人財育成のビジネス算命学
ビジネスに占術を活用してきた経験から、四柱推命・算命学を中心にどう活用すべきかを書き綴っていきたいと思います  また長年の採用・教育業務・管理職の経験から人生100年時代の新卒の就活、ミドルの転職、シニアの転職、キャリアプランやライフプランを企業側からの目線で情報発信していきます 
採用を考える

採用強者は恋愛強者と同じ 

学生は給料が高ければいいというものではない

人手不足から賃金は増えていますが「報道は見てるけど増えてるの?」という人も多いと思います

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の発表によると

時間外や休日手当を除く「所定内給与」は 大卒の男性では前の年からの伸び率が

20代前半がプラス3.1%

20代後半がプラス3.4%だったのに対し

30代後半が0%

40代が1%

50代はマイナスでした

また 大卒の女性でも

20代前半がプラス2.1%

20代後半がプラス1.9%だった一方

30代後半がプラス0.3

40代はマイナスでした 

「賃金上げろ!」という声は内外から多いので、人手不足もあり企業は賃金をあげていますが、年代別に分析すれば欲しいのは20代ということが鮮明です

20代の採用はレッドオーシャンと言えそうです

2024年上半期は 人手不足倒産 が182件発生 しました

欲しい人材を採用したいところですが、そこに拘り過ぎると人が採用できず、人手不足になりかねません

学生は初任給に企業側が思うほど強い執着をもっていません

採用強者は恋愛強者と同じ 

以前採用と恋愛は同じ!どちらも相思相愛が理想と話したことがありますが、恋愛と同じくモテる企業とモテない企業があります

「どうせ一流企業がいい人材をもっていってしまう」という採用担当者もいますが、半分正解で半分はそうでもありません

田舎にある小さな会社でも人気企業はたくさんあります

賃金や休日などももちろん重要ですが、近年の学生が最も重視しているのが自分が成長できるか否かというポイントです

学校の就職課やキャリアセンターも研修などの教育にいかに力を入れているかは注目しています

育成に無関心な企業は定着率が悪いからです

現在高卒の求人倍率はほぼ4です

昭和30年代・40年代以上の金の卵という状態で、長らくこの状態は続きそうです

高卒人材の奪い合いは年々激しくなっており、これからしばらくは続きそうです

「高卒と大卒では生涯賃金が大きく違う」ということに対して先日YouTubeに面白い投稿がありました

「高校出て最初の大学と同じ4年間に400万円貯めて、その400万をNISAでオルカンかS&Pに投資しておけば、65歳の時点で高卒大卒の賃金の差はほぼ埋まる」そうです

高校を出て清掃会社に勤務したS君も、最初の1年間に200万貯めていました

「5年は実家暮らしをして、このペースで貯めてすべてNISAへ投資して、6年経ったら一人暮らしをする」と言ってました

こう考えると収入の差はリタイアまでには埋まりそうです

ただ「学びたいことがある」「大卒の冠が欲しい」「生きたい会社が大卒のみの採用」という場合もあるので「これからの時代は高卒の方がいい」とも言い切れません

学生の企業選びのポイントも年々社会の役に立っているか?』が重視されるようになっています

仕事はすべて必要だから存在しているのですが、Z世代には独自の美学があるようです

少しでも社会悪な行動をすると、入社志望者減や不買運動につながるのがZ世代です

かっこいい仕事は引き付ける魅力がある 

映画のトップガンは 戦闘機パイロットの志望者が減り続けたことから、志望者を増やす為に創られた映画だそうです

従って米海軍全面協力の映画です

ようは「やっぱり戦闘機パイロットってかっこいい!」と思わせる映画で、目的は的中し戦闘機パイロットに憧れる若者が増えたそうです

日本でも平成時代は「キムタクが美容師をドラマで演じたら美容師志望者が増えた」ように、キムタクの演じた職業の希望者が増えたという現象がありました

将来就きたい仕事には安定を求めて公務員などもありますが、昔からプロ野球選手やサッカー選手が必ず上位に入ります

かっこいい仕事をしたい!」は非常に大きなウエイトを占めます

「かっこいい」や「社会に役立ってる」「人に喜ばれる」などの企業の魅力と時代が求める変化が『就活生の企業人気』となっていきます

「企業ブランドを求める学生」「給料の高さを重視する学生」はもちろんいますが「大企業ならいい」「とにかく高給が一番」ではないのも事実です

最近は商品の販促でなく企業の魅力を謳うCMが増えていますが「企業を知ってもらい、いいイメージを植え付け、いい人材に志望してもらう」のが目的です

初めて社会に出て配属されたのが大企業の新卒採用でしたが企業というものは人という細胞でできており、採用担当者に能力が無いと不良細胞ばかりの会社になってしまうと強く教え込まれます

「商品やサービスは素晴らしい」「経営者も素晴らしい」のに採用力がなくてババな人材ばかりの会社もあります

新入社員などはすぐに影響は出ませんが、10年20年とだんだん影響が出てきます

徐々に若者不足は深刻化していきますので、気が付いた時にはシニアのみの会社になっていたとならないような努力が求められているような気がします

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
ashikaga
採用・教育・研修業務と営業・企画の業務が半々のキャリアでした 支店長・企画課課長・営業部長・採用教育部部長の経験あり 大企業⇒中小企業⇒大企業でキャリアを積みました 算命学は高尾学館を卒業 部下の管理や育成に大いに活かしてきました サラリーマンと個人の事業と投資をしています