡単に本質を見せません
なぜかといえば、それは上司が『評価者』だからです
逆に上司が部下をわかるまでには3カ月かかると言われています
発信ばかりが多く、部下を見ない聞かない上司ほど部下を知るまでに長い時間を要します
逆に部下をよく見てよく話を聞きだす上司は部下の本質を見抜くのが早く、使い方も上手くなります
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました