陰占は無意識の自分 日干は自分のあるべき姿
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識=自覚があるものでに対して、陰占は無意識=自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
「癸」は「き」「みずのと」と読み、陰の水性で地下水・雨・霧・池・雪などを表し『暗流』という意味があります
水性は「知」の質なので、癸の人は物事を論理的に捉える物静かな知性派です
慈雨という言葉があるように、癸の人は人々の心に恵みの潤いを与えることのできるやさしい人です
癸の人を頼ったり甘えてくる人は多く、特に年下の人に慕われ、世話をやいたりアドバイスなどをする関係になります
慈悲の心をもち、人を育て、導く教育の才能に恵まれており、水はいかなる器にも従う特質があるので、癸の人はどんな環境や、どんなタイプの人にもとりあえずは順応することができます
正統派の学問や技を深めていくタイプで、世間の常識から大きくはみ出す行動はしません
師として従う人や教育者、学ぶものが一流か三流化により将来の運命が大きく変わるので、人の本質を見抜く目が非常に大切になってきます
一滴一滴の水が長い年月をかけて岩に穴をあけるように、ゆっくり時間をかけて大事を成し遂げていく人です
「暗流」というように、周囲に大げさに宣言したりアピールをすることなく、静かに淡々と知と技を磨き、周囲が気が付かぬうちに素晴らしい才能を完成していたりします
【自分の命式を見る】⇒ 算命学総本校 高尾学館 | 星出し (sanmei-gaku.com)
仕事と恋愛傾向
癸の人はコツコツと一つのことを丹念にやり遂げ、日々何かしらの知識を吸収し、自分ならではの専門の世界を生かして、独自のものを丁寧に創り上げるという仕事が最適です
生活圏内で人に必要とされるものの創作や、探求など実用的な能力を生かせるものに取り組んだ方が才能を活かせます
雹や霰が突然音を立てて荒々しくぶつかってくるように、突如としてひらめきや、突発的な行動力も併せ持ちそれが癸の人の魅力にもなっています
水がなければいかなる生物も生きていけないように、暮らしに不可欠なものに携わるのが陰の水性である癸の人の宿命のようです
手先が非常に器用で、指先を使う仕事なら気の遠くなるような細かい作業でも黙々と取り組んでいきます
身につける技はどれも一朝一夕に身につくものではなく、時間のかかる遠い道のりを日々着実に完成に向けてひた足るのが癸の人の特徴です
恋愛に関しても『暗流』の質で、誰にも気づかれないうちに恋を深めていく、静かな恋愛をする人です
突然結婚式の招待状をもらい、周囲をびっくりさせたりします
癸の人は何をするにも長い時間をかけて自由に気持ちを働かせ、目的を達成させていきます
何事も目的をはっきり持って取り掛かるからこそ、最終的に自分の世界で成功できるのです
それと同じで恋愛も、突発的な恋の衝動に走るのではなく、ゆっくりと育んでいきます
長い春も淡々と過ごしていけるタイプです
他の十干との相性
甲との相性は大木と雨の関係で、雨により大木は潤うので甲にとって癸はありがたい存在ですから、甲の人は困った時に助けてくれる心強い味方で、いつも見守ってくれています
乙との相性は雨によって草花は成長できますから、乙の人は癸の愛をすべて受け取り、感謝の心を惜しまずに表します
丙との相性は自分の思い通りにならない丙ですが、根はやさしいので多少のわがままは見逃し、お互いの良さを認め合うことです
丁との相性は火と雨の関係なので、お互いの魅力を消し合ってしまう関係だと知り、相手の長所を引き出すような関係を築く努力が大切です
戊との相性はこの組み合わせは夫婦では非常にいい関係です
己との相性はお互いにサポートする関係がつくりにくいので、出来るだけ相手の長所を見ながら付き合うのが良策です
庚との相性は癸は庚に対してかなり強気に接するので庚が欲求不満になりがちなので、お互いに相容れないところがあることを自覚して付き合うことが大切です
辛との相性はお互いに相手の性格を認め合えばいいのですが、相違点をフォーカスしがちなので、癸がやさしい気持ちをもって接してあげることが重要です
壬との相性は同じ水性でも陰と陽でかなり性質が違いますので、何事も冷静に対処することです
癸との相性は一見人当たりはいいですがお互い集団生活を嫌い孤独を好むので、気心の知れた大人の付き合いが理想です
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました