牽牛星の構造
牽牛星は下の図のように、陽と陰の陰陽の和の成立した五行（木火土金水）の十干での逆剋関係で創られた心の構造です
陰陽の和が成立しているうえで相手にたたかれている心の構造が牽牛ですので、車騎よりは穏やかに心を剋されている心理構造の為、叩かれてはいても車騎星のような激しさや直情はありません
牽牛は石門と並び集団性を重視しますが、横の人間関係の石門星に対し縦社会で集団の力を重視するのが特徴です
算命学では車騎を武官の星、牽牛を文官の星と名付けているように、役人・官僚・サラリーマンの星といえます
牽牛は車騎と違い理性的・理論的で、縦社会の中で生きやすい構造になっています
進むべきと判断すれば進み、逃げるときはすぐさま退きます
常にに体制側と歩調を合わせる為、ビジネスの世界では石門と並び集団行動に活かしやすい心理構造です
牽牛星のキーワードは、名誉名声・プライド・几帳面・実直です
ビジネスの世界で牽牛星を活かすにポイントは２つで
①高い目標を持たせ１歩１歩の成長をしっかりサポートすること
サポートと言っても、強く言って構いません
注意されると傷つきやすいですが、２度と注意されましと同じ失敗をしないように細心の注意をするようになります
②つぎはやはり『自尊心の高さ』への扱いで、自尊心を本物にするのであれば『勇気』と『努力』で身に付けた実力がこの心理構造を活かします
さもないと神経質で小心者、すぐに面倒なことから逃げ出す、上にだけ愛想のいい怠け者になりかねません
鍛えられた牽牛は、高いプライドを心の奥に秘め、高い目標をやりこなし、組織の秩序を強く守り、下のものを押し出す素晴らしい組織人になります
入社の頃は、目だたない社員でも、晩年は組織にとってなければならない存在になる・・・そんな大器晩成型社員の典型と言えます
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牽牛星が２つある場合
人体星図に同じ十大主星が出ている場合は２連変化といい、貫索星１つ分を足します(同じ星が２つあると比和の関係が生じる)
２連変化の場合、その星の性質が倍加するか、逆現象で裏の星が出てくるかの２種類があり性質が変化します
また迷いやすくなる特徴もあります
牽牛星が２つあると
車騎星と同じ性質となり、理知的で考えてから行動する牽牛星ですが「考える前に行動する」というかなり積極的な行動力が出る反面、牽牛星独特の用心深さがなくなります
負けることや恥をかくことが嫌いで慎重な牽牛星ですが、２つある場合は車騎星と同じく、そんなことは考えず まず行動、まず前進していきます
いったん目標を定めるとパワフルに行動していきますが、勇み足になることも多く、無為無策の行動に走る恐れもあるため、牽牛星１つの人のように周囲の状況を冷静に観察することが大切になってきます
金性は増えれば増えるほど龍高星の内容になっていきます
牽牛星が３つ・４つある場合
３つある場合は
牽牛星２つは車騎星に似てきますが、３つはまた牽牛星の性質が強く出てきます
非常に自尊心が強くなり、強すぎて集団では嫌われたり孤立する恐れがあります
この人は多少孤立しても若い時に人にはまねできないスキルを身に付けた方がよく、中年期＝実力を発揮すべき時に差が出ます
４つある場合は（非常にまれですが）
超能力的現象が出てくると言われ、子供のころ霊感があったりします
人が感じないものが見える、聞こえるです
目、耳がやられ、人によっては身体に欠陥が出たりします
算命学では肉体の虚弱、欠陥で運命の税金を払うと言われています
積み重ねの勉強ができず、常識的について行けない子で、成績はあまりよくありません
４つある人は実際に身近では滅多に目にすることはありませんが、表面的にはどうあれかなり変わった人だといえます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
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