当たり前に働いていた人達がいなくなったら
世の中に必要とされない仕事はない
その仕事は必要がないという考え方があるだけです
新入社員入社研修にいつも使用する福島正信さんの言葉です
「自分の仕事は意義がある!世の中に必要とされている」と解釈しようとするのに、他人の仕事に対しては冷淡な解釈をしたりします
まずはすべての仕事に対して「お陰で」という感謝の気持ちをもてば、社会参加の姿勢も変わってきます
荷物を届けてくれたドライバー
安全点検をしてくれている作業員
社内をきれいにしてくれている清掃員
視界に入っていない⇒認知されていないや、感謝していないでは、社会人としては2流に見えます
もし、この方たちがいなくなってしまってから「こんなに困るとは思わなかった」では遅すぎます
人手不足が急速に深刻化していく日本では、これからこのようなことは頻繁に起こってくると思います
私達の生活を変える人手不足
先日、久しぶりに4人で飲みに行こうと集まりましたが「どこのタクシー会社にも断られた」とバスに変更すると「あれ?こんなに本数少なかった?」というぐらい減ってます
やっとつかまえたタクシー運転手に聞くと「タクシーはたくさんあるけど、ドライバーがいない」と言われます
人手不足は私たちの生活に影響を及ぼしはじめています
運転手さんには「2種免許の費用は会社が出すので誰かいませんかね?」とまで言われます
先進国の中には「移民に仕事を奪われてる!」と騒いでいる人たちがいますが、移民を減らすと建築現場やごみ収集の車が来なくなってしまい困ってしまったという国もあります
ようは移民の人達が、自国民のやらない仕事を引き受けてくれていて「移民に仕事を奪われている」は言いがかりだったといえます
人手不足社会の怖いところは『必要な仕事なのに人が集まらない仕事が増える』ことです
「タクシーが利用できない」は飲み会に行く人たちはいいとして、バスが廃線になった地区のお年寄りが病院に行きたくてもタクシーが来ないなどは深刻な問題です
タクシー会社が「1キロくらいの客は相手にできない」と判断すると、足腰の弱い老人には深刻な問題になります
「だから免許は手放せない」という高齢者の立場もわかります
ドライバー不足は『荷物が届かない』になり、いずれは『救急車がなかなか来ない』状態にもなります
物流業界では、長距離ドライバーの高齢化や時間外労働時間の上限規制導入に伴う2024年問題に直面している一方で、国内貨物輸送の需要は衰えることはなく、宅配便取扱個数に関しては右肩上がりで上昇しているという状況です
経済産業省によれば2030年には34.1%の輸送キャパシティが不足すると見込まれているそうです
ドライバーの給料を上げる為に料金を大きく上げることになりそうですが、そうすると今度は「輸送費が高くて利用できない」「タクシーは金持ちが利用するもの」などの現象が起こってきます
生活に欠かせない職種の減が深刻
リクルートワークス研究所によると、2040年に担い手不足が全国で1100万人になるとした予測を公表しました
地域社会への影響をより詳しく調べるため、生活に欠かせない7つの職種に絞った担い手の不足率の予測結果を観てみると
①輸送
②建設・土木
③生産
④販売
⑤介護
⑥接客・調理
⑦医療
となり「荷物が届かない」「壊れた橋がなかなか修理されない」「馴染みのお店がなくなった」「病院が混み過ぎていて辛い」などがどんどん起こってきます
都道府県での将来の労働力の需要と供給をシミュレーションを予測してみると
「大都市圏は問題ないが地方は深刻」だとわかります
東京や大阪は大学で多くの地方の優秀な若者を集め、そのまま吸収してしまいます
30%~40%の不足は生活自体を大きく変えてしまいます
これからの日本の社会に出る人の明るい光は
①仕事は多くあり失業の恐れが少ない
②給料が上がり続ける=上げれない業種は淘汰されていく
ですが、当たり前だった生活が不自由になることも避けられなくなってきます
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました