子供との議論の題材にベター
子供も大学生になってくると少しずつ報道に興味をもつようになります
今までは『知識の吸収』が評価基準でしたから「答えのない問題を考える訓練」というものをあまりしていません
知ってる知っていないが『知識』
答えのある問題をより早く正確に導き出すのが『知能』
答えのない問題を考え抜く力が『知性』
であり、社会に出ると答えのない問題ばかりになり、知性がないと他責思考人間になってしまいます
「議論する社会問題なんて多すぎる!」のですが、ちょうどいいのがユーラシアグループがこの時期に発表する『世界の10大リスク』です

子供たちも「猛暑がきついよね」とか「物価が上がってる」や「早く103万円の壁なんとかしてよ」など、自分の生活と直結したものはそれなりに考えてはいます
「トランプがめちゃくちゃなこと言ってる」「電気自動車はダメらしい」などはなんとなく口にしますが、因果関係までは考えませんのでちょうどいい題材になります

原因を知れば対策を考えるようになる
1.深まるGゼロ世界の混迷
「 世界的な課題への対応を主導し国際秩序を維持する国家は存在しない状態で、地政学的な不安定が常態化する」
とありますが、自国中心の考えにより世界を牽引する意思のある国がなくなってきているということです
日本は国際連合と呼びますが、世界ではユナイテッド・ネイションズという第二次世界大戦中の連合国=戦勝国の連合と解釈しています
米・英・中・露・仏が常任理事国ですが、この5人のリーダーというか特権国家が「世界のことを考えてくれてるの?」という状態で、リーダー不在に感じます
大国である米国はトランプが「自国の利益最優先」「パナマ返せ」「グリーンランドよこせ」とプーチンも顔負けの発言を繰り返し、ロシアは戦争やめず、中国も相変わらず中華思想全開で国際秩序が乱れています
「新たな世界大戦すら起きるリスクは、かつてないほど高まっている」と指摘されていますので、非常に重要な論点です
全世界が自分たちのことで精一杯に見えますね
2.トランプの支配
前回より今回のトランプは強烈で、司法省やFBIといった政治的に権力を持つ組織にトランプに忠誠を誓う人物を据えようとして権力強化をしています
行政権力に対する独立したチェック機能が低下し法の支配が弱体化し、政治的に近い企業家を優遇すれば市場競争ではなく権力への近さが成功を左右するシステムが生まれる可能性があります
米国は日本にも影響力が強いですから当然気になりますよね

意外に知らない中東の世界
石油を止められたら国家存亡の危機なのに、意外に日本人は中東諸国のことを知りません
これを機に中東の歴史や現状を知っておくのも良いと思います
制御不能なAIなど「AIの進歩と生きる世代」の子供たちは特に議論しておく必要があります
AIの性能はさらに向上する一方、規制緩和によって大惨事につながる事故や制御不能な「AIの暴走」のリスクが高まりつつあります
今年の干支「乙巳(きのと・み)」 は陰で、陽の年は世界情勢に政治が振り回され、陰の年は国内情勢に政治が振り回されるといいます
「乙」はしなやかに伸びる草木を表し、困難があっても紆余曲折しながら進むことを表します
「巳」は蛇のイメージから「再生と変化」を意味し、脱皮し強く成長する蛇は生命力の強さから「不老長寿」を象徴する動物で、神の使いとして信仰されています
従って、2つの組み合わせである乙巳には「努力を重ね、物事を安定させていく」といった縁起のよさを表しているという意味があるそうです
「雑草魂」というしぶとさや「脱皮できないヘビは死んでしまう」という意味から考えると、根気が必要な年となりそうです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
