陰占は無意識の自分 日干は自分のあるべき姿
算命学では十大主星・十二大従星を『陽占』と呼ぶのに対して、十干・十二支での命式を『陰占』と呼びます
陽占は有意識=自覚があるものでに対して、陰占は無意識=自覚のないものになります
最も重視されるのが『日干』で、すべての核となる十干になります
『戊』は「ぼ」「つちのえ」と読み、陽の土性で山を表し『不動』と表現されます
そびえたつ山のように、ゆったりとして懐の深い人です
人々は高い山を眺め惹きつけられますので、戊の人は人に頼られることが多く、戊自身も面倒見がよく世話好きです
自然に周囲に人が集まってきて、戊も愛情・奉仕の精神に富んでいるので、親切に気前よく出来るだけのことをしてくれます
山は不動なので戊の人からテキパキ動くよりも、周りの人が動く方です
戊は愛情・奉仕だけでなく、財・経済という質もあり、現実的で計算も強く商売の能力にも長けています
守りのタイプなので安定志向です
泰然と構えて周りに安心感を与えますが、不動の質が悪く出ると動くべき時に積極的に動かずチャンスを逃すこともあります
おっとりとした性質は未知の事柄や急激な変化への対応をを苦手とします
現実的なのはいいのですが、周りに集まってくる人たちは夢やロマンを求めているということも頭に入れておく必要があります
戊の人は地に足のつかない冒険より、社会での実績や権威を重んじ、能力・財・信頼などを蓄積し大きな山になっていく人生が基本です
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仕事と恋愛傾向
戊の人は一発大勝負よりも地味でも確実なキャリア形成を好みますので、一段一段足元からの充実を図ります
何かを始めれば自分独自の定番のやり方に拘ります
不動である戊の人は自ら積極的に行動するより、受け身のまま人が集まり動いてくれる仕事で利益を出していきます
一つの道をゆっくり確実に歩んでいくタイプなので、職種をあれこれ変えていくのは性に合いません
戊の人が成功するか否かは、人間的魅力があるかどうかになります
「間違いなくやり遂げてくれる人」「人の面倒見がいい人」など、頼りがいのある大きな人だと周りに評価されるのが戊の人の目指す姿です
感情にかられて動くとろくなことがないので、どっしり構えていた方が合っています
銀行や公務員なども気質に合った職場環境と言えます
恋愛に関しては非常にまじめで、相思相愛の関係を長く続けるために相手に懸命に尽くします
男女ともに受け身で、相手のリードに従う方です
恋愛にも慎重で時間がかかり、相手に告白されても即答は避けてよく考え、返答にも時間がかかるため短気で行動派の相手だと「気がないのか」と判断されたりします
ただ、短気で行動派と付き合ったところで上手くいきませんので、自分のペースを崩さない戊の人はリズムが同じ人を恋人にした方が上手くいきます
他の十干との相性
甲との相性は樹木が土から養分を奪う関係で、不仲になりやすくお互いに伸びにくい関係で、お互いに相手のことを理解して協力し合うことが重要です
乙との相性は山に草花が生い茂る関係で、戊の方が相手を引き立ててあげる役割になり、乙の輝きを見て喜びを感じる非常にいい関係です
丙との相性は太陽が山を輝かせる関係で、丙のサポートや愛によって戊が光り輝く存在になり、お互いが力を合わせれば非常に良い関係です
丁との相性は丁が戊の優しさに包まれ、戊も頭のきれる丁を見守り、サポートするいい関係です
戊との相性はそびえたつ山と山のような関係で、お互いに助け合うことはまずなく、ぶつかり合うこともあるので、お互いを尊重し、つかず離れずの距離感を保つことが大切です
己との相性は山と大地の親分子分の関係で、戊に己が従うスタイルですが、お互いに情に流されやすく、別れようとしてもずるずると関係が続きがちです
庚との相性は山から鉄鉱石が掘り出される関係で、庚にとっては戊はありがたい存在ですが、戊にとっては一筋縄ではいかない相手といえ、庚とより良い関係を築き上げることにより、戊の人間性が磨かれていく相手です
辛との相性は山から宝石が掘り出される関係で、戊は神経質な辛にエネルギーを奪われがちですが、辛は戊によってかなりの恩恵を受けるので、悪い関係ではありません
壬との相性は戊が堤防として壬の大河を守っていく関係で、お互いに助け合うことができる良い相性です
癸との相性は山と恵みの雨の関係で、戊が癸を引き立て、お互いにメリットのある関係です
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