高学歴過ぎる国家もダメ
高校無償化が議題に上がっていますが、基本的にはいいことだと思います
算命学の『一極二元論』=陽に進んだ分、陰にも進んで行くことを考えると「公立高校が生徒不足になる」という懸念が上がっていますが「少子化が進んでいるのだから、魅力ない学校は淘汰されるべき」という声も上がります
ごく少数ですが「高学歴化を招き、韓国のようになる」と警鐘を鳴らす人がいます
高校の学費が浮いた分で塾などに通わせ、大学進学率が上がるというものです
2023年の韓国の大学進学率は前年より4.6ポイントもあがり76.2%とアジアでは断トツです
韓国では少子化対策として一般高校の学費の無償化を制度化しました

その分を塾や大学の学費にあて「隣の子は○○塾に行っている!うちの子もいい塾に入れねば!」と学歴戦争が激化していきます
上の図を観ると日本は低くそうに見えますが、仕事で大学生を求める職務は30%強だといわれていますので十分といえそうです
大学進学率が高過ぎると「大学出てする仕事じゃない!」など主張する若者が増えます
職種における需要と供給バランスが崩れると、不平不満をもった労働者が増えていきます
上の図を見ても、北欧などの大学学費無償の国は異次元の大学進学率です
個人的には、今後の日本の深刻化する労働力不足から推測すれば、高校生の方が金の卵と呼ばれるようになると思います
本当に勉強したい人間だけ大学に行けば、仕事の需要と供給バランスはちょうどよくなると思いますが、大学に行く人の中には「とりあえず大卒の冠が欲しい」「まだ働きたくない」がかなり多いような気がします

人は皆、偏っている
料理をする人であれば、各料理の調味料の配合率を考えながらやります
砂糖を入れえ過ぎれば甘すぎ、塩が多すぎればしょっぱすぎて食べれず、ベストな味を出す調味料のブレンドの法則があります
本当に個人的な意見ですが、長年採用をしてきた経験から見て学歴は『高卒50%・専門・高専・短大15%・大卒30%・大学院以上5%』くらいが、社会ではベターな学歴ブレンドだと思います
学歴以外にも人にはそれぞれ、性格・能力・才能・体力などに違いがあります
協調的な人9割・人を仕切りたがる人1割なら上手くいきそうですが、逆だと混乱しそうです
人の能力は千差万別で、細かい数字が得意な人、考えるよりも行動の人、文字をしっかり読み込んで学習する人、体験から学習していく人・・・
人の性格も千差万別で、気さくな人、頑固な人、意識が高い人から低い人まで、多くのタイプが社会には混在されています
人の能力や性格は偏っていて、それが個性となっています
人のブレンドで会社組織も社会も出来ています

必要とされる環境へ移動するのが理想
民族的な特性もあり、日本人はセロトニンが世界一少ない民族の為「不安気質」です
同じ現象化でも他国の人より悲観的に見えてしまう気苦労が多い民族ですが、逆に「壊れたらどうしよう」で日本製品は本当に壊れず長持ちし、接客もおもてなし、スポーツ選手もよく練習するなど不安気質なりの利もあります
日本人のような調和的で、壊れない良質な製品を作るという質を生かして世界の民族の中で個性を発揮しています
貫索星のような単独行動でやり遂げる人もいれば、石門星のように集団行動でやり遂げる人もいます
鳳閣星のようにありのままを正確に伝える人もいれば、調舒星のように個性を強く加えて伝える人もいます
禄存星のように回転財の人もいれば、司禄星のように蓄財の人もいます
車騎星のように単独での攻撃の人もいれば、牽牛星のように集団での攻撃の人もいます
龍高星のように型にはまらない学習の人もいれば、玉堂星のように正統派学習の人もいます
十二大従星でもエネルギーが強い人と弱い人、良く動く人と動かない人、現実的な人と精神の世界の人など大きく個性が違います
六大天中殺で観れば、植物が木の根元に種を落としていくような家系の跡継ぎ運の人もいれば、風に乗って遠くに運ばれていく種のように家系から離れていく種類の人もいます
多種多様な運や性格がブレンドされて世の中は出来ています
どれも必要であり、偏らない方がいいのです
人も自然界の一部といえます
人の性質や能力は、活かしやすい環境と活かしにくい環境がありますので、当然活かしやすい環境へ移っていけばいいわけです
今までは終身雇用で最初の環境へ縛られ、年功序列で途中入社だと出世しにくい環境でしたが、これからは『大転職時代』になり『リスキニング』で何度も学び直していく時代になりますので『自分に最も適した環境へ移動していく』ということがしやすくなります
『自分がもっとも生かせる環境』『自分が必要とされる環境』に生息するのが本来の生物の生き方です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
